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中干と溝切。それは田んぼの水分、ひいては稲の成長をコントロールする作業です。

2023年06月26日 22:39

私たちの地域ではこの時期、一定期間用水路の水を止めて
田んぼを乾かす中干しを行います。
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パイプライン化していない昔ながらの土用水路の農地ばかりなので
用水を止めないと畦から水がしみだしてきてなかなか田んぼが乾かないのですよね。

ちなみに、なんで田んぼを乾かすかというと、

①土中に含まれる前年の稲わらなどの有機物が気温の上昇によって一気に分解~その際
  微生物がガスを発生させて稲の根に悪影響をあたえるため、土を乾かして新鮮な
  空気を土中に送って根を健全に育てる。

②稲が生育しすぎる(茎が増えすぎる)と十分に熟さない稲穂ができてしまうので
 中干によるストレスを利用して生育をコントロールする。

③土をこの時期に固めておくことで、今後の追肥作業や秋の稲刈りの時に
  作業をしやすくする。

・・・・などの目的があります。


そんな中干しを効果的に行うために、「溝切」という作業を一緒に行います。
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これは溝切機。

バイクみたいなこの機械にまたがって田んぼの中を走ることで・・・・
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溝が切れます。
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これが溝切作業です!!
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私も溝切しています。
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広い田んぼのなかをスイスイ・・・・  たのしい!
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ちなみに、溝切を行う理由というのは、
広い田んぼの中にたくさんの溝を切ることで、溝を伝って田んぼの中に残った水が
スムーズに排水されるようになり、結果中干の効果が出やすくなります。
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縦に走った後は、外周を横に走って溝をクロス。
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溝の中を田んぼに残った水がちょろちょろと流れていきます。
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そして水路へ排出。
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つくった溝は中干によってしっかり固まり、秋まで崩れることはありません。

この溝は滞水を抜くためだけでなく、今後田んぼに水を送る際にも
スムーズに田んぼ中に水を広げる役割も果たします。
※急に気温が上がるフェーン現象の時などは大活躍。

7月になると稲の茎の中ではいよいよ稲穂ができ始めます。(幼穂形成期)
今後の成長がますます楽しみになります。


溝切作業の様子は動画にもまとめてみました。
是非ご覧下さいませ~ (そして「いいね」押してくださいませー!)





立ち鎌というものは、意外に優れモノ というか、すごく楽しいよ!

2023年06月22日 22:33

農家が 「草刈り!」 ・・・といえば、
基本は刈り払い機(長い棒の先端に円盤のような刃が付いた機械)を
使って行うものですが、今日はこれです。
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鎌です。 大きな鎌です。
柄の長さが1.5Mほどありまして、立ったまま草を刈ることができます。
立ち鎌 とか、刈り払い鎌 とか言われたりしています。

私が子どもの頃から家にある由緒正しい(?)鎌でして、
錆まくりです。

なので、使う時だけ刃を軽ーく研いでから草刈りします。
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なんでわざわざ鎌を使うのかというと、例えば早朝に民家近くの草刈りをするときなど
エンジン付きの刈り払い機だと騒音が気になったりします。
その点鎌なら安心!



「電動式の刈り払い機使えー」 という声がきこえてきました。
ええ、わかりますとも。電気なら静かで速いだろうと。

ウチには電気式はないんだよ! ・・・・ではなくて、もう一つ鎌には鎌の良さがあるんです。

それがこの、なんとも言えない刈り心地!!

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腰を使って鎌を大きく滑らせて、草をざざざっ・・・・っと刈り取るときの
音・感触はとても気持ちが良いものです。
これは機械では味わえません。

そうです、草刈りはスポーツなのです!




弥彦小学校で気球が飛んだのです

2023年06月21日 22:33

先日、弥彦小学校のグラウンドで気球が舞い上がりました。
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これは気球クラブチームに所属する弥彦小学校の校長先生が企画したもので
我が家の長男も気球から弥彦村の景色を見せてもらいました。

テレビも取材に来ており、そのインタビューで校長先生は
「気球ってなかなか見ないしパイロットになるって考えられないと思うが
 やれば何でもできるよということを子どもたちに伝えたくて試乗体験を企画した」
とのこと。

子供達にはきっと良い思い出になったはず。
そして実際に気球にのるめったにない体験をすることで、
校長先生の伝えたかったことはきっと子供たちに伝わったはず。

・・・というか親の私にも伝わりました。
そうだ!やれば何でもできるんだー!

校長先生、ありがとうございました。

グランドカバープランツとして 「クローバー」 はいいのではないでしょうか

2023年06月21日 22:31

暑い日が続きます。
田んぼの稲もとっても大きく成長してきました。
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いいぞいいぞ!
どんどんおおきくなーれ。

しかしながら、この時期はいろんな草も元気いっぱい。
畔には雑草が伸びてきますので定期的に草刈りが必要です。
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この草刈りが結構な作業です。
なんせ田んぼは広大で、草も刈ったと思ったらまた伸びてきます。

「草刈りお願いしまーす」


「どこ刈りましょ?」


「ここからー、あっちまで。」
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とかいわれたらやってらんないでしょう。


草刈りしなくていい方法はないかなー って思っていたら、
足元の草の中に可憐な花が。 

シロツメクサ(クローバー)です。
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クローバーはほかの雑草に比べて草丈が低く、すでに田んぼの畦の所々で繁殖しています。
しかもクローバーが密植しているところにはほかの草も生えていません。
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ってことはクローバーを増やせばほかの草が抑えられるんでは?!

早速調べると、
圧倒的な生命力、景観の美しや、マメ科特有の土壌を豊かにする能力などのメリットがある一方で
生命力が強すぎてコントロールが大変、成長しすぎると巨大化して草刈りが必要(本末転倒)など
メリットもデメリットも出てきました。

ふーむ。
畦に種をまいたり、スコップで密植区画から部分的にはぎ取って生育圏を広げたりするのは
しばし様子にして、まずは1年、クローバーの観察をしたいと思います。
田んぼの畦を守るカバープランツとして活用できるか考えたい。

ちなみに、野フキもカバープランツとして田んぼの畦で繁殖しています。
春にはフキノトウも採らせてくれる優秀な植物。
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クローバーはそのまま食べることもできますが(らしい。ネットで食ってる人がいた)、
花が咲く期間が長く、たくさんのミツバチに愛されていることから
カバープランツのクローバーで養蜂なんてできたら最高ですね。
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まぁ、ミツバチの巣作り5年やってて全く入居しないけども!
※写真はせっせと蜜を集めるミツバチさん。


動画も撮ってみました。







スナップエンドウとウィンナー

2023年06月19日 00:14

6月の上旬から中旬にかけて、スナップエンドウも収穫真っ盛りでした。
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サクサクの歯ごたえがたまらない野菜です。

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ちなみに、スナップエンドウはスナックエンドウとも呼ばれます。
これはどちらも同じ野菜を指しております。

日本にアメリカから輸入された野菜で、
母国のアメリカではスナップエンドウと呼ばれています。
※スナップエンドウを英語で書くと「snap-bean」。
  snapとはパキンと折れる、ポキンと割れるという意味があります。

スナックエンドウは日本の種苗会社が名付けた商品名で、
スナック(お菓子、軽食)のようにサクサクと食べられることから
スナックエンドウという商品名で販売されたそうです。

しかし、そんな似た名前で呼んでたらややこしいだろう! ということで
1983年に農林水産省が名称を「スナップエンドウ」に統一したんだそうです。

なんですけども、今も両方の名前で呼ばれていたりします。




ある日の我が家の朝食はエンドウ尽くし。
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焼きエンドウ!
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ちょっとイモ虫っぽいけど美味しそうです!

お味噌汁。
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一瞬の油断でエンドウを煮すぎてしまうのです・・・!(でもおいしかった)


スナップエンドウご飯!
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・・・・も、うまいけど


やっぱウインナーしか勝たん!
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ちなみに、
豆が太る前の段階で収穫すれば 「きぬさや」っぽく食べることができ
豆が太ればサクサクのスナップエンドウ、
そして豆がパンパンに張ってから収穫するとグリーンピースが食べられます。

スナップエンドウはいろんな食べ方のできる野菜です。
※厳密にはそれぞれ専用の品種がありますが!


23年のイチゴ食べつくしまとめ

2023年06月16日 00:13

長かった苺フィーバーも終わりました。
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旬の果実がたくさん食べられるのは農家の醍醐味。
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一方、収穫が始まるとそれが大量に食卓に上がるのもまた農家あるある。
イチゴで冷蔵庫がいっぱいになった話

イチゴだいすきーー! って子供たちのテンションも、
毎日たっぷりのイチゴが1週間ほど食卓に並び続けると 「スン・・・・」 となってきます。


それでもやっぱりイチゴは素晴らしいフルーツです。
なぜならばイチゴを使ったレパートリーはたくさんあるから!

様々な料理に姿を変えてイチゴを味わいつくした記録がこちら。
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まずは定番のジャムづくり。
砂糖と一緒に鍋に入れて一晩おくと・・・

しゅん と容量が圧縮されて、
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そこから煮込むと・・・・

更に凝縮されます。
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手作りジャムの完成です(本当においしい!)
作ってみると、ジャムはいかにたくさんの果実が濃縮されているかがわかります。

そのジャムをシロップにして作ったイチゴムース!
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たっぷり盛り付けたイチゴケーキ!
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映えっぽいイチゴゼリー!
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生クリームを添えて!
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からの


いちごマフィン!
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映えっぽく取りたいけれど難しい!
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いちごスムージー! 
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映えとかアングルとかしらん!

締めは 手作りイチゴサンド!
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食パンが足りーん!



こうして、約一ヵ月に及ぶ苺フィーバーが終わりました。
ごちそうさまでした!


ん・・・・あれ?
冷凍庫にまだたっぷりとイチゴが・・・・


次は暑い夏に フローズンイチゴスムージー祭りだ・・・!




2023 新潟・白根の大凧祭り

2023年06月15日 00:16

先日、新潟市の白根(南区)へ家族で大凧合戦を見に行ってきました。

白根の凧合戦は300年の伝統を誇るイベントです!
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白根の大凧合戦について、詳しくは新潟市南区観光協会様のHPにて

昨年まではコロナの影響があったこともあり、
本来の日程でイベントが行われるのは実に4年ぶり。

街中には出店も多く出店していて大賑わいでした。

凧あげの会場は中ノ口川。
土手ではたくさんの見物客の間を、大きな凧が進んでいきます。
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大きな凧だと、たたみにして24畳ものサイズなんだとか!

こんなに大きな凧が本当に上がるのか? と思ってしまいますが
何十人もの人が息を合わせて綱を引っ張ると巨大な凧がゆっくりと舞い上がりました。
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凧が舞い上がる様子の動画も。


凄い迫力でした・・・!


新潟県内、まだまだ行ったことのないお祭りがたくさんあります。
今年からは数年ぶりに本格開催するイベントも多いと思いますので
見に行って、楽しんで、賑やかさに加わりたいと思います。

きれいなササの葉。 なんかに使いたい!

2023年06月12日 00:20

気持ちのいい朝。
裏山をルンルン気分で散歩していると。


おや・・・


ササです。
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今年開いた新葉がこんなにも立派に育っています。
人間が何も手をかけず野生のままに育っているのに、なんと美しいことか。


それがこんなにいっぱい。
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石井農園の裏山にも、そこかしこに笹が生えています。
竹や笹は生命力が強く地下茎でどんどん増えていくので、パンダの群れでも
やってこない限り逞しく繁殖します。

ってことは・・・取り放題じゃないか!

ネットで調べるとアマゾンでもメルカリでも笹の葉が売っている。
おおー、やはり先駆者はどこにでもいるもので。

里山の自然収穫物が商品になる事例としては
徳島県の葉っぱビジネス をご存じの方も多いと思います。

石井農園でいえばタケノコなどがそれにあたりますが、
ほぼ自然に任せっきりでも毎年しっかり収穫することができて品質も良い。
※もちろん、ちゃんと私有地のタケノコです

販路、価格(ちゃんと労働経費も踏まえた再生産価格で売れるか)、
それとどのように付加価値をつけるかが大事だと思いますが
周年を通して自然由来の収穫物を様々販売出来たらいいなーって思います。

裏山もどんどん耕作放棄地が増えていて、雑木林のような土地も増えています。
里山の活用についても、勉強したい。

6月6日の田んぼ 中干開始

2023年06月07日 17:40

田植えからちょうど一か月。
幼かった苗たちもずいぶん立派になってきました。
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風に揺られてそよそよ・・・・


さて皆さん、お気づきでしょうか。
田んぼに変化があることを。



そうです。
田んぼの水を抜いております。 (わかりにくい写真ですいません)
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これは 「ガス抜き」 という作業でして田んぼの水を抜いて表面を軽く干すことで
土の中で分解されている前年の稲わらなどの有機物が分解の過程で発生する
ガスなどを抜き、土中に新鮮な空気を送り込む効果があります。
※土中で発生するガスは稲の根っこの成長に悪影響を与えるのです。

今後しばらく水を入れたり、田面を軽く乾かしたりを数回繰り返し、
今月末からはややしっかりと田んぼを乾かします。
これが 「中干し」 です。

中干は田んぼをややしっかりと乾かすことによって生育のコントロール(茎数の調整など)や
作業性の確保(土を固めておく) などの狙いがあります。

7月に入ると稲穂ができ始めます。1年は早い!
初夏の日差しを浴びながら、今日もすくすく稲は育っております。

イワシすくい

2023年06月05日 21:48

弥彦村は海にも近い!

ということで、我が家は結構海に行きます。
海水浴、砂浜散歩、そして、釣り!

海行くぞー!  晩メシ釣るぞ!子供たち!
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子どもの成長は遊びでも見て取れるもので、
気が付けば自分で竿を伸ばして魚を釣れるようになりました。
去年の釣りから比べても成長を感じます。


小さなイワシがよく釣れます。
今日は釣れるなー と思って海の中を見るとイワシだらけ。

網でも掬えそう! と息子。

いやいや、さすがに網は無理だろー と私。
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キラキラとはためくイワシにタイミングを合わせて・・・


がさっと掬う息子。
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まじかー採れてるー  息子の成長を感じる私。


ワカサギのような小イワシたちでしたが、カラッと油であげておいしく頂きました。
自分たちで採った魚はなんでこんなにおいしいのだろう。

今日も海の恵みに感謝。



ずっとほしかった 「ニンニク収穫ばさみ」 を買う。

2023年06月02日 09:14

買おうかなー ・・・


やっぱやめよっかなー ・・・


そんな優柔不断を5~6年ほど続けた末、
ついにアマゾンでポチりました。


ついにきた!!
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がさごそ はぁ はぁ もう我慢できん!
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収穫ばさみー!
ニンニクの収穫用にずっと専用ハサミが欲しかったのです。
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これがずっとほしかったのですが、アマゾンで6700円だったので
なかなか購入に踏み切れずにいました。 
が、すこしずつにニンニクの栽培量が増えてきたことも気持ち(キーボードに向かう人差し指)を後押し。



「かぼちゃん」 という商品名ですが、ニンニクの根っこきりにも対応しています。
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お近く新潟県三条市、諏訪田製作所さんの製品です。


そもそも何が専用ハサミ? ってところを捕捉しますと、
スプーン状の湾曲した刃をしています。
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これによってニンニクの根っこをえぐるようにカットすることができ、
切り残しのないきれいな調整ができるのです。

直線形状の普通のはさみだと、おしりのようにふくらんだ
ニンニクの形状に合わせて根っこをカットするのが実はちょっとむずかしい。
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ニンニクは良好な状態で長期保管を行うために
収穫後にできるだけ早く乾かす必要があるのですが、その点でも
根っこを深くきれいにカットすることが大事になります。 
 

そんな御託はこれくらいにしておいて。



ああもう高ぶる気持ちが抑えられないのでハサミを掲げて畑に飛び出します!



実際に使ってみたのがこちらの動画。
結論、もっと早く買っておけばよかったー!



大満足の使い心地です。

便利で気持ちのいい道具は仕事を楽しくしてくれますね。

※アマゾンで買った今回の収穫はさみ、アマゾンの商品ページはこちらです
かぼちゃ、ニンニク収穫用ハサミ




野菜も果樹も、花ざかり

2023年06月01日 09:19

我が家には花壇というものがないのですが、
花にはあんまり困っておりません。

今の時期だと・・・・

じゃがいも
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キウイフルーツ
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ブルーベリー
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ブドウ・・・・は、花が咲くまでもうすこし。
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といっても、ブドウは咲いても花びらが見えないので
近くでよーく見ないと咲いてるのかどうかさえわかりません。

実際に、「ブドウの花」 と聞いて花をイメージできる人は
ブドウ農家さん以外にはそうそういないのではないでしょうか。
こんなにメジャーな果実だというのにもかかわらず・・・!



さあ皆さん ブドウの花 とググってみてください('ω')ノ