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畑洪水2013

2013年06月30日 02:20

先週のお話ですが、からっからの水不足が続いたかと思いきや
急に新潟が梅雨入りし、その途端に低気圧やら台風がわらわら集まってきて
今までの借りを返すかのような大雨が降りまして。 ※その時の天気図がこちら

それにより我がネギ畑も2年ぶりに冠水することと相成りました。
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ちゃぽちゃぽです。
はー、去年は一度も冠水する事がなかったのに。汗


ウチの畑は転作田の為もともと地が低く、大雨が降ると水路が逆流してきます。
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これは用水路から水が入ってきてるのではなく、本来水を落とす
排水路が一杯になって逆流してきている状態です。


こうなるとどーにも排水が出来なくなりますので、
雨が降りやんで水路の水位が下がるまで我慢するしかありません。
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プールの様になった畑の中では、ザリガニ、ドジョウ、フナたちがきゃっきゃしています。
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ここはてめーらが遊びに来ていい場所じゃのだよ!
元の世界にお帰り! (水路にぽい)


幸い、大雨は一日でやみまして、翌日には畑の水が引きました。
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その後は好天が続き、深刻な湿害が出る事はありませんでした。


ただ、若干ネギの葉先に枯れが見える様になりました。
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多分冠水した時の影響で、深い部分の根が酸欠でやられたんだと思います。

ただいま追肥・土寄せを行って、早くネギが新根、新葉を
伸ばせるようにケアしております。


ちなみに余談ですが、
私は就農してから幾度となく大雨による冠水を経験してきました。
そして腰が抜ける程の湿害も経験しました。

その中で試行錯誤しながら自分なりに「水はけの良い畑」を
目指してきたのですが、今現在は「耕盤」を維持することでだいぶ
水をスムーズに抜ける様になってきたと感じています。

以前は弾丸暗渠などで耕盤を壊し、少しでも深くロータリーを掛けて
水を地下浸透させる事を意識していました。

ですがそれではどうにも雨が降った後の圃場内の土の乾きが悪く、
排水もイマイチでした。
(水が深く染み込んで土中にとどまり、中々土が乾かない状態)

それよりも、田んぼで形成された耕盤をある程度残し、
圃場内にめいきょを巡らして水を横移動させる様に意識した事で
スムーズに水が抜ける様になって、その後の圃場の乾きも良くなったような気がします。

一般的な農業のセオリーは深耕して根圏を広げるものだと思うのですが、
型にはまらず、転作田で稲とネギのローテーションを行う上で、自分の畑で自分なりの作り方を
今後も色々模索していきたいと改めて思っております。


消防団ポンプ操法競技会。

2013年06月29日 22:07

今年から弥彦村の消防団に参加させて頂いてる私。(入団のお話はこちら
先日、消防の大会に参加させて頂きました。

大会は行進や整列等の全体訓練、機械点検(ポンプ車の点検・私の担当!)を行い、
その後メインの「ポンプ操法競技」で締めくくられました。

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ポンプ操法とは何ぞや!?って方は、ググッてください(^^ゞ

来年からは私が選手(一番員)になる事が決まっておりますので、
今年は先輩達の動きを見て学んでおりました。

有事の事を考えて、日頃の訓練はたゆまず行わねばなりませんが
その訓練の成果を発揮する事がないのが一番です。 

火の用心!




※追加記事

 大会終了後、地域の公民館で消防団のお疲れ様会がありました。
 テーブルには美味しそうな料理屋さんの折箱が。

 中身は、揚げ物・焼き物・煮物など、お肉や魚がぎっしり。
 ごちそうの宝石箱やー!白ご飯は無いですかー!?とほざきながらがっつく私。
 (全然活躍してないのに!)
 
 うまい!うまい!うまい!って半分ほど食べた所で、箸が止まりました。
 
 ・・・・脂が重たく感じる30歳の夏。
 昔はもっと「揚げ物バッチこい!肉が主食で良い!」だったのに。

 やっぱ、夏は枝豆が一番ですね。
 ※途中からモクモクと枝豆をむさぼってました。
  (全然活躍してないのに!)
  


籾すりやってます。

2013年06月26日 21:52

なんやかんやと日々せかせかやっておりましたら、
うっかりブログを一週間以上もほったらかしてしまっていたと言う現実・・・!

見に来てくれていた皆さま、スイマセンでした。汗
色々写真が溜まっているので、またコツコツとアップしてきたいと思います。

先週のお話ですが、直売用のお米の籾擦りを行いました。
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※籾擦りとは、籾の殻をはずして玄米にする作業です。

石井農園では秋に収穫したお米の半分ほどを玄米で、
もう半分を籾の状態で乾燥機の中にいれたまま保管しています。

秋から冬の間(気温の低い時期は玄米のままでも保存しやすいのです)に
最初の玄米を販売し、それが売切れに近づく春頃からは乾燥機に保管していた籾を
数回に分けて小まめに籾擦りしながら玄米・白米として販売しております。

籾の状態でお米を保管する事で、お米を良い状態で保存する事が出来るからです。
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ちなみにこの「籾保管」は農家(生産地)ならではの保管方法と言われております。


その理由としては、籾保管には乾燥機や籾擦り機などの大掛かりな設備が必要なこと、
そして、籾擦りの際に出てくる「もみ殻」の処分をしなければならない事があると思います。
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これがまた肌に触れるとチクチクしてかゆいのです・・・!
※汗をかく暑い時期の籾擦りは、もみ殻が肌にまとわりついて
 チクチクが5割増しくらいに感じます。


このもみ殻は一旦保管しておいて、
7月に行う「人参の種まき」の際に土の乾燥防止を目的とした
もみ殻マルチに使う計画です。

夏に種をまく人参栽培では、発芽を揃えるのがとっても難しいのです!

昨年は大失敗しましたが、今年はもみ殻マルチと潅水チューブを使って
適湿を保ちながらビシッ!とキレイに発芽させてやりたいと思います。


梅雨に入りまして。

2013年06月19日 06:16

「雨が少なくて~」 と言うブログを書いたばかりですが、
遅ればせながら新潟県も梅雨入りしました・・・!

今朝はけっこうな雨がドバドバ降っております。

更に天気図を見てびっくり。
日本列島にうじゃうじゃと低気圧の群れが集まってきております。
無題
しかも左下のは台風じゃねーか!

うーむ、しばらく乾き続きだったので恵みの雨はとても嬉しいのですが、
一転、大雨になりはしないかと心配です。

少雨が続いた後に帳尻を合わせる様に大雨が来るってことは良く言われるので
今後は畑の排水対策に気を配りながら梅雨明けを待ちたいと思います。


雨が少なくて。

2013年06月15日 23:10

雨が足りない!

と、思っている方は日本全国に沢山いるのではないでしょうか。
新潟県も今年は雨が少なく、例年は6/10日位に梅雨入りするのですが
未だ梅雨の便りは届きません。
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県内新聞や農業新聞でも少雨のことを記事で取り上げています。
雨の降り過ぎも困りますが、降らないのも困ったものです。


それでも用水には沢山の水が流れておりますので、水が欲しそうな作物、
定植して間もない野菜たちにはポンプや潅水チューブを使って
散水を行っております。
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ようやく昨日待望の雨が降りまして、「雨だ!雨だー!」と
狂喜乱舞しておりましたけども土をほじってみると中はまだカラッカラで
土壌表面しか湿っておりませんでした。

全然足りねー!!


次の雨は水曜日の予報。
しっかりと潤いをもたらしてくれる良い雨が欲しいです。

ネギ土寄せ2013。

2013年06月11日 04:53

ネギの定植作業が先日全て終った所ですが、そうこうしてる間に
先に定植したネギ達も太ってきましたので、ザ・土寄せが始まりました。
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ネギは成長に合わせて徐々に土を掛けて行くことで
長く、白いネギになる訳です。

ちなみに私は初期の土寄せ時には管理機に肥料袋でカバーを付ける様にしてます。
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見た目は超かっこ悪いですが!

ウチの畑は重粘土の転作田のために、ゴロゴロしています。
おまけに最近の日照りで粘土は石の様にカッチカチ・・・汗

土よせの際にその固い土が管理機にはじかれて飛び散るのですが、
それが幼いネギの葉っぱにあたると、「ひでぶっ!!!」ってなるので
管理機にカバーを掛けて土が飛び散らないようにしているのです。

しかもこうすることで狙った場所にソフトに土を落とす事が出来るので
キレイなM字(畝を横からみた断面図の形)に畝を作っていく事が出来ます。


最近は雨がなくってネギの成長も緩慢です。
土寄せで生育に弾みがついてくれるといいのですが。
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あー、雨が欲しいっす。



田んぼのガス抜き。

2013年06月08日 04:54

稲の葉が徐々に大きく茂り、田面が緑に染まっていきます。
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気温の上昇によって稲の生育が旺盛になってくるのはとても嬉しい事なのですが、
気温上昇に伴ってこの頃「ガス沸き」と言う現象が田んぼにみられるようになります。
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写真はまさに「沸いてる」田んぼ。

ガス沸きとは、
前年の稲のワラや根などの有機物が田んぼの土中で分解される際に
硫化水素などの気体が発生する事で、これらのガスは稲の根の成長に
悪影響を与えると言われております。

ちなみに、これがガスをとらえた動画。

田んぼを歩くと長靴の周りから空気(ガス)がプクプクわいております。
※4年前に撮った動画です。汗

ガスわきの対策として、この時期は水を落として(田面が乾き過ぎない程度に)
土中に新鮮な空気を送り込むようにするなど、小まめな水の更新を行います。



ちなみに稲の根っこのお話をもう一つすると、
皆さん、稲の根は何色をしていると思いますか?


正解は・・・・白。もしくは赤。
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写真では白い根と赤い根が見えると思います。
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本来、稲の根っこは白いのです。

けれど稲には独自の優れた能力として、葉から吸収した酸素を
根っこに回して土中に放出する事が出来ます。

これによって稲は酸素の少ない水中(水田)でも根ぐされすることなく
栽培する事が可能な訳ですが、酸素を放出する際に土壌の鉄と結合してしまうのです。
それによって根の周りに酸化鉄の膜が出来て、根が赤くなるのです。

酸化鉄の膜は還元土壌(酸素の少ない土壌)に稲が抵抗している証なのですが、
その膜によって根の養分吸収が制限されてしまうデメリットがあります。

そこで今回のガス抜き、そしてこれから行う中干(中干しの詳しいお話はまた今度)
によって土壌の環境を整え、白い根を沢山出させることが大事なのです。


ちなみに、ガス抜きと合わせてこの時期は分げつを確保する為の水管理も
とても重要になります。
深い方がいい(太い茎になる)とか、浅い方がいい(沢山分げつする)とか
色々言われていてこれまた奥が深くて長くなるのでまた今度・・・!





そして更にちなみに・・・・で申しわけないのですが、
稲の根の酸化防止対策としては水の更新・ガス抜き以外にも色々あります。

例えば前年秋のアルカリ資材の散布。

田んぼ(というか日本の土壌全般)は酸性に傾く傾向があります。
鉄は酸性状態なほど土中から溶けだして移動し易くなる(根に付き易くなる)ため
前年のうちに石灰などのアルカリ資材を加えることで土の酸度を矯正し
鉄が溶けにくい環境を作るとのこと。


その他、不耕起農法も有効と言われております。

理由としては耕す事によって前年の稲ワラが土中にまぜこまれ、
これが分解する際に酸素を消費して土壌の無酸素(還元状態)を引き起こす
ために、耕やさない不耕起農法ならば土の上で有機物分解が起こる為
土壌の酸素が確保されることで稲の酸化膜が出来にくい環境を作るとのこと。


いやー、稲作は奥が深い。

70キロ突入。

2013年06月04日 21:49

私は生まれてこのかた、基本的に「痩せ型」で生きてきました。

忙しい時や疲れた時なんかは飯を食べるのもおっくうになる性分で、
うっかりすると軽くなりすぎてそのままシュッ・・・!っと消滅するんじゃないかって
心配される程でした。


が、しかし。


先日久しぶりに乗っかってみた体重計の数字を見てびっくり。
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汚い足をお見せしてすいません。汗

いや、足ではなく体重の数字を見て頂きたい! 71.3キロ!
人生初の70キロオーバーです。

ちなみに私の身長は175センチ。
そしてネギ出荷終盤戦の1月末時点の体重は55キロでした。

4ヶ月で16キロ増・・・! 
これが30歳のリアルなのか・・・!
※自分、今年の9月で満30歳となります。


これは一体どうなんだ!?何がどうなった!?
パニックのあまり、つい「175センチ 70キロ」でググりました。

するとどうでしょう。


須藤元気  175センチ 70キロ。
魔裟斗   174センチ 70キロ。



・・・・悪くない。

なんて一瞬思いましたけども、そこは自分の腹を見て現実に。
彼らと私の70キロは月とすっぽんくらい違う。


例年、夏から秋~冬と農繁期を経過する時に体重が激減するので
今年もきっと痩せるでしょう。 いや、痩せて。 

念の為、仕事中は姿勢・呼吸・ストレッチを意識しつつ
筋肉を残して無駄な肉だけ削ぎ落せるように頑張ります。


里芋栽培2013。

2013年06月01日 22:59

溯る事2011年。
この頃から私は「里芋」の栽培に興味を持っておりまして
試験栽培に取り組んでおりました。

が、この年は途中から育てた苗(初年度は苗定植で行いました)を
祖父母に丸投げして秋に出来た芋だけ食べるという散々な結果となりました。

※2011年の里芋栽培についてはこちら。


じじばばの育てた里芋は旨かった・・・!
と言う事で、今度こそ自分で育てようと挑んだ2012年の里芋栽培。
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初年度と同じく(と言っても実質今回が初年度の様なもの)、
まずは0.5アールでの栽培。

2012年は最後までしっかりと自分で管理し、
収穫量もまずまずの成果を得る事が出来ました。

その里芋達は翌年の栽培に種イモとして活かすべく、
ハウスの片隅にもみ殻・ブルシートで厳重に保護して冬を越しました。
※里芋は熱帯性の植物なので、寒さに弱く、越冬保存中に寒さにあたると
 芋が腐ってしまいます。



そして2013年の春・・・!
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越冬した里芋(種イモ)をもみ殻から掘りだし、病気の有無、形状や大きさ等から
種イモに適する物を選別していきます。


適度な温度と湿度があっためか、越冬用のもみ殻の中で
幾つかの芋からは、既に芽が伸び出しておりました。
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当然、根も・・・。汗
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本来、里芋の芽出し作業では根を出さないように注意して芽出しを行います。
※床の水分が多すぎると、この段階で根っこが多く発生してしまうようです。


そして選別を終えた芋達は種子消毒を行い、
その後トラクター・畝立機で畑に溝を掘り、その溝底に芋を並べて行きます。
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この時、芋の芽を上にした方が良いとか、横にした方が良いとか、
下に向けた方が良いとか色んなやり方があるそうなので、とりあえず
色んな向きで置いて試験してみる事にしました。

また、通常30g以上の芋(理想は50gくらい)を使用するのですが、
これまた色んな資料を読んでいると、種芋がでかいほど初期の生育が旺盛で
収量も増えるらしいとの事。

なので様々なサイズの種芋でも栽培試験してみる事にしました。

小芋。
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中芋。
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大芋。
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※っつーか親イモです。
 以前、現代農業の記事で親イモをそのまま種イモに使用すると
 収量が上がるって記事があったので試しに植えてみました。


芋を並べ終えた後は、管理機で溝の間を走って土をあげていきます。
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ちょっと分かりにくいですが、管理機で走った後は
溝だった部分が畝になり、山だった部分が畝間になります。

ここでほんとはマルチをしてあげたい所なのですが、
ウチにはマルチャーがないのでこのままマルチなしで
適時追肥と土寄せをしながら栽培していきます。


前年の種芋を沢山確保していた事もあって、
今年の里芋栽培は約7a(去年の12倍)。

2014年の栽培(更に拡大予定)に向けてデータを取りつつ、
もちろんしっかり育てて多収を目指します。

そして、秋~冬には直売所等で沢山販売出来る様に頑張ります!


2013ネギ定植終わり!

2013年06月01日 05:08

5月下旬のお話。

ハウスの中に残った最後のネギ苗達。
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これは最後の定植区画用のネギ苗70枚です。(およそ20a分)


これは3月20日播の夏扇4号なのですが、やはり4~5月の育苗は
ネギの成長が凄まじく、あっという間にネギボーボーの徒長状態に
なってしまって、止むを得ずばっさりと葉を切り落としました。

葉っぱを切って2週間後。
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あっという間に葉が伸びて、またもボーボー。
結構強めに葉を切ったんだけどなー。


しかし、剪葉した効果もあって、軸(厳密には葉鞘と言います)は
がしりと太くなりました。根元まで光も入る様になったのか色も濃くなりまして。
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葉鞘径で3ミリはあります。
剪葉を行った事でCP303の2粒播きと変わらないネギ苗に育ちました。


そしていざ定植。
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やっぱ葉っぱ長過ぎた!


植付の作業効率・定植後の活着なども考えて、葉の長さは4粒播きの場合、
20~25センチ位(丁度私の手の長さ)になる様に整えてあげるのが理想ですね。
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※ネギの葉は切ってすぐは病気のリスクもあるので、
 定植一週間前に切っておくのがベストです。
 あんまり早く切り過ぎると(もしくは葉を切ってから定植をまごまごしてると)
 私の様にあっという間にボーボーになります。



そして定植。
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しばらく晴れ続きだったおかげで土が細かく耕せたので、
定植は非常にスムーズに終わりました。
(1人で植えて、20a3時間位。)


1ヶ月かけてちょこちょこ植えてきたネギの定植が終わりました。
今年は少し栽培面積を減らして107a。

さぁ、次は最初に植えたネギ達の土寄せ(溝崩し)を始めますか!