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でっかいキウイを作りたい。

2020年03月22日 23:25

むかーしむかし、じーちゃん(8代目)が植えたキウイの木。

じーちゃんが年を取ってからは世話が出来なくなったので、いったん伐採されたのですが
またワキワキと逞しく枝が伸びてきたので「植物ってすごい!」と感銘を受けて、
剪定したり、棚に這わせてみたりと素人なりに木の世話をしておりました。

しかし、まったく実がならない。
というか、花が咲かない。
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はてー・・・?
と思っていたら、散歩してたじーちゃんが通りかかって一言。

じ 「その木 駄目らわ」




私 「え! なんで?」

じ 「株元から枝出てっろ?」

私 「あー、伐採した切り株から枝出てるね」

じ 「だっけ、それ台木の枝らわ」

私 「まじで!」

じ 「そもそも、台木はキウイじゃねわ」

私 「えー。汗  じゃあ私が世話してたのは何の木なのさ?」

じ 「んー・・・・(思い出そうとしている)」

私 「・・・(ドキドキ)」

じ 「しらね」

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なんてこった。
カッコウに托卵されたオオヨシキリの気分だ。

これが私の心に火をつけました。
ちゃんとキウイを育てよう!

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ボロボロだった棚のパイプを組み直し、
(といっても廃材で作り直したので結局ボロい。)
ワイヤー、エクセル線を張って2aほどの果樹棚を作りました。


盛り土をして新しい苗を植樹。
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キウイの定番、「ヘイワード」。
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他に、雄木としてトムリも植樹。


棚が結構広いので、勢い余ってシャインマスカットも植樹。
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今年は木の充実にあて、実がなり始めるのは早くて来年以降の予定です。


むかーしむかしに(と言っても10年位)、じーちゃんが収穫していたような、
げんこつの様にでっかいキウイを収穫できるように頑張ります。

ネギの種まき2020.

2020年03月15日 23:27

3月中旬。
今年もネギの種まきがやってまいりました。

まずは道具の準備です。

チェーンポット よし!
穴あけ器 よし!
培土詰め様のブラシ、ちり取り よし!

・・・・

猫よし!
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次は育苗培土の準備をします。
ネギ用の育苗培土を袋から開けて、水を加えながら水分を調整します。
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・・・監督する猫。

種まき後の育苗箱を並べる為に、ハウス内を整地する子どもたち。
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数年前とはお手伝いの質が違う。
大きくなったなー。

育苗箱に土を詰めて、穴をあけて、種を播いて出来上がったのがこちら。
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最後に息子たちがやさしく土を被せて、ハウス内に並べていきます。
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この写真を撮った直後、育苗培土の山にトンネルを掘る遊びを思いついたようで
お手伝いそっちのけで全身土まみれになっておりました。 

種まきから一週間。
かわいい芽が出揃ってきました。
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これから45日、大事に育てて畑に送り出します。
元気に育てよ~。


詳しいネギの種まき作業についてはこちら。

稲の種まき(すじまき)にむけて。

2020年03月15日 23:22

暖かくなってきまして、農繁期に向けて徐々に気持ちを高めています。

ひとまず、この時期はせっせと用水路の泥を上げたり、昨年の記録をもとに
田んぼの地ならし(地が高いところの土を削って低いところに移す)をしたり
弱くなった畔の塗り直しをしたりしています。

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田んぼの準備と並行して、苗づくりの準備も行っております。
今年の稲の種まき(すじまき)は4月5日の予定。

すじ播きに向けては、主に
①種籾の準備、②育苗箱の準備、③育苗ハウスの準備 を行っていきます。

①種籾の準備については、種を播ける状態にするために様々な作業があります。

まず、苗が病気にならないように種籾に付いている病原菌を抑える為の消毒や、
種籾に水を吸わせて発芽しやすくさせる作業(浸種)を行います。
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その後、十分に水を吸って発芽に必要な積算温度を経たら、
種まきをする前にもうひと手間、「芽出」という作業を行います。
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タンクの中に30度程度のお湯を張り、種籾を1晩漬けて一気に発芽を揃えます。
※ちなみに昔の我が家は風呂の浴槽をつかって芽出しをしていました。

温度がすぐに下がらないように、毛布でタンクを覆ってあげます。
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一晩経った種籾がこちら。
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非常に見にくいですが、胚芽のあたりがぷくっと膨れてきていて、
種籾の2~3割くらいからは白い芽がちょこっと顔をだしてきています。

もうちょっと芽を伸ばしてもよいのですが、
あまり伸び過ぎると種をまく時に芽が絡まったりするので
ウチの場合は「うむ、芽が動いてきてるな」と感じる位の段階で
種の芽出し作業を完了します。


そして②育苗箱の準備。

稲の苗を育てる専用の箱、「育苗箱」に、苗が育つための土を詰めていくのですが、
我が家では何年も前から作業担軽減のために育苗箱には床土ではなく、
万作さん(育苗マット)を使用しています。
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マットを箱から出して~
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育苗箱にポンと乗っけると。
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これで床土準備完了です。
あとはこの上に種籾を播いて土(覆土)をかぶせるのみ!

今年の播種箱枚数は全部で1400枚。
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ひたすらマットを詰め続けます。


③育苗ビニールハウスのビニール張り。

稲の苗を育てる専用のハウスにビニールを張ります。
一年の内、苗を育てる一カ月間しか使わないので、この時期だけビニールを掛けます。
(使わない間はビニールをしまっておき、紫外線の劣化を防ぎます)

ビニール掛けは晴れた日の風がない時を狙って行います。

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ビニールを掛けてる途中で突風が吹こうものなら大騒ぎです。

育苗ハウスにビニールがかかると、いよいよ稲作が始まるなー!!と
気持ちがワクワクしてきます。

今年も良い苗を育てるぞ・・・!

とう菜が最盛期です。

2020年03月10日 23:23

新潟の春野菜と言えば、「とう菜」です。

石井農園でも冬を超えて甘みを蓄えたとう菜が収穫最盛期。
弥彦の直売所「おもてなし広場」に出荷しております(宣伝です)。
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このとう菜、小松菜の亜種(新潟こまつな)の越冬株から伸びる「とう」なのですが、
甘みだけでなく、ほんのりと独特の苦みがあります。
私みたいな大人にすれば、この苦みがあるからとう菜はうまいのですが、
我が家の子どもたちからは不評。

食いつきが、ブロッコリー10⇔とう菜3(調理にもよる) くらいです。


うーん、こんなにとう菜はうまいのになー。
子ども達にも、もっと食べて貰いたいなー・・・ なんて思いながら畑を歩いていると。

おっ。
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畑の脇にエイリアンの卵が落ちていて、
その先っぽからメキメキと中身が出てきています。

でるのか!でるのか!?
あれが出るのか!?

しばらくすると、「どーん」と とうが飛び出します。
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これは、白菜でした。
そうです、白菜のとうです。

しっかり結球した白菜は、冬の寒さに負けないように
葉先をひもで縛って越冬します。

うっかり収穫しないでそのまま放置すると、あんな感じのエイリアンの卵風になります。

で、秋に生育がイマイチできちんと結球しなかった白菜については、
葉も縛らず、そのままにしておりました。

例年は結球しない白菜は雪やあられ、強い北風で傷んでボロボロになるのですが、
今年は記録的な暖冬で新潟も暖かく雪が降らなかったことにより、
見事に葉を広げて咲き乱れておりました。
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白菜が大輪の花を咲かせています。
美しい白菜です。

卵風と大輪の白菜。
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昨年の秋の時点では、卵風が結球した良い白菜で、
大輪が結球しないイマイチな白菜だったのですが、冬を超えて立場が逆転。

その美しい白菜のとうを収穫します。
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白菜のとうはでかく、迫力があります。

話がながくなりましたが、白菜のとうも食べることが出来ます。
むしろとっても美味しくて、甘いです。 

持って帰って胡麻和えにしてみました。
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太いとうの部分はコリコリとした歯切れのよい触感。
子ども達からもうまいうまいと大絶賛!

白菜のとう菜は量が少ないので、潤沢に出荷はできませんが、
これも直売所にだせたらなーと思います。

早い者勝ちです。
是非、おもてなし広場で見かけた際はお試しください!(宣伝です。)