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稲苗と雀。

2013年04月30日 22:04

ビニールハウスの中では、稲の苗が順調に生育しております。
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寒波による低温がすこし心配ですが、代かき作業も無事に終わりましたので
明日~明後日あたりから「田植え2013」を開催したいと思っております!


・・・・と、ふんふん意気込んでおりましたら
何やらハウスの中でチュンチュンというさえずりが・・・。
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雀です。

この時期、雀たちは稲の苗(厳密には根についてる種籾)を食べる為に
ハウスの中に侵入してきます。なんとも困った奴らであります。


ジリジリとハウスの隅に追い詰めて捕獲。
近くで見るとこんな顔をしています。
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くちばしについている土は種籾をつついた時に付いたと思われます。
まるで、口にクリームを付けながら「ケーキ食ってません!」と言ってる輩の様な顔をしています。


写真を一枚撮らせて貰った後は、
「稲より虫を食べて下さい」とお願してハウスの外に放しました。
※スズメはこの時期虫も良く食べます。



ちなみに余談でありますが、農業新聞では今年
猟師の方のコラムが連載されています。

猟師さんは獣害問題にも関係が深く、
コラムの情報は獣害に悩む農家にとって勉強になります。

その猟師さんのコラムの中では猪、鹿、熊など色んな動物の話が
出てくるのですが、つい最近スズメのことが紹介されていました。

日本でも昔はスズメ猟が盛んだった事。
日本国内で猟期に獲ったスズメは脂が乗っていてとても美味しい事。
中国産のスズメはあまりおいしくない事。
(時期を無視して狩猟しているために脂が乗っていないと思われる)
                        ・・・etc。

普段何気なく見ているスズメのことも猟師さんの目線から見ると
また違った動物の様にみえて面白かったです。
いつか、旨いスズメ焼きも食べてみたいと思いました。




春ブロッコリーの苗を早く植えたい。

2013年04月28日 22:09

田んぼは順調に代かきが進んでおりますが、
野菜・畑の方はというと、定植作業が全然進んでおりません。

それもこれも晴れが続かず土が乾かないから!

ネギ苗達も定植適期を迎え、今か今かと出陣の時を待ちわびている状態ですが、
育苗ハウスの片隅では既に定植適期を過ぎつつあるブロッコリーの苗達も
「早く植えろ!」と怒りの声をあげております。
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今にもブロッコリーの暴動が起きそうです。
※一部ハクサイ、ロマネスコの苗達も混ざっております。

128穴のセルトレイではもはや限界・・・!


そんなアブラナ科の苗達ですが、今年は非常に苗の出来が良く
一株抜いてはその姿にうっとりしています。
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力強く広がった肉厚な葉。
徒長せずきゅっ!短くまとまった茎。
がっちりと土を抱き込んだ根。

あー、早く植えたい・・・!


新潟の週間予報ではゴールデンウィーク中盤から
やっと晴れがしばらく続きそうな予報です。

主力作物である稲(田植え)、ネギ植えに合わせて、
直売所向け少量多品目の野菜たちもGDに一気に植付を
進めたいと思います。

田植え機の整備。

2013年04月25日 23:20

田植えが一週間後に迫り、田んぼの準備と並行して
田植え機のメンテナンスも行っております。
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昨年は田植の真っ最中にガタガタ震えだし、
しまいには白煙をあげて故障した我が家の田植え機。
※昨年の田植えブログはこちら。

もう結構な年数乗っておりますが、
ここからもうひと踏ん張り頑張って頂きたい・・・!

と、言う訳で丁寧にメンテナンスをして今年の
田植えに臨みます。


ちなみに、先日のブログで
トラクターのタイヤの空気圧は1気圧。
というお話をしましたが、田植え機の空気圧はなんと・・・



3気圧!
※厳密には3.25kg/cm2。


トラクターは1気圧。
乗用車は2気圧。
田植え機は3気圧。

自分、つい最近まで田植え機のタイヤはゴムの塊で
中に空気なんて入ってないと思っておりました。汗

しっかり、空気をつめてやりたいと思います。


田んぼ準備急ピッチ。

2013年04月25日 22:38

明日からまた寒波が来るとかでやれやれなこの頃ですが、
温かなハウスの中ではグングンと稲の苗が成長しています。

今年もあと一週間でゴールデンウィーク。
このへんの農家にとってはGWは田植えシーズンとなります。

なのであと一週間で田んぼを田植えが出来る状態に
しないといけないわけであります。


田植えに向けた田んぼの準備を簡単に説明しますと、、、肥料をまきまして。
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魚や糖蜜などを原料にした有機質肥料です。
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荒く田んぼを耕しまして。
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その後、用水を田んぼに注いでなめらかに土を耕しつつ、
出来る限り平らに田面を整えます。
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これを代かきと(しろかき)言います。


この状態までいって、ようやく田植え準備完了です。
あと一週間で全ての田んぼを仕上げます。

さぁー、しろかくぞー!

だって猫だもの。

2013年04月24日 22:07

たびたびブログに登場している居候猫のお話。
この猫不意に私が走りだしたりすると全力で追いかけてきます。

その様子を久しぶりに動画で撮影。



私を追いかけて全力でダッシュしてくる猫。
「なんて可愛いヤツ!」と思いきや、最後は私を素通りして
どこかに走り去っていきました。


・・・まぁ、そーいうとこが猫ですよね。



そんな居候猫は息子のよき遊び相手にもなってます。
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ちなみに、うちの息子(一歳半)は猫を「わんわん!」と呼びます。


秋じゃが2012、その後。

2013年04月22日 22:50

昨年初めて挑戦した秋じゃがいも。
あっという間に季節は巡り、秋にイモを植えてはや半年・・・!
※イモを植えた時の記事はこちら。

本当は11月、遅くとも雪解けに合わせて掘るつもりだったのですが、
忙し・・・いや、うっかりしておりました。
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秋にイモを植えてからはちょろちょろ程度しか葉が伸びず、
春植えのイモに比べて非常に株が貧相でありました。

なので本当に芋があるかどうかも怪しい。汗
覚悟を決めてダメもとで土を掘り起こしてみると・・・。
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・・・やや!!



やややややや!!!!
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芋はありました!
しかもゴロゴロと!


4Mほど掘ってこの収穫。
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拳以上の大きさの芋が多く、形も揃っていました。

更に皮が薄く、肌がとてもきれいです。
洗ってみると真っ白でとても美味しそう。

早速試食してみました。
泥をキレイに洗って、皮つきのままざく切りにしてレンジでチン。
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一口食べた感想として・・・超旨い!
瑞々しい、いや、里芋みたいなねっとり感があります。

皮も全く気になりません。むしろ美味しい。
荒塩、マヨネーズとの相性も尋常じゃないです。

これは売れるぞ!と思ったら、スーパーでは既に
先発産地の「新じゃがラッシュ」。
来年はもっと早く掘ろう!汗

皆さま、新じゃが旨いですよー!

稲の育苗、2013。

2013年04月20日 06:15

すじまき(稲の種まき)から一週間後、4/13。

遮光・保温シートの下ではもぞもぞと稲の芽が動いてきました。
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写真だと非常に分かりにくいですが、
シートの下ではぽつぽつと稲が顔を出し初めています。
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さらにその3日後、4/16日。
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一気に伸びて青くなってきました。


ここからはカバーを外し、苗の緑化~硬化~を行っていきます。
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さらに2日すると、すっかり地面の土も見えなくなってきました。
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ここからハウスの中に用水を引きいれ、プール育苗を行います。

こうすることで水やりの手間を軽減したり、均一に水が与えられることで
苗の生育ムラを防ぐ事ができます。

その他にも色んなメリットがありますが、
プール育苗の詳しい解説は「みんなの農業広場」に載ってます。
※みんなの農業広場は普及支援協会とクボタさんのサイトです。
 かなり参考になる情報が沢山のっております。

温かなブールの中で、ぐんぐん育て、苗達よ!

白菜栽培2012.

2013年04月18日 22:11

今更ですが、昨年の白菜のお話を・・・!
※アップ忘れてました。汗


冬場の鍋需要をにらんでスーパーの地場産コーナー向けにと
2012年の夏、「白菜」種まきを行いました。

自分、白菜を育てるのは生まれて初めてであります!
栽培指針を見ながら、不慣れな手つきで苗を間引いたり、
追肥をしたり・・・。

そして、本格的な冬が来る前の12月下旬にまとめて収穫を行いました。
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収穫直前の嵐で外葉はボキボキ。汗

白菜達はそれなりに育ってはくれたものの、本来1株が3キロ程度に
育つはずの白菜が、大きくても1.5キロ位までしか太らなかった所を見ると
私の未熟さが如実に表れております。


ちなみに、通常白菜を畑から収穫する時は地際を包丁で切り獲って
地上部の結球した部分だけを収穫します。
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ですがそれだと一度に出荷しなければならない為、
この時は根っこをつけた状態で株を「引き抜き」、それを水はけのよい
畑の一カ所に寄せ集めて雪よけのカバーをつけて保管しました。


こうすると冬の間はカバーの下が雪室状態になる為、
白菜を長期に保存できます。
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あとはちょこちょこ掘りだして、外葉を取り除いてスーパーに出荷。
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雪下で保存した白菜は瑞々しくてとても美味しいです。

冬の新潟は地場産野菜が少なくなる事もあり、白菜の売行きは好調でした。
今年は初めての栽培と言う事もあって、大した量を作らなかったのですが、
来年(2013)はもっと面積を広げて冬場にしっかり売りたいと思います。


ズッキーニ栽培2012.

2013年04月18日 22:10

もひとつ、今更ながらのアップ!


今年(2012年)直売所用にひっそりと育てていたズッキーニ。
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この前「お、花が咲きだしたなー」なんて思っていたら・・・


あっという間にこの大きさ。
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ちなみに、ズッキーニは通常20センチ位の大きさで収穫するらしいのだが、
それよりも大きく育ったものを本場ではズッカと呼んで食用にしているんだとか。

ズッキーニはでっかくなっても美味しいから、
個人的にはでかく育ててから収穫したいところです。


シーズンを終えてからの感想としては、
ズッキーニは収穫が始まってから大体1月くらいで着実のピークを過ぎ、
木が弱りだして、実のなりがわるくなっていきました。
※私の管理の未熟さもおおいにあると思いますが。汗

なので夏の間品を切らさないようにするべく、
2013年は種を段播きして初夏~初秋までの間ズッキーニを切らさずに
出荷出来るように取り組みたいと思います。


農業機械のオイル交換。

2013年04月15日 06:05

畦ぬり、整地、あらぶち、代かきと、田んぼ作業においては
この時期もっともトラクターが忙しく働きます。

冬の間眠っていた事もありますので、
フル稼働して貰う前にはメンテナンスをしてやります。
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カバーを外してオイルフィルターの交換(大体うちは2年に一度)、
エアフィルターの掃除・・・etc。


そして大事なオイル交換。
とても重要な所なのでトラクターのオイルだけはいつもクボタの純正オイルを使っています。
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トラクターのエンジンオイルはオイルパンが二層に分かれているため、
二カ所のボルトを緩めて排出します。
(二カ所あるのはクボタだけ?)

また、トラクターのタイヤの空気圧もチェックするのですが、
なんとタイヤの空気圧は1気圧で調節します。つまり外の空気と一緒。
(乗用車などは普通2.2~2.5気圧位です。)

なので、これだけ重たい車体なのにタイヤのゴムの力(固さ)だけで
支えている事になります。

オイル交換も、タイヤの空気圧も、
普通の車と違う所がなんだか農機っぽくて愛らしかったりもします。


さて、このあとは管理機のオイルも交換してやろう。

ネギ育苗の途中経過。

2013年04月11日 22:46

野菜育苗用のハウスの中では、ネギの苗達がすくすくと成長しております。
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収穫時期をずらす為に、数回に分けて時間差で種をまいてきた為
手前から奥に向かうにつれて苗が小さくなっていきます。


最初に種まきした苗(2/20まき)はかなり草丈も伸びてきました。
もう少しすれば畑に植え付けられる苗になります。
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毎年の課題ですが、苗が出来るタイミングと畑が耕せるタイミングが
中々一致せずにやきもきしています。

うちの畑は転作田の為に、春に雨が続くと中々土が乾かなくて
トラクターで耕す事ができないのです。
(つまり苗の植え付けができないのです)

うーむ、今年こそは適期定植、スムーズな活着を目指したい所です。



ちなみに、ネギの育苗を行っているとどうしても生育にムラが出てきます。
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写真だとちょっと分かりにくいですが、
この育苗箱は向かって左側の苗が短く、右側の苗が長く伸びています。

これは一番左端に並べていた育苗箱のために、
接するもののない左側がどうしても乾き易くなって
その結果苗の成育量が少なくなってしまったのです。


なので、この生育差を解消する為に、
育苗中期に育苗箱を180度反転させて内側と外側を交代させてやります。
こうすることで環境が変り、成育量が均一になる訳です。


外が乾く様に中心部は加湿気味になる事もありますし、
一見平らに見えているようでも箱ごとに傾きがあったりもします。
(水分が偏る)

なので、苗の生育を均等にする為に育苗箱を定期的に
場所替えするって農家さんの話も聞いた事があります。



農業は「苗半作」。

特にネギについては苗の成育を揃える事が後の管理作業を楽にするし、
秀品率も上がるし、規格も揃うから調整・選別作業も早くなります。

まだまだ最後まで気を抜かず、ビシッと揃った苗を目指して頑張ります。



すじまき(稲の種まき)2013。

2013年04月10日 06:27

日本中が大荒れの天気に見舞われてた4月の9~10日。
こちら新潟県弥彦村もビュービューの大風でありました。
(しかし去年程の強風で無かった事がせめてもの幸い。)

そんな中、石井農園ではすじまき(稲の種まき)2013を決行!
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すじまきは専用の機械をつかって流れ作業で行います。

8代目、育苗箱を流す。
9代目、水・籾・土を育苗箱に流し込む。
10代目(私)、種まきできた育苗箱を受け取りーの・・・


育苗ハウスに運びーの!
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4月と言えどまだまだ朝晩の冷え込みは厳しい新潟。

温かな育苗ハウスの中で約一ヶ月ほど苗を育て、
5月上旬(ゴールデンウィークの頃)に田植えを行います。

豊作は良い苗作りから!
良い苗を作る為に頑張ります。

種まき準備(種籾の芽出し)完了。

2013年04月06日 22:35

浸種(種籾に水を吸わせて発芽しやすくさせる作業)を終えた種籾を、
先日、催芽(発芽させる作業)致しました。
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催芽を行う時に使う専用の機械もあるのですが、
うちではタンクの中に32度のお湯を張ってその中に種籾を入れて
発芽を促します。
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発芽までにはおよそ丸一日掛かります。
その間お湯の温度を少しでも保温する為に布団でタンクを囲みます。
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とてもアナログなやり方ですが、数年前までは風呂釜を使って
催芽していた事を考えれば進歩(?)と言えます。


そしてこれが発芽した種籾。
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ちょこっと飛び出した白い出っ張りが分かりますでしょうか?
これが稲の「芽」です。

さあ、次はいよいよ種まき(すじまき)です!


※週末は爆弾低気圧がくるとのことで、今から冷や冷やしております。汗

ハウス換気に追われます。

2013年04月03日 22:43

春はまさに三寒四温。
温かさと寒さが入り乱れるこの時期はとにかく育苗ハウスの管理に追われます。

日差しがポカポカ温かい時にうっかりハウスの換気を忘れようものなら、
日中は40度位まで温度が上昇してしまいます。
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そこまで温度が上がってしまうとハウス内の苗が焼けてしまったりするので
事前に気温を確認しながらハウスの両脇のビニールを巻上げて換気を行います。


逆に天気が下り坂になって気温が下がる時には速やかにハウスを閉めに向かいます。
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こないだなんて急に雪がちらつきやがりまして、
まだまだ油断は出来ぬと肝に銘じさせられました。
※霜もまだまだ警戒が必要です。


沢山の苗たちが育っているハウス、管理を怠ると損害が計り知れないので
こればっかりは失敗が許されません。