記事一覧

有機農業研修!

ブランド志向の人もいる。アレルギー体質の人もいる。無農薬の需要も様々、見解も様々。  何卒、応援を! → ブログランキング現在の順位は?



先日、農大が主催する
「環境保全型農業推進研修」なるものに参加してきました。
P7170001.jpg
基本的な内容は、「有機農業による稲作」の勉強会です。


20年以上、有機農業を実践・研究してきた農家さんのお話しや、
県庁の農産園芸課、農業総合研究所などの職員さんから、
県の推進や取組み、研究データなどを教えて頂きました。


室内での講義を終え、
その後大学の圃場にある有機栽培の水田の見学に。
P7170007.jpg
こちらの田んぼは、農大の学生さん達が有機栽培に取り組んでいる田んぼです。





ちなみに、有機栽培と慣行(通常の栽培)の田んぼは、
私が見ても違いは一目瞭然です。



こちらは慣行の田んぼ。
P7170004.jpg



こちらは有機栽培の田んぼ。
P7170002.jpg



並べると、こんな感じ。
P7170005.jpg
深水栽培・米ぬか散布(下記参照)により、
有機と慣行でだいぶ生育差が出ています。


無農薬で問題なのは、病気や害虫ってのもありますが、
稲作で一番頭を悩ますのは「雑草」です。

除草剤を用いずに雑草を駆除しなければならないので、
アイガモ・米ヌカ・紙マルチ・活性炭・除草機・人力・・・など、
様々な方法で雑草を抑制しなければなりません。


農大では「チェーン除草」と「米ぬか散布」と「深水」を行っているとの事でした。

チェーン除草とは、田植え後のまだ雑草が小さい頃に、
沢山のチェーンをぶら下げた棒を水田をなぞる様に引っ張っていく方法です。
これにより、チェーンが雑草を引き抜きます。

米ぬか散布とは、田んぼの表面で微生物により分解されるときに周りの酸素を消費するため、
田面が強還元(酸欠)状態になり、雑草が生えにくくなります。

深水とは、田植え後に水田の水深を8センチ以上にキープすることで、
ヒエなどの雑草を生育させない方法です。
※8センチの水位を下回ると、発芽したヒエが水面に出て生育してしまうので、
 水持ちの良い田んぼである事が必須条件!石井農園も田植え後、深水を行います。




今のところ、農大の有機水田の雑草は
ホタルイがちょこっとある以外は、殆ど雑草がありませんでした。
P7170008.jpg
雑草の勢いが凄い田んぼは、無農薬だと草ボーボーになってる所も結構あります。



また、田んぼ回りの草刈りも徹底しています。
P7170009.jpg
これは田んぼにカメムシが入って来ないようにする為。
カメムシは田んぼ回りのイネ科の雑草に生育し、稲の穂が出てくると
一斉に田んぼに入り込み稲の穂から養分を吸い始めます。


ただ吸うだけなら農家もそんなに目くじら立てないんですが、
カメムシさんが吸った稲穂は、黒褐色に変色した斑点米になってしまうのです。
これが大問題。汗




米農家以外だとあまり知らない方も多いのですが、お米にも等級があります。
※産地、産年、銘柄は販売業者に表示義務があるので売り場で表示されますが、
  等級に関しては表示されていません。なので知らない方が多いのです。
 


で、その等級の判断基準には、
【整粒割合】、【水分含有】、【死米混入】、【着色粒混入】、【もみ混入】
などのチェックがあります。


この【着色粒混入】がカメムシ被害が直結する項目なのですが、
斑点米が0.1%(1000粒に1粒)までなら一等米。
そして0.2%(1000粒に2粒)なら二等米に。
0.3%(1000粒に3粒)を超えると三等米になり、
0.7%(1000粒に7粒)を超えると等外米に格付けされてしまいます。
厳しい・・・・!汗


当然、等級が下がれば価格も下がる為、
カメムシによる斑点米が入ると農家の経営はとても被害を受けます。

去年の無農薬を行った大学の田んぼでは、
収穫したお米の約6割が2等米だったそうです。

なので、とにかくカメムシを寄せ付けない・取り除く最新の注意を図るか、
高い選別機を買って、出荷前に斑点米を取り除く為に玄米の選り分けをするか・・・・汗

※ちなみに石井農園では直売米の精米時に、人力の目視で斑点米を取り除いています。
 ああ、色彩選別機が欲しい・・・金ないけど。涙





更に有機農業では【収量】も大きく落ち込みます。

慣行の田んぼでは10a(10M×100M)あたり560キロ前後のお米が収穫できますが、
有機栽培の場合、10aの収獲が300~400キロ位の農家さんが多いかもしれません。
慣行の8割、450キロ収獲出来たら凄い!なんて話も聞きます。

これでもし、カメムシの被害とぶつかったらダブルパンチな訳です。



色々と大変な有機農業。
その為、取り組んでいる農家はまだほんの一握りなのが現場です。

流通規格や消費者意識(見てくれとか)、農家の労働力・経営的な問題、
農薬・化学肥料を使った作物との棲み分け、バランスの良い組み合わせ・・・・
様々な問題から、「いざ!」の一歩が踏み出しにくいのです。



まだ未定ですが、石井農園でも来年あたりからちょこっと
小さな田んぼを使って、試験的に作ってみようか検討しています。
商品の需要があるなら、研究すべきと思っております。

また今後、「有機シリーズ」の記事があるかもしれません・・・!



※ちなみに、農大の学生さん達が取り組んでいる有機栽培の田んぼの様子はこちらから。
 チェーン除草の様子も載ってます!




各ブログランキング参加中!
人気ブログランキングへ  ブログランキング・にほんブログ村へ ビジネスブログランキング
ポチって押して貰えるとランキングの順位に反映されます(各1日1クリックのみ)
ブログの励みになります。何卒、応援宜しくお願いします!
(1クリックで10ポイント加算されます。デカイ!)



==PS===============================
「有機農産物」についてのアンケートを作ってみました・・・!


※慣行栽培とは適時適量の農薬・化学肥料を用いた、通常の栽培を指します。

是非、皆さまのお声を教えて頂ければと思います。
何卒!一票をーー! 投票コメントも大歓迎ですー!

スポンサーサイト



コメント

石井叔父さん

お米にも等級があるのは知っていたけど、まさかカメムシからの被害があるとは知らなかったぁー。
1000粒中1粒って厳しい!!
有機農業ってやはり、大変なんだね。

頑張ってください!

そして、早く収入安定させて、結婚しておくれ。
周りから色々言われてるだろうけど、さらに追い打ち(笑)あんまり長引くと君に娘はやらん!!ってなるぞい!!なぜか私が(笑)


石井叔父さん、甥っ子に美味しいお米とお野菜食べさせてあげてね☆

Re: 有機農業研修!

ほほぅ!あんまし周りに有機の人いないからあんなに差があるなんて驚いたよ(゚∀゚)ノ
 
毎年、等級が出るときはドキドキするー!
2等だった時の父の不機嫌さときたら。。。(ノд`@)

コメントありがとうございます!

【オザワさんへ】
そうなんですよ。カメムシは困ったもんです。
30キロ袋単位で出荷するのですが、その際に袋からちょこっとだけ取って米の品質チェックをします。
そこに2粒斑点米があったら30キロ全部降格決定!
ありゃりゃーーー!涙 ですよ。

結婚ってせにゃならんけども、色々めんどいものですな。
お金の心配してたら何時まで経ってもできなそう・・・。

ってか、そんなん言ってたらブッ飛ばされそーーーー!!
頑張ります。姪っ子の為に、オジサンとして頑張ります。


【えのもとさんへ】
そうなのよ、比べるとダイブ生育に差が出てるのよ。
そりゃ収量も落ちるわって感じです。
弥彦の農業法人の田んぼは、もっとに近い感じで上手に作ってたけどね。

うちも等級の内容にテンションが相当左右されてるよ。笑
去年検査官が備考欄に「品質良好!」ってコメントを書いてくれた時はかなり親父がはしゃいでたからな―。笑

今年も榎本農園・石井農園共に良いお米が採れますよ―に。

コメントの投稿

非公開コメント

石井農園について

石井農園

Author:石井農園
300年続く越後の米農家、石井農園です。新潟県弥彦村にてお米・野菜を育てています。

親父(石井晃 9代目:写真右)、
私(石井知治 10代目:写真左)
ブログやHPの運営は10代目が担当しています。

【2024年の作付け計画】
水稲・・・940アール
※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち、つきあかり
園芸・果樹・・20アール
※銀杏、キウイフルーツ、ねぎ、トマト、ナス、オクラ、スナップエンドウなど少量多品目。

石井農園のホームページ

HPにて石井農園のコシヒカリ・農作物を販売中
石井農園直売所

お問い合わせはこちらから

お気軽にお問い合わせ下さいませ。

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

ブログ内検索はこちらから!

カレンダー&アーカイブ(Tree)

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

+ アーカイブ
 

ブログカウンター

2008年10月からのページビュー

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

ブログランキング現在の順位