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弥彦の山に日が暮れる

2020年05月30日 23:31

弥彦の山に日が暮れます。
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植物は日中、光合成で作った同化養分を夜の間に転流させて
体や種子に栄養をため込みます。

光合成を行わない夜間が暑いと、呼吸によって養分が消費されてしまい
せっかく作った養分が効率的に蓄積できなくなります。

つまり、よく聞く 「寒暖差が良いんです」 って話は、夜間にスムーズに気温が下がることで
植物が効率よく養分を蓄積できるから良い作物が穫れます という事です。

弥彦村は西側に弥彦山があることで、西日を早くに遮ることが出来、
それにより植物は負担を減らすことが出来ます。

楽になるのは農家も同じ。

夏日が続くこの時期、日中の暑さが徐々にしんどくなってきます。
太陽が隠れてから、空が真っ暗になるまでの涼しい時間が活動しやすいゴールデンタイム!

早くに直射日光が遮られて、活動しやすいゴールデンタイムが長い事も
弥彦山の大事な恩恵であります。

さぁー ここから一仕事するべー。

ネギ植え2020

2020年05月24日 11:26

田植が終わった5月上旬。
いやぁーーー! おわったぁー!
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と、一息つくのはそこそこに、まだ植えなければならないものがあります。

そうです、ネギです。
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植付自体は「ひっぱりくん」で行うのであっという間です。
しかし、効率よく植える為にはいかに土をサラサラに耕しているかが大事。
というか、それにすべて尽きます。


植え終わったらすぐ土寄せ!
わかりにくいと思いますが、上の写真ではネギの植わっているところが「谷」だった
のですが、ネギを植えた後すぐに管理機で畝間(通路部)を走って畝間の土をネギの
株元に寄せることによって、ネギの方が山(畝)、通路部が谷になっております。
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本来のネギ栽培では、もっと深い植え溝を掘って、ネギの成長に合わせて
段階的に土寄せを行っていきます。

が、この辺の畑は砂地に比べて水はけが悪く、大雨が降るとあっという間に
ネギが水に浸かって湿害が起きてしまいます。

なので出来るだけ浅植えして、早期に土寄せを行って
通路の方を低くすることでネギを湿害から守る訳です。
※その後の土寄せは苦労しますけども!

なんて言ってたら5月中旬に結構な大雨が降り続きまして、
ネギ畑は一面湖状態に・・・。

水が引いた後は折角さらさらに耕した土もガチガチに固まり、
土寄せした畝も崩れてしまいました。
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まだ植えて間もないので根の広がりも限定されているでしょう。
つまり湿害もほとんど起きないでしょう(自分に言い聞かせている)
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土が乾いたら、通路が排水路になるようにまたしっかり土寄せをせねば・・・・!


そして5月下旬。
坊主知らずの仮植えも行いました。
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坊主知らず(坊主不知)とは、花が咲かず、種が出来ない(できにくい)品種のネギで
そのために年中収穫ができます。
そして、種が出来ない代わりに分げつ(株がどんどん分かれていく)によって
増えていく特性を持ちます。

畑の隅の土をクワでちょこっと削り、ネギを寝かせて株元にちょちょっと土を寄せる。
こうすることで、新しいネギが分げつして生えてきます。
※活着したらカッターでネギを割いておくと尚新芽が出やすくなるとか。

それを秋に掘り上げて株分けし、改めて広げて植え直します。
翌春に土寄せを数回行う事でネギが成長して一年後には大きなネギが沢山!

という「予定」です。

元気にネギが育ちます様に。

タケノコ2020年

2020年05月13日 23:54

5月の上旬から中旬にかけて、石井農園の裏山ではニョキニョキと
タケノコが生えてきておりました。
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タケノコ掘りは山の斜面を上がったり、下がったり。
また、スコップやコンテナ、収穫したタケノコを運ぶ作業はさながら石井農園ブートキャンプ。

倅がでっかくなって体力がついてきたこともありまして、
親子でタケノコブートキャンプ・・・ならぬ、タケノコ掘りを手伝ってもらいました。
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ついでにタケノコ洗いも手伝ってもらいました。
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収穫したタケノコの泥を落とし、余計な根っこや不揃いな切り口を包丁で整えます。

するとここで大じー(8代目)登場。
切り落としたタケノコの根の部分を手に取ると・・・

「こーれがうんめんだてばー」
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えー。汗
新鮮採れたてとはいえ、流石に生タケノコはちょっとまずいのでは・・・汗

という私(10代目)の心配をよそに、パリパリとかじりだす大じー。
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うーむ、大きな梨の破片を食べているように見えなくもない・・・・。

冬に甘くなった大根は、その甘さと触感がまるで梨の様になる。(これホント)
実は新鮮なタケノコもそれ的な感じで美味しいのかもしれない。

私 「うまい?梨みたいな感じ?」
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大じー 「なんも味しねーわ」



大じー 「味噌汁にしんばだめらこってば」

!!

私 「・・・私もそう思う」


そんなこんなできれいになったタケノコたち。
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今日一番の大物はこちら。重量5キロ。
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ずんぐり太ったタケノコは節た詰まっていて、大きくても柔らかくて美味しいです。
逆に、小さくても細長く伸びてしまったタケノコは節が固くなっているためにイマイチです。
※採りたてならば多少細長いタケノコでも結構食えますけどね。


その後、タケノコたちは村内の直売所へ。おかげさまで完売でした。
ご購入くださった皆様、ありがとうございました!
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例年だと、収穫したタケノコは 
①食べる 
②直売所へ出荷 

その他に、 

③水煮缶にする  

のですが、今年はコロナウイルスの影響で村営の缶詰施設を使用することが出来ず、
缶詰が作れませんでした。

なので、来年にまた沢山のタケノコが出てきてくれるように、沢山の缶詰が作れるように、
今年は親竹にするためのタケノコを沢山残すことにしました。

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あっという間に私の背丈を超えていく竹の子 (もはや 子 ではない)
大きな竹になれよー!!


最後に。


今年、未だかつてないほど最高の掘り心地を得られるタケノコ掘り道具を見つけました。
それは、「金象印の配管職人(という名のスコップ)」です。
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細いスコップは土が掘りやすく、タケノコ掘りに最適!
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※アマゾンを見たら、「金象 細く深く掘りやすい溝堀シャベル」なる製品も発見。
 こ、こ、こ、これも凄く良さそう~!


良い道具は仕事が楽しくなりますね。

2020年、田植え始まりました。

2020年05月03日 21:11

いよいよ田植えが始まりました!

気温が高くて、風がなく、ちょっと曇天。
最高の条件が揃った、絶好の田植え日和です。
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条件が良いと田植えもスイスイ進みます。
田面をすべる様に走る田植え機。
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いかに苗をスムーズに補給するかで一日の植付面積が決まります。
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5月3日の新潟は夏日の気温。
稲の苗には最高ですが、まだ夏の暑さに身体が慣れていない
アラフォーの私には、過酷な条件でした。 
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あづい・・・汗


休憩時間の癒し・・・クローバーに紛れているアマガエル。
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うっかり保護色エリアから出てしまったアマガエル。
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植えたばかりの苗。
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大きく育てー!

これから数日間、植えて、植えて、植えまくります。