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消費増税の伴う価格変更と、4月からの農園体制について。

2014年03月31日 22:45

先日より農園ホームページにて案内をさせて頂いておりましたが、
この度の消費税8%への移行に伴い、4月1日より、石井農園のお米・送料の価格も
消費税8%への移行分を加えた価格へ変更させて頂きました。

コシヒカリ白米10キロの場合、旧【5500円】 → 新【5660円】。
送料については【旧700円】→【新720円】(一部離島を除く)となります。
何卒、ご了承くださいますよう、お願致します。


また、この春より石井農園の体制が変わります。

既に報道もされている通り、5年後を目処とする減反政策の廃止に伴い
石井農園では私が主担当として転作田で行っていた野菜部門を整理し
今年から耕作を行う全ての田んぼを使って主食用米を生産します。

石井農園では田植え機、トラクター、コンバインなどの稲作に伴う機械設備を
既に保有している事もあり、現在の面積においては効率的に作業できる体制があります。
しかし、まだまだ我が家の経営面積は狭く、親子2代で稲作を行うには小さな農家です。

そこで私はこの4月中旬より勤めに出つつ家業の農業に携わる
兼業農家となる事を選びました。

減反廃止の決定はきっかけの一つで、それ以外にも
近年の雨や排水環境などの諸事情により、転作田での野菜生産がとても不安定になっている事。
農地の集約・規模拡大が予想以上に難航している事など、かねてから幾つかの課題も
抱えておりました。

石井農園(我が家)も、地域の農家でまとまって集落営農組織を設立することや、
既に大規模な生産体制を整えている周辺地域の農業法人への集約(参加・委託)など、
個人経営としての規模拡大以外の選択肢を考える時がくるかもしれません。

まだ今後の地域・農業情勢は先が読めない状況ではありますが、
石井農園として柔軟に対応しながら、出来る限りお米を作り続けたいと思っています。

今後の石井農園についてですが、稲作の栽培管理は父がメインを担います。

私は幸いにも魅力を感じる地元の企業様にご縁を頂く事ができました。
この春からは勤めに出つつ、田植、稲刈、水管理、草刈などに関わっていきます。
農園ブログやホームページなどの管理は今まで通り私が行います。

4月中旬から農園の体制に変化がありますが、
今までと変わらず美味しいお米作りを続けて参ります。

今までも、これからも、石井農園がお米を作り続けていけるのは
お米を買ってくれるお客さんがいてくれるからです。

何卒、今後とも変わらぬご愛顧を頂けたら幸いです。
これからも石井農園を宜しくお願い致します。

育苗ハウスのビニール張り。

2014年03月29日 23:33

新潟も青空の日が増えてきて、いよいよ春がやってきたなという感じがあります。
桜のつぼみもだいぶ膨らんできて、桜前線の到来ももうすぐです。

そんな晴天の日を選んで、石井農園では育苗ハウスのビニール張りを行いました。
DSC_0730.jpg
4月に入ると稲の種まき(すじまき)を行います。

4月といえどまだまだ気温の低い日も多いので
種をまいた後は温かいビニールハウスの中で5月の田植えまで大事に苗を育てるのです。


鉄パイプの骨組みの上にビニールを広げて、要所要所を
専用の紐(マイカー線)や専用の器具(スプリングやパッカー)を使って
固定していきます。

下準備さえしっかりしておけば、3棟の育苗ハウスのビニール張りなら
2人で3時間もかからずに完了することが出来ます。
※ただし、好天時に限る。 ちょっとでも風があると非常に手間取ります。

体を動かしながら作業しているととても暑い!
3月末~4月になってくると日差しの強さが今までと違いますね。
汗が噴き出します。

後はハウスの中にプール育苗のための枠をつくって完成です。
どれどれとハウスの中に入ってみると・・・
DSC_0734.jpg
締め切ったハウスの中の気温は50度に迫るまで上がっています。
暑い・・・いや、熱いです。

4月になって育苗管理が始まると、天気や日々の気温を見ながら
ハウスの開け閉めを行うのが農家の大事な仕事になります。

うっかり晴天の朝に換気を怠ったりすると、日中はハウスの中が
高温になって苗が焼けることも起こります。

春のハウス管理はなかなか気が抜けません。

防風ネットの設置作業。

2014年03月22日 22:09

3月上旬から、今年の稲作の為の「種籾」の準備(消毒・浸種)が始まっています。
そしてもう半月もせずに「すじまき(稲の種まき)」が始ます。

苗作りには育苗用のビニールハウスが必要な為、そろそろハウスの準備も行います。
※私達の地域は雪が降る為、冬季はビニールを外してハウスの倒壊を防ぎ、
 春になってから育苗シーズンだけビニールを被膜します。

ですが、去年・一昨年とここ最近は春に強烈な風が吹く事が多いので
今年はハウスにビニールを被膜する前に、ハウスの風上に防風ネットを設置する事にしました。
DSC_0721.jpg
一昨年は4月に風速30M以上の風が吹き、私達の地域でも
多くのハウスが倒壊したりビニールが破れたりしました。
※一昨年の爆弾低気圧についてはこちら。

ハウスの倒壊自体とてつもない損害ですが、中にまだ発芽したばかりの苗が
入っていた場合などは大事な作物までダメになってしまいます。

苗の確保が出来ないと、その年の営農全体に影響するのでなんとしても防がねばなりません。


暴風ネット設置では、パイプを地中深く差し込む為にハンマーと棒を使って
事前に穴をあけていくのですが、作業が終わるころには寒さも相まって
右手がジンジンと悲鳴を上げておりました。汗
DSC_0724.jpg
一日がかりでなんとかパイプをくみ上げました。
後日、このパイプに防風ネットを張りつけて、その後にハウスへビニールを張ります。

防風ネットは転ばぬ先の杖でありますが、これで絶対安心とも言えません。
どうか今年は穏やかな春でありますように。

春ネギ2014.

2014年03月12日 22:21

普段ネギを育てている転作田の畑とは別に、
排水の良い畑を使って越冬春ネギの試験栽培をしています。
DSC_0708.jpg
品種は羽緑です。

今年は例年になく積雪が少なかった為、ネギがとても良い状態で越冬しました。
(吹雪などの強風も比較的少なかった様に感じます。)
DSC_0709.jpg
例年であれば、ネギが雪に潰されて3月上旬の段階では
ほぼ地上に出ている部分は形が残っておりません。
※参考に2012年の越冬春ネギの様子をまとめたブログです。


試しに少し掘ってみた所、軟白部分の状態もとても良いです。
DSC_0711.jpg
シーズン中の秋冬ネギに比べれば、やはり葉の痛み等が見劣りしますが、
この時期の地モノネギとして考えれば十分に商品価値があります。

毎年こんな冬ならば、もう少し越冬ネギの計画も立てやすくなるんだろうけど
こんな穏やかな冬はそうそう来ないだろうな・・・汗

例年は越冬ネギの葉が回復して収穫~出荷出来るのは5月まで掛かっていたのですが、
これなら今年はだいぶ早く出荷出来そうです。

とうな2014.

2014年03月05日 23:30

3月に入り、冬菜(とうな)の葉が伸びてきたので
少しずつ出荷を始めました。
DSC_0694.jpg
例年だと保温シートを掛けても収穫は3月末頃からの開始だったので
いかに今年が小雪だったか改めて感じます。
※以前のとう菜収穫のブログ。

日本海側の私の地域で雪が降らない一方で、関東では未曾有の大雪。
気候が不安定になっていると毎年言われているけれど、本当にその通りだと感じます。

とう菜の収穫時期も、一ヶ月もずれると慌てます。汗
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しかし味はいつも通りのとう菜。

冬を越えたやさいならではの甘さと、冬菜独自のほのかなヌメリと苦み。
まずはお浸しで食べたのですが、とても美味しいです。
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これから気温が上がって花が咲くまで、とうなの出荷は続きます。
地元スーパーにてお見かけの際は何卒宜しくお願い致します。