題名そのままです。
今年は日本ミツバチを飼いたいと思っています。
事は昨年に遡ります。
妻のお父さん(つまり私のお義父さん)から、日本ミツバチのはちみつを頂きました。
妻の実家は埼玉の南部、東京よりのところなのですが、
周辺には畑・果樹農家さんも多く、その園地で飼われている日本蜜蜂のはちみつを
馴染みの農家さんからたまたま入手したとのことでした。
え!? 日本蜜蜂のはちみつってあんな街中でも採れるの!?
日本蜜蜂に詳しくない私は、なんとなく希少な野生のミツバチ~位の
知識しかなかったので、都市近郊農家さんで飼われていることにとても驚きました。
そしてその蜂蜜が・・・うまい!

満タンに入っていた蜂蜜も、気が付けば残量40%くらい。
子供も妻も、はちみつ大好き。
しかし、私が最もはちみつにハマり、妻子を差し置いてプーさんの様に
はちみつを舐めていると知られたら・・・・お義父さんの心中も穏やかではないはず。
なので・・・・
今年は日本ミツバチを飼いたいと思っています。 (2回目)
蜂蜜の味もそうですが、日本ミツバチという存在自体にもすごく興味が湧きまして、
この冬は関連本を読み漁っておりました。
日本ミツバチ・養蜂の世界で有名な
久志富士夫さん、藤原誠太さんの本を図書館で借りて読み・・・。
京都日本ミツバチ週末養蜂の会さんのサイトを一気読み・・・。
ああ・・・もう・・・・
今年は日本ミツバチを飼いたい! (3回目)
日本ミツバチは野生のミツバチです。
飼う・・・というよりは、自分の敷地に巣箱を置いて、
そこを気に入って住んで頂き、宿代としてちょこっと蜂蜜を頂く・・・
※日本ミツバチの養蜂について、詳しくは各自でググってください。
そのためには、まず、蜂を迎え入れる為の巣箱が必要です。
材料はこちら。

これ全部・・・
昨年切り倒した杉の丸太です。

来年の薪木にしようと積んでおりました。
直径400㎜、長さ300~400㎜くらいに輪切りにしてあります。

まだ輪切りにする前の丸太もゴロゴロ。

日本ミツバチの巣箱では、「重箱式」というものが主流です。
しかし、せっかく丸太が沢山あるので、より自然な巣に近い
「丸太巣箱(丸洞式)」を今年は作りたいと思います。
※丸洞式は採蜜がしにくい・・・といったデメリットがありますが、ミツバチが好んで入居しやすい、
製作が容易・・・などのメリットがあります。
※藤原さんの説かれている現代式縦型巣箱も超画期的!なのですが、
自作するにはちょっとハードルが高そう・・・私は巣箱も自作してみたいのです。
丸太をくりぬいて空洞にし、天井をつけて巣箱にします。
ネットで調べたところ、丸太のくりぬきには主にチェーンソーを使うらしいです。
積んである丸太の一本を狙って、チェーンソーをバイーーン!バイーーン!と
轟かせながら中心部のくりぬきにかかってみましたが・・・・

中心にチェーンソーを差し込むのがこれまた難しい事。
一瞬でも気を抜くとチェーンソーが弾かれるわ、雪降って寒いわ、
中腰で重いチェーンソー構えてたら腰が割れそうになるわ、
雪降って寒いわ・・・ これは危険と判断。
※素人が慣れないチェーンソーでくり抜きなどするものではない・・・
うーんとしばし悩み、適当な丸太を選んで暖かなハウスに運びこみ、
とっても軽い電動チェーンソーでシコシコと外側から切り崩すことにしました。

小型の電動チェーンソーは威力はちょっと弱いですが、
軽くて静か、そしてハウスなどの閉鎖空間でつかっても排気がないので
換気を気にせず作業ができます。
丸太の両側を切り落とし、中心部分も側面を落とす。
イメージ的には丸太を「井」の形に切って中心部分を抜き、後で外枠をビスなどで
結合する作戦です。
良し、出来たーーーー!

一個作るのに、すげー時間かかった。
電動チェーンソーでもやっぱり腰痛い・・・。
そして、外にでたら夜。

寒っ・・・・
次の日。

春に巣別れ(分蜂)した日本ミツバチが用意した巣箱に入ってくれる確率は結構低く(10%もない?)、
可能性を上げる為にはできるだけ多くの巣箱を作って配置することが大事だと言います。
なのに、巣箱一個を作るのにあんなに時間をかけていたら日が暮れます。
(実際暮れた)
もっと簡単に丸太をくりぬく方法はないか・・・・と一晩考え、
別な方法を試してみることにしました。
電ノコで丸太に・・・・

軽く十字の切り込みを入れて・・・

そこに、クサビを打ちます。

コン!コン!コン!コン!コン!

コン! ぱかっ!

コン! ぱかっ!

コン! ぱかっ!

超簡単に割れた・・・・!

丸太の水分状態がちょうど良かったことが功を奏しまして、
節のない丸太なら5分程度でくり抜き出来ました。
※くさびの数をしっかり打てば、最初に電ノコで十字を切らなくてもきれいに割れるかも。
チェーンソーで加工したよりも仕上がりがきれいで、かつ
接着面もぴったり合わさるのでこれなら結合時に隙間ができません。
※これなら番線で縛るだけでもいいかも。
パーツがバラバラになると正しい組み合わせがわからなくなるので
番号を振っておくのがすごく重要です。

※1・・・を書き損じる35歳(私)・・・・。
クサビ方式なら息子(小1)でも丸太がくり抜けました。

ちょっと時間はかかるけど、自分の力で丸太が割れた時は
達成感で大喜びしておりました。
この調子なら沢山の巣箱を簡単に用意できそうです。

巣箱作りの続きはまた今度。
ちなみに、私は自分の裏山(もちろん敷地内)や果樹園(無農薬のぎんなん畑)に
巣箱を設置する予定です。
農薬被害の心配がない場所であることはもちろんですが、
温厚なミツバチといってもやはり蜂なので出来るだだけ人目につかない場所に
(その方が蜂も安心するだろうと・・・)設置するつもりです。
また、都道府県によって多少の差があるようですが、
趣味の日本ミツバチ養蜂、少数の巣箱設置といった場合でも、基本的には
県に養蜂の届け出が必要なんだそうです。(詳しくは平成25年の改正養蜂振興法にて)
飼育届を行う際、全国的には市町村が窓口になっていることが多いようですが
新潟県では地域振興局が窓口になります。
早速、担当の地域振興局に問い合わせると、丁寧に案内をして頂き
届け出の資料を頂戴しました。 (ありがとうございました!)
早速記入して提出したいと思います。
さあ、今年ミツバチと出会うことができるどうか・・・
田んぼ作業が忙しくなるまえに、巣箱を作って山に設置しておきたいと思います。