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晩秋だけど、とうもろこし。

2021年10月28日 22:43

ご近所の農家さんに、野菜作り名人のMさんがいる。
本当に仕事がきめ細やかで、畑の野菜も見事な出来栄え。

そんなMさんはしょっちゅう野菜のお裾分けをくれる。

農家から農家へ野菜のお裾分け。
「いやいや、うちも野菜ありますからぁ~~~~」 ・・・とは、ならない。

なぜならば、いつもMさんがくれる野菜は同じ農家の私であっても
「ぬぉっ!?」 っとなるものばかりだからです。


今日のお裾分けはこれ。
こんな晩秋なのに とうもろこし。 (しかも路地の畑で育てている)

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穂先までしっかり実が詰まっていて、相変わらず美しい野菜・・・!

「みてくれわーりてもうしわけねーけども、いっぺあるすけーいかったらくーてくんなせや~」

自己、野菜への超絶謙遜! いや、これは一種の農業マウントか!? 
なんてほどに思ってしまうような施しを仏の様な笑顔で下さるMさん。
(じっさいのところ超絶やさしいおじーちゃんとおばーちゃんです。大好き)


いやはやいつもすいません。
あれ? そー言えば今年の初物とうもろこしもMさんからのお裾分けだったような・・・汗
※6月上旬ごろに貰って、「むはっ!早ぁ!」ってなった。


ありがたやありがたやと、鍋に湯を沸かしてもろこしぐつぐつ・・・
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ゆであがったトウモロコシも美しい。

さて、この時期のトウモロコシのお味はいかに?



むしゃむしゃ

・・・・



「うまぁーっ!!!!!!!!」


びっくりするほどうまかったです。


今日もMさんに敬礼。

坊主知らず(ぼうずしらず)ネギの増殖の様子 ※2021年の秋

2021年10月22日 16:15

石井農園の畑のすみっこで、「坊主知らず(ぼうずしらず)ねぎ」がひっそりと増殖をしております。
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雨が降って畑がばしゃばしゃです。
※みなさま、基本的にネギは加湿が苦手ですので大雨が降っても水たまりが
  出来ないような畑で育ててあげると良いです。 画像の畑は反面教師です。

坊主知らずねぎとは、花が咲きにくい性質を持っているネギでして、
1年中柔らかいネギとして食べる事が出来ます(ネギは花が咲く[蕾ができる、とうが立つ]と固くなります)

また、花が咲かないので種がとれません。
その為坊主知らずねぎは、「ぶんげつ(株が分かれていく)」という性質によって
増えていきます。

画像ではワサワサとネギが茂っておりますが、
この畝には春に20~30㎝間隔で1本ずつネギを植えておりました。

それがどんどん分げつしまして、秋にはご覧の通りになります。
DSC_0966.jpg
この写真ではもともと1本のネギであったことがわかりにくい! と思うので
ためしに株ごと引っこ抜いて土を洗ったのが下の画像です。

1本のネギが半年で13本になりました。
DSC_0968.jpg

なんとこちらの株では1本のネギが16本に。
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ちょっとわかりにくいですが、画像中央部分のネギは今まさに分げつ中です。
DSC_0971.jpg
この感じなら、この株は年内に20本の大台に行ったでしょう。
この分げつしたネギをパキパキと株元で割って1本ずつ畑に植えるとそれがまたこのように増えます。

ちなみに、この畑のぼうず知らずネギたちは株を増やすために
「ほとんど土寄せをせずに」育てています。

坊主知らずねぎは、通常のネギの様に土寄せをして育てていくと
分げつ性が抑制されてその分1本が太く、長くなります。

逆に、土寄せをせずに浅く植えた状態で育てていると活発に分げつが進んで
ネギがどんどん増えます。 ただ、沢山に分かれるぶん、1本1本は小柄なネギになります。
なので苗として増やすことが目的なら浅く植えるのが効率的。

通常の1本ネギがとう立ちして市場からなくなる(そして売価がとても高くなる)
初夏~夏なんかはちょっとした薬味にネギが恋しい季節です(私は食わんけども)。
そう、小柄な坊主しらずねぎがちょうどいい。

個人的には太く長く立派なネギを育てるにはF1品種のネギが絶対に効率的なので、
あくまで坊主知らずネギは畑の隅っこで、「対薬味用少量専門ネギ」として
浅植えでどんどん増やして消費と分裂のはざまで生かさず殺さず維持していくのが
理想的な栽培管理だと思っています。
※まぁしかし、私はネギが苦手なので食わんのですけども。

そんな坊主知らずネギは家庭菜園でも近年とても人気です。
どんどん増えるし年中食えるし。 

なので、春になると地域の直売所で食べて良し(薬味)、植えて良し(苗)として販売すると
ぼちぼち買って頂けます。 (ありがとうございます!)

今年増やしたネギは越冬後、来春にまた株分けして
一部を再来年用の苗に、それ以外は直売所へお嫁に出します。

坊主知らずネギに興味のある人は、是非、春に弥彦の直売所(さやや)を訪ねてみてくださいませ~。

2022年に向けて。

2021年10月17日 16:11

2021年産新米予約の発送がひと段落しまして、
ようやく今年の稲作に区切りがついた気がします。

改めまして、沢山のご予約ありがとうございましたぁー!

稲刈からしばらく時の過ぎた田んぼでは、私がせっせと籾摺りしている間に
ひこばえが伸びてきて、田んぼが緑に染まってきています。
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新潟の短い秋が終わると長い冬が来て、ひこばえや稲わらたちは
来年の稲作に向けてゆっくりと腐熟し、田んぼの地力となっていきます。
(地温も低いので完全な分解には至りませんが)

稲作シーズンが終わると、来年の春に向けて耕作依頼のお声を頂く事があります。
今年もまた、地域の農家さん・地主さんから新たに田んぼを担ってほしいとお声かけを頂きました。

信頼して田んぼを任せて頂けるということは、とても嬉しいです。
一方で、背景には地域の高齢化や米価の下落などもあることを考えると
複雑な気持ちもあったりします。


ひとまず現時点の見込みでは、来年新たに任せて頂ける農地と
稲刈りなど部分的に作業委託をさせて頂く農地を合わせると約10haになります。

私たちの地域では圃場整備が行き届いておらず、農地区画も小さく
用排水路も土溝なので管理に手間がかかります。
農地が広がる分、来年はより一層効率的に作業して行けるように工夫せねば。
(もっと大変な中山間地の農家さんにしてみたら「平地の分際で手間かかるとか、草生える(W)わ!なめんな!」
 って怒られそうですが・・・。汗 すんません。)


1年先の話ですが、来年の稲作に向けてフレコン設備が欲しい。
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現在石井農園ではお米を30㎏ずつの米袋に詰めて、パレットの上に積み上げて
お米屋さんに出荷~を行っております。 まぁまぁの重労働です。

フレコンパック対応の設備があると、1トンの大きな袋にお米を積んで出荷が出来る様になるため
米袋を積み上げる作業負担を省略できます。

多分、令和の現在では規模の大きな農家や農業法人はほとんどがフレコン対応に
切り替わってきているかと思います。 ウラヤマ!(いや皆金払って買ってる)

石井農園もまた、来春に向けてじっくりと計画を練っていきたいと思います。

2021年新米発送!

2021年10月11日 22:21

いよいよ石井農園の新米が発送です!
ご予約頂いた皆様、お待たせいたしました。
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本日から出荷開始です。
順次皆様のところへお届けさせて頂きます。
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是非、新米コシヒカリは同封チラシの「土鍋炊きのすすめ」を
ご参照の上、鍋で炊いてみてください~ 

きっとびっくりする炊きあがりになるはず!