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ネギの元肥一発肥料についてのお話。

2012年03月30日 06:30

昨年の秋くらいにちょっと書いたままお蔵入りになっていた記事を、
今更ながら思い出してアップしております。 

今日はネギ栽培での肥料のお話。
※ネギ農家さん以外はあまり興味を持てない内容かも。汗


作物を栽培する時、基本は「元肥」と「追肥」を行います。

元肥とは作物を植え付ける前に土に混ぜておく肥料の事で、
追肥とは作物の成長途中で養分を補充する為に与える肥料です。

ネギも往々にして元肥を施し、追肥を行いながら育てるやり方が多いのですが、
私は一昨年から元肥を入れずにネギを育てています。
※pH調整・リン酸の有効利用の為に苦土石灰のみ事前に施してます。

なぜならば、土に含ませた多くの肥料(元肥)は
無駄になってしまうのではないかと思うからです。

肥料は植物に吸収されなくても、雨による流亡や空気中への揮発などで徐々に消えていきます。
※土の条件(塩基置換容量(CEC))が良くても、施した肥料の
 作物への有効利用率は確か50%程度って話を以前聞いた様な・・・。

だから私は、ネギを植え付けた後にネギの根本(根圏)に必要な分だけ肥料を与えてやります。
P6190155.jpg
植え付け当初は苗も小さいので、ちょろっと程度にパラパラと。


追肥の際もしかり、根の周囲に必要な分だけ。
P6190156.jpg
ネギは生育期間が長い(半年、作型によっては一年近く掛かります)ので、
土寄せと合わせて収穫までに何度も追肥を行います。

昨今の肥料高騰は結構ばかにならない状態ですので
少しでも資材、コストを節約したいところです。

追肥も溝施肥にすることによって施肥量を2~3割くらい減らせるはず。
※って、なんかの資料で読みました。


そして昨年、次なる挑戦として
「長期肥効タイプ(元肥え一発)」を試験的に一部エリアで導入しました。
P6150143.jpg
写真は農協さんの一発肥料。

これらの一発タイプと言われるものは、
肥料を樹脂などでコーティングすることで肥料の溶けだす期間を調節し、
長期に渡って養分を供給するので追肥作業が省けて省力化できるというしろものです。

この一発肥料の場合、肥効期間は140日。
P6150145.jpg
一袋当たりの単価はちょっと高くなりますが、
作業時間をコストで換算すればメリットも大きいのかなと思います。

そして、この元肥え一発タイプの肥料についても溝施肥をすることで
肥料を少なく抑えられるぜ。って試験データがございます。 こちら

おおー、これならコストも抑えられて万々歳ではないか!

と思ったのですが、この技術を実際に試された方を探してだして話を聞いた所
「大雨が降ると溝部の肥料が一気に溶出して根に障害が出た」ってお話が。

ふーむ、コーティングされた肥効調節型といえど、やはり根本に集中して
全量施肥をするとそういうリスクが起きるようです。
※特に長雨・大雨が降った年や、排水が悪くて水たまりができる圃場だと顕著に表れるそうです。

なので一般的な使用方法とされる全層施肥(一発肥料を全体の土に混ぜて使う方法)で
試験栽培を行いました。


結果としては、一発区は追肥区と比べて非常に安定した生育を見せました。
また、特徴的な結果として一発区では軟腐病の発生が極めて少なかったです。

生育差については、昨年の初夏等は降雨が少なく、
既存の追肥区では土が乾燥した表層に肥料が多く分布し
十分に根に吸収されなかったのではないかと考えます。

それに比べ、一定の深さの土中(水分も安定している)にも
肥料分が持続して補給されている一発区では十分に根っこに吸収利用されたのかなと。

また、軟腐病の発生差についてもこの肥料濃度の影響があるのではないかと。
軟ぷ病の発生原因には幾つかの要因がありますが、その一つに高温期の窒素過多があります。
暑くてネギが弱っている時期に肥料を与えるとストレスになって病気を呼ぶって事です。

その点について、一発区では追肥を行わない事から肥料濃度の波が無く(ネギにストレスを掛けない)、
高温期にも必要最低限の窒素を供給する事で病気を抑えて夏を乗り越えられたのではないかと。
※その後秋めいて気温が下がってきたら作型によっては追肥を行う事で
 一発肥料の肥効切れリスクも解消できます。


それらの結果から、私はネギ栽培における一発肥料に手応えを感じました。
なので今年は試験区の範囲を広げ(30aに)、さらに一発元肥タイプの
様子を観察して行きたいと思います。

ちなみに、あるメーカーさんの話では
肥料持ちの良くない圃場(例えば砂質の畑など)では、一発肥料の肥効期間が
短くなることから、あまり評判が良くなくて普及が進んでいないようです。

一発元肥と追肥方法を比べた時の評価の優劣は、土壌によっても大きく結果が
異なる可能性があるようです。  


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とう菜収穫、初日。

2012年03月26日 22:52

とう菜収穫、初日。
P3260006.jpg
もうちょっと長さが欲しいな~と思いつつも、
今後グーンと生育が伸びる事を考えて少し早採りで始めました。

露地で育てているのでこの寒さや時折吹き荒れる強風で
少し葉っぱが傷んでしまっております。

うーむ、やっぱりトンネルを掛ければかなり違ってくるんだろうな。
来年はちょっと支柱を買おうかな・・・。

収穫途中にも天気はコロコロ変わりまして、
時折雪もちらつきました。  寒っ!!

葉っぱがしおれなくて済むのは助かるんですが、
まるで冷蔵庫の中で働いているようでした。 

来週から四月なんだけどな。汗

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とう菜出荷開始。

2012年03月25日 22:15

雪解け後に保温用のシート(不織布)をとう菜に掛けておよそ3週間。
だいぶ新葉が伸びてきました。
P3230065.jpg
結構荒く種まきしたので畝に隙間が目立ちますが、
まあ、そこはこう・・・大目に見てやって下さい。


シートを掛けていない所の葉っぱはこんな状態ですが、
P3230066.jpg

シートを掛けて保温してあげた所の葉っぱはこんなに伸びてます。
P3230067.jpg
不織布なんて本当に薄っすい布なんですが、それがあるかないかで
これだけ成長が変ってくるんですね。 いやー、ベタがけは侮れない。


ネギの種まきも本日無事に終わり、とう菜も良い感じに伸びてきたので
明日からとう菜の収穫~出荷を始めたいと思います。

昨年の秋に種をまき、冬を超え、ようやく収穫を迎えます。
※とう菜の生育の様子はこちら。


最初はシートで保温して早く葉っぱを伸ばした畝から収穫し、
その後にシートを掛けなかった畝が遅れて葉っぱを伸ばして来るので
とう菜の生育に合わせてリレーするように収穫していきます。

最初は「早く伸びろ~」と煽りながらの収穫ですが、
途中から「ちょ・まっ・・・生育早すぎ! そこ!まだ花咲かせないで!」
って感じに収穫が追い付かなくなってきます。

気温の上昇に合わせて加速度的に成長を早める野菜たちの底力は、
いつも私の想像の斜め上を行ってくれます。

今年は絶対すべて採りきってやる・・・!
※去年はとう菜を採りきれず、菜の花畑に。



とう菜の収穫を目前に控え、調整する作業場の準備や
出荷資材の手配を行っております。

先日、取引をしている市場からバナナの空き箱を購入してきました。
P3230064.jpg
今年はこのバナナ箱を使ってとう菜を出荷します。

ちなみにこのバナナ箱、作りがとっても頑丈なので
市場で出荷資材として販売されており、様々な野菜の出荷に利用されます。

勿論、これは地元で消費される事を前提とした
「取りあえず」の出荷箱なので、遠くへ流通させる場合や
しっかりとしたブランドイメージを持たせたい商品には向きません。

今年のとう菜はまだまだ試験栽培の段階なので
出荷資材はコストの安いバナナ箱でとなりました。

今後生産量を増やして、もっと自分のとう菜を認知して貰いたい!ってなれば
やっぱりオリジナルの規格箱は必須となります。
それはまたもう少し先のお話ですが。

※ちなみに、バナナ箱の価格についてですが
 このへんの市場では大体どこも1セット(内枠+外蓋)40円です。
 1パレット105セット4200円が販売単位。
 内枠・外蓋をそれぞれ出荷箱として使う事で、210箱分のダンボール資材となります。
 つまり1箱20円。同じ位の容量のダンボールに比べたら半額以下です。


とりえずは明日から、採って採って採りまくってやります!
うおらーーー!!

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稲の種まき(すじまき)準備着々と。2012。

2012年03月24日 22:48

来月に入るといよいよ稲の種まき(すじまきと呼びます)が始まります。

その種まきに向けて着々と準備を行っております。
P3240001.jpg
手前に見えるダンボールが育苗マット。
そして奥に見えるのが育苗箱(60センチ×30センチ程度の大きさの箱)です。

通常稲の苗は、育苗箱の中に土と種(種籾)を入れて育てます。
しかし石井農園では数年前から育苗箱につめる土をマットに切り替えました。

このマットはケイ酸カルシウム繊維で出来たスポンジの様な資材で、
育苗に必要な肥料も配合されているので、後は種をまくだけでOKです。
※種をまいた後の覆土(上からかける土)と水は必要です。

マット導入の目的は作業の省力化(軽くて作業も早い)でして、
おかげで重たい土を運ぶすじまき作業の負担が減りました。

ただ、土に比べるとまだ少しコスト的に高いので
今後もっと普及して安価に利用できる様になるとなお助かります(^^ゞ


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ネギ種まき終盤戦。

2012年03月24日 22:45

ちょこちょこと播き続けてきたネギの種まきもいよいよ明日で終了です。
P3240004.jpg
写真は今日撒いた分、約90枚のチェーンポット。
(LPチェーンポットなのでCPチェーンポット換算で180枚分。)
明日は更に50枚ほど種を撒きます。

ネギ以外の作業も段々忙しくなってきて、
今日の種まきも夜まで掛かってしまいました。
まぁ、私の手も遅いのですが。汗


来週からはとう菜の収穫も始まります。
その後はネギ畑の準備(石灰撒き・めいきょ掘りなど)、
田植え、ネギの定植・・・と作業予定が目白押し。

農繁期モードにギアを上げていきたいと思います!

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話題のお米を食べてみました。

2012年03月23日 23:19

先日、西友で中国のお米が販売されるというニュースが
メディアで取り上げられておりました。

当然ながら一米農家として話題のお米がどの様なものか、
是非食べてみたいと思ったわけです。 

しかし、そのお米の販売は関東限定。
新潟では売っていない・・・!

そしたら、丁度埼玉の実家へ帰省していた妻がお土産に買ってきてくれました。
P3200048.jpg
おおー!これが中国吉林米!

お米は日本に渡ってきてから国内で精米されているそうです。
パッケージにはお米の流通や農薬検査体制等が丁寧に記載されておりました。

お米の品種はパッケージからは分かりませんでしたが(複数原料米の表記のみ)、
粒の外観を見た所、粒が大きく、ふっくらとしていて丸みがある印象でした。


早速炊いてみました。
DSC_0029_20120323221207.jpg
うーむ、艶っぽさはちょっと少ないかな。


食べた感想としては・・・
DSC_0038.jpg
あまり粘りが少なくてポロポロとした食感です。 

これは好みが分かれる所だと思うけれど、コシヒカリとかある程度
粘りのあるお米を食べ慣れている人は結構違和感を感じるかも。
ちなみに私はこの時、「これなら目をつぶって食べても分かる」
と思いました。




しかし、後日談がありまして。



中国米を食べた数日後、妻がハヤシライスを作ってくれまして、
「~ライス」と名のつく料理(カレーとか、オムとか)が大好きな私は
旨い!旨い!と大喜びでスプーンを振り回しておりました。

一皿目を食べ終わりかけたその時、妻の口から出た言葉は
「今日のお米、どれを炊いたか分かる?」と。

私は妻から言われる迄お米の違いに全く気付きませんでした。
そうです、その日のお米は中国米でありました。


つまり、~ライス系の料理やどんぶり系、それ以外にも
チャーハンなどの用途に使う場合には国産米と比べても
結構自然に食べる事が出来ると思われます。


そしてネットで中国米への評価を述べているサイトを幾つか覗いてみたのですが、
「国産米と変わらない」、「艶も味も食感もイマイチ」「料理によっては相性がいい」など
サイトによってその評価はまちまちでした。

ちなみに、肝心のお米の売行きはと言いますと・・・かなり売れているそうです。
価格面では国産米に比べかなり抑えられていて、そこに話題性もプラスされている為か
売切・入荷待ちの店舗が多いそうです。



これが一過性のブームで終わるのか、それとも低価格志向を追い風に
一般的な選択肢として定着していくのか。

ミニマム・アクセスやTPPなど米を取り巻く貿易環境の今後も含めて
どうなっていくのか注目していきたいと思います。


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PS

妻のお土産がもう一つ。
なんと、タイのジャスミン米も買ってきてくれました。
P3200052.jpg
こちらに関しては米の外観からしてかなり違います。

タイ米は日本の米と違って、パラパラとした食感を活かす様に
調理して食べる事が大事であると聞きました。
(タイ米の本来の魅力を活かす)

お米の炊き方についても、「炊く」というより「茹でる」方が美味しく出来るとか。
※大きな鍋でパスタの様に茹でると美味しく仕上がるらしいです。

次はこのお米を味わって食べてみたいと思います。
今から楽しみです。


ふきのとうが咲きまして。

2012年03月22日 23:18

今日も雪が降った新潟県弥彦村。
時折容赦ない風も吹き荒れまして、寒いったらありゃしないです。

春はまだか、まだなのか。

と、思っていたら石井農園のふきのとうが咲きはじめていて、
なんだ、もうやってきてるんじゃねーかと春を感じた訳です。
P3190046.jpg
しかしながら、咲き始めってのは摘み取りタイミング的には終盤な訳で。

今年は雪解けの遅れから春作業が押せ押せになっていて
ふきのとうの動向を完全に見逃しておりました。汗

僅かな期間ではありますが、お米をご注文下さったお客さんへ
ふきのとうをちょこっと同封させて頂きます。

ほろ苦い春の味覚を天ぷらやフキ味噌などで楽しんで頂ければ幸いです。

※ふきのとうは、多分、今月いっぱい採れるかどうかです。
  無くなり次第~もしくは花が咲ききったら終了ですので
  オマケで入ってたらラッキー!・・・程度の寛大な心でご期待下さい(^^ゞ
 
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籾擦り2012、春。

2012年03月22日 23:16

石井農園では先日、籾擦りを行いました。
P3170031.jpg
籾擦りってのは収穫したお米の殻を取り外して玄米の状態にする作業の事です。

多くの農家さんでは稲刈の時期に全て収穫したお米の籾擦りを行って
できた玄米を農協や米卸さんへ出荷します。

しかし石井農園では直売をメインに年間を通して少しずつ出荷する為、
秋に収穫したお米の半分を籾擦って玄米状態で保管し、
残りの半分は籾の状態で乾燥機に入れて保管します。

玄米にした分が売り切れる頃、乾燥機に保管してある籾を擦って
新たに玄米を用意する訳です。

籾で保管するメリットとしては、冷蔵庫などを使わなくてもお米を良い状態で
維持できるだけでなく、乾燥機を保管スペースとして活用できるっていう
一石二鳥なのであります。


ただ、籾擦りを分散化させることでめんどくさい点と言えば、
籾擦りをする時には必要な機材(計量機とかね)を準備しなきゃならない事や
その後の掃除が大変って事でしょうか。
※籾擦り時には籾の欠片や埃が舞うのです。汗

そしてもみ殻の処理。
P3170039.jpg
籾擦りをするとこれが沢山出る訳です。ちりも積もれば山となる。
結構な量になるともみ殻も捨てるのが一苦労です。
※勿論これも有機物なので田畑に還元します。


しかしながらこうやって籾が擦れるのも
全ては石井農園のお米を買ってくれるお客さんがいればこそ。
本当に感謝感謝です。(おかげ様でなんとか農業やってけます!)

石井農園には2台の乾燥機があり、今回は1台分の籾を擦りました。
残る1台の籾擦りは初夏の頃かな。


※PS
 1枚目の写真に写っているのは私ではなく、連休に帰省した弟です。
 折角実家に帰ってきたので籾擦って貰いました。
 
 ありがとう、弟よ!


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水稲育苗ハウスのビニール張り。

2012年03月20日 23:16

もうじき4月だというのに、いまだ雪のちらつく新潟県です。
雪はもういい!もうーいいよ!お腹いっぱいっス!
※場所によってはスタッドレスが外せないほどの積雪も。汗

まだまだ寒いとはいえ、春に向けて作業はしていかねばならん訳でして。
先日、晴れ間を狙って稲苗を育てるハウスのビニール張りを行いました。
P3160020.jpg
風が吹くとビニールが煽られるし、雨が降るとビニールがくっついて
作業がすこぶるやりにくくなるので、風のない晴れた日に一気に作業を行います。


無事、晴天の内にハウス張り完了。
P3160022.jpg
ハウスの被膜資材にもビニールとかポリとか色んな材質のものがありまして、
それぞれ特徴に一長一短があるのですが、そんなマニアニックな話はまた今度・・・!
※ちなみにウチは棟のハウスの内、2棟がビニール、1棟がポリで張っております。


ビニールハウスの中は早速ぽかぽか・・・。 
P3160023.jpg
ここだけはまぎれもなく春(いや、初夏か?)です。

これからこのハウスの中には、板とビニールを組み合わせて
即席の「プール」を作っていきます。 

ちゃぷちゃぷと水を張ったプールの中で稲の苗を育てる
いわゆる「プール育苗」という方法を石井農園では行っております。

このプール育苗についても、また後日ご紹介致します~。

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農機圃場展示会にて。

2012年03月18日 22:16

先日、農機メーカーのクボタさんが主催する、
園芸(野菜)農機の圃場展示会へ見学にいって参りました。
P3150010.jpg
プラウ、サブソイラなどのトラクターアタッチメントを始め、
定植機、収穫機、肥料散布機、管理機など様々な機械が展示されており
実際に動かして体験する事が出来ました。

ずらっと並んだトラクターは圧巻です。
P3150011.jpg
高級車よりも大きなトラクターにステータスを感じてしまうあたりが、
私も立派に農機具依存症なんだと実感しました。
※うっかり高い機械を買わないように注意せねば・・・汗


キャベツ・ブロッコリー・枝豆など汎用的に野菜苗の植え付けが出来る移植機や、
P3150012.jpg

セルトレイで育苗したネギ苗を植え付けるネギ専用の移植機、
P3150015.jpg


そしてネギの収穫機。
P3150014.jpg
これ欲しー!(でもお値段400万円弱! ぐふぅ!)

その他にも色々な作業機がありました。
やはり実際に稼働している所を見ると畑での
作業イメージを描き易いですね。

私が今年購入するのは・・・!
ネギ専用の管理機(予定)。そろそろ今の管理機(20年選手)は限界。汗

農業機械は少しずつ、少しずつ投資していきます。


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格納庫づくり。

2012年03月17日 22:51

ここ数年ネギ部門を拡大させてきた事もあり、
新たに購入した機械の保管や作業スペースに屋根のある場所(ハウスとか、車庫とか)を
優先してきた結果、石井農園の格納スペースが足りなくなってきました。

トラクターもキャビン(屋根)があるとはいえ、出来れば野ざらしにはしたくないもので・・・。

2台くらい格納できるガレージ・車庫が欲しいなーって思って、ふらーっとカタログ見たら、
「ぶふぁっぷ!!」ってなんかの汁が弾ける位、価格にゼロが多くて。
格納庫立てる金で新品の軽トラ買えるわ!無理!

なもんで、雨風をしのぐ為の最低限の格納スペースを自作(DIY)する事にしました。
P3040014.jpg
鉄パイプをガッツリ地面に打ち込み、ジョイントで連結して屋根部に木材で骨組みを作ります。


そこにトタンを打ち付けて完成。
P3130001.jpg
コスト的にはメーカー品のカーポート(屋根だけの雨よけ車庫)の
10分の1位のコストで出来ました。


雨よけという目的を達成する為には十分なシロモノだと思いますが、
大雪が降った時に果たしてどれだけの重さに耐えれるのか!?って心配はありますな。
P3130002.jpg
気持ち太めのパイプを使ったから50センチ位の積雪までならへっちゃらだと思うけど・・・。
最悪、大雪の年は三脚もって雪かきに出動する所存であります。

さっそく格納されているのは昨年買った中古のトラクター。
未だ田畑への出動は無し。 この春から活躍して貰います。


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遠隔地で農業をするという事。

2012年03月15日 22:57

新潟市の西区~西蒲区に広がる砂丘畑地帯。
P3150008.jpg
この地域は県内でも最大の園芸地帯で、
大根・ゴボウ・葱・スイカ・人参・キャベツ・タバコなどの産地です。

特色として、積雪が少ない事、潅水設備が整っている事、排水性が極めて良い事、
砂質土壌ゆえに天候に左右されず作業性がとてもよい事などがあります。

私が野菜を育てている転作田とは大きく環境が異なるので、
気象災害へのリスクヘッジや作型を拡大(例えば砂丘地を組み合わせることでネギの
周年栽培を目指す)する為に、いつかこの地でも農業をしてみたいと思っておりました。
※私の家からは車で30~40分の距離にあります。


すると先日、園芸地帯のある農業法人の方から
「こっちの畑でも農業をやってみないか?」とのお誘いを頂きました。

是非やらせて下さい!・・・と言いたかったのですが、
じっくり考えた末に、ご遠慮をさせていただきました。


辞退した理由として、
実はそのお話が栽培作物や販路などある程度ビジョンの定まったプロジェクトで、
その内容が自分にはどうも合わないと感じたからです。
(栽培品目であったり、栽培方法であったり・・・。)

砂丘地帯での農業を学ぶ、今後この地で園芸をする基盤を作るって意味では
凄く魅力的なお話だったのですが、やはり自分の中でイメージが整理できない以上は
先に勧めませんでした。

今現在の基盤になってる農業経営に負担が掛かり過ぎてもいけないし、
一緒に農業をやってく人達にも迷惑を掛けることは許されません。
※勿論、契約を決めたら販売先にも迷惑を掛ける事はあってはならない。


しかし、これを機に遠隔地で農業をするという事を真剣に考える様になりました。
地図
※弥彦山の麓、赤い円がある所が石井農園の農地。

規模拡大、農地を求めて遠隔地の圃場で農業をするという事は
移動コストが大きく膨らみ、ある程度自分の作業や経営を圧迫する事にもなります。
どこまで(距離)通えるか? どれだけ(頻度)通えるか?


そして、つい先日、そもそも遠隔地に農地を借りる事について
ある大先輩から考え留めるようにアドバイスも頂きました。
「今後数年で必ず君が今農業をしている地域でも農地が流動化する。
 ヘタに遠隔地に手を出すのではなく、自分の地域でしっかり腰を据える事が大事だ」と。

確かに、農地は一度借りたら簡単に放棄は出来ないし、
借りるからにはある程度責任を持って借りねばならないです。
(遠くの農地を借りた後に、近くの農地が増えたからって簡単に還せないということ)


全く性質の違う地域で農業をするってのは、自分が思っている以上に
最初は苦戦するしパワーも使うんだろうな。
P3150009.jpg
周囲の情報にアンテナを張りながら、今後も遠隔地農業については勉強して行きたいと思います。


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3月中旬の積雪。

2012年03月14日 21:50

朝起きたら外が真っ白で、夢かと思いました。
P3140007.jpg
もう3月も半ばだってのにまた雪がたっぷり降るとは。
「まさにホワイトデーだね!」って、きっと新潟県内だけでも3人は言ったはず。

でも、これで最後だ。
流石にもう積もらないでしょ。
ってか雪降んな。汗

幸い、日中は太陽も顔を出してくれたので順調に雪解けが進み、
夕方にはかなり地面が顔を出しました。

明日まで雪だるまマークが続くので、注意だけはしておきましょう。
スタッドレスタイヤの交換は、一応月末まで待った方がいいかな。


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キャベツ栽培2011。

2012年03月14日 20:38

2011年(昨年)の8月下旬、キャベツの苗を植えました。
P8310045.jpg
実は2010年にも冬取り用のキャベツに挑戦したのですが、
どうにもでかくならなくて失敗に終わりました。

今度こそはと臨んだ冬取りキャベツ試験栽培2011年。
P8310046.jpg
しかし予期せぬ障害とはいつも当然にやってくるモノで。

苗を植え終えた翌日、忽然と2割の苗が消え、その翌日には更に2割が消滅。
合計4割のキャベツ苗が消えるというイリュージョンが起きました。

普及員さんとの診断では、どうやらコオロギによる食害ではないかという話に。

ネキリムシによる食害はネギで何度か経験しておりましたが、
まさかコオロギがここまで激しく食い荒らすとは思いもよらず。
コオロギ超こえー。 


9月20日。
P9190221.jpg
それでも、生き残ったキャベツ達は着実に成長してきました。


10月9日にはこんな感じ。
PA090041.jpg
2010年度に肥大が進まなかった教訓として、
追肥(肥料をしっかり与える)と潅水(水分もしっかり与える)を
特に意識して管理を行いました。


その甲斐あって。


雑草も元気モリモリになりました。
PA090049.jpg
除草しないと大変な事になるぞ!っていう良い例です。

雑草の勢いときたら、コオロギの乱を生き残ったキャベツ達を
飲み込まんとするほどです。

やっぱり定植時に雑草抑制対策(発芽抑制系の除草剤対応)を行ったり、
小まめな中耕などで雑草が細かいうちに叩いておく事が大事ですね。


そして季節は秋を超え、冬になり、雪が積もって、溶けまして・・・・・・・



今。(3月上旬)
P3130003.jpg

越冬したキャベツは外葉がかなり傷んでおりますが、
中の結球した部分はしっかりとしております。
P3130004.jpg

外葉を剥くとこんな感じです。
P3130005.jpg
通常の市場出荷ではキャベツの外葉を数枚つけて出荷するのですが、
雪下~越冬収穫の場合は傷んだ外葉を全て剥かねばなりません。

それでも、直売所への出荷や地元飲食店への業務用として
販売する分には問題はないです。

問題があるとすれば・・・


やっぱり玉が小さいってこと!汗

重さを測ったらこのキャベツで1キロ弱。
外葉を剥く事も考えて、せめて1.2キロ位の重量は欲しいです。
※春に作ったキャベツは十分に太ったんだけどな・・・汗


ほんと毎度何をやってるんだって感じですが、
今年(2012)の夏もまた冬取りキャベツに挑戦します。

今度はもっと畝を高く(排水性を改善)して、更に播種・定植を
もっと速めて気温が下がる前に一層株が大きく成長できる様にします。

今年こそ、満足できる冬キャベツを・・・・!




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アグリノート、ついにデビュー。

2012年03月13日 21:09

昨年のちょうど今頃、先輩農家さんにお声掛け頂いて
私もモニターとして参加した「アグリノート」。

3月12日、ついに一般公開となりました!

アグリノート
※画像はアグリノートのHP。

そもそもこのアグリノートがどの様なシステムかと言いますと、 
農業の様々な情報の管理・共有がとっても便利になるって代物です。

具体的には、グーグルマップなどの地図上で自分の農地をマッピングし、
作業記録、農薬や肥料の使用履歴、作物の生育状況などを
簡単かつ視覚的に情報管理する事が出来ます。

私も今まで記録はノートに取り溜めていましたが、
やはり情報は「後で取り出し易くて、比較や分析に活かせる事」が
大事であります。 

更に、このシステムはネットでデータ共有するクラウドなので、
田畑で作業した内容をその場で携帯(スマートフォン)から記録したり、
複数の人がそれぞれ違う作業をしながらもリアルタイムで各圃場の情報を
共有する事もできる様になります。

情報の活用・共有で、より良い農場作りを目指すことが出来ます。

今後は圃場周辺のアメダスのデータを自動集計したり、
(作物の生育と気象の関連をより把握しやすくなるかと思います)
JGAPにも対応したデータ出力なども予定しているそうです。

アグリノートはシステムの開発者と農業者が
互いに意見を出し合いながら今後も進化して行きます。
これからのアグリノートが益々楽しみです。



ちなみに、このアグリノートはHPからの申請で誰でも使う事が出来ます。
しかも11月30日迄無料で利用できます。
※12月からの予定価格は年額19,800円(月額1,650円相当)とのこと。

なので興味のある方はぜひこの機会にお試しを~。
※アグリノートのホームページはこちら。



PS、

現在アグリノートのホームページTOPでは、
アグリノートに登録されている圃場が一覧地図で見れます。

3月12日の一般公開以降、アグリノートに登録された圃場の数が
全国でどんどん増えていっております・・・!

まずは日本中の田畑で・・・そしてゆくゆくは
海外の農場管理でもアグリノートが活躍する日が待ち遠しいです。

新潟発の農業支援システム「アグリノート」。
今後が凄く楽しみです。


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種籾の準備。2012年の米作り開始です。

2012年03月12日 21:56

先日、石井農園では来月の種まきに向けて稲(種籾)の種子消毒を行いました。
いよいよ2012年の稲作のはじまりはじまり。
P3100048.jpg
※この写真は大きなプールに薬剤と種籾をいれて、更に保温のために
  布団でぐるぐるにしている状態であります。 

これは種まき後に稲が様々な病気にかからない様に、予防的処理として行う作業です。
また、この時に少し温かい水に浸けることで眠っている種の目覚ましも行います。

最近では熱いお湯を使って種を殺菌する「温湯(おんとう)消毒」という技術も
普及してきていますが、効果の安定性からウチは従来の薬剤による処理をしています。

農薬については、最小限の使用で効率的に効果を発揮させる事が大事です。
その観点からも種子消毒はとっても大事な作業です。


種子消毒を終えた後は、種籾を12~20日ほど水につけます。
※種が水中で酸欠にならないように、2日おき位で水を入れ替えるのがポイントです。
P3120057.jpg
稲をしっかり発芽させる為に水漬けを行うのですが、その水浸け期間は
積算温度(1日の平均温度を足した数字)が120度になるまで行います。
※温度が10度なら12日でOKって事。


水温が高すぎると早く芽が出た種籾と遅く芽が出る種籾の
成長差が開いてしまい、種まき時に籾の状態にムラが出てしまいます。

なので、この作業では適度に冷たい水(10度前後)でじっくりと発芽を促すのが
均一な発芽に繋がって良いのだそうです。

雪も溶け、稲の作業もこれから少しずつ増えてきます。


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さらば白鳥。

2012年03月11日 21:51

東日本大震災から今日で一年。
まだ一年って気もするし、もう一年って気もします。


田んぼの雪が溶けて、地面が見えるようになると
連日白鳥が落ち穂を食べにやってくるようになりました。
P3070028.jpg
例年3月の中旬には北の大地に向かって飛び立っていく白鳥たち。
落ち穂をお腹一杯食べたら、もうじき旅立ちでしょうか。

大変な長旅だけど、どうかお気をつけて。
また今年の冬、帰ってくるのを待ってるよ。


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ネギの育苗箱を浮かせるべきか?下に置くべきか?

2012年03月08日 21:52

作業ハウスにて温床で発芽させ、その後トンネルからだして
光と常温に慣らしたあとは、少し離れた育苗ハウスへネギ苗達を移動させます。
P3040019_20120307215018.jpg
作業ハウスもそんなに広くは無いので、次の種まき作業の邪魔にならないように
そこそこ大きくなった苗はどんどんお引っ越しさせて行きます。


さて、無事に育苗ステージへと移った苗達についてですが、
野菜の育苗では基本的に、この様に少し地面から浮かせた棚にのせて
管理する事がスタンダードであります。
P3040020_20120307215025.jpg
私の場合はコンテナをひっくり返して足場にし、
その上に板やパイプなどを並べて苗箱を並べる棚にしています。

わざわざこうする理由は、
・風通しや水はけを良くして加湿を防ぐ(病気予防)。
・散水時の泥はねを防ぐ(病気予防)。
・根の伸び過ぎを防ぐ(移植に適した苗にする)。
などと言われております。


私も栽培指針や指導にそってこのやり方を続けてきましたが、
去年あたりからどうも苗を浮かせる事に疑問を感じるようになりました。

育苗では加湿に注意せよと申しますが、
気温が上がってくる3月下旬頃からは、逆に苗箱が「乾きすぎる」んです。


外が春めいてくると、育苗ハウスの中は初夏をぶっ飛ばして時折真夏になります。
さらに換気中は風通しが良い事もありまして、苗箱が乾く乾く。

しかも苗箱の乾きってのは並んでいる苗箱の
外側から中心に向かって段階的に乾いていくのですよ。
すなわち乾きと並行して苗の成長も段階的にズレて行くのです。
※この乾きの差が苗の成長ムラとなる訳です。汗
 

いやはや、こりゃーどうしたもんかね・・・とふてくされておりましたら、
ある時ふらりと見学にいった先輩農家さんの育苗ハウスで
地面にベタ置きされている育苗箱を目撃しました。

私「こんな置き方で良いのですか!?」
先輩「だって浮かせてたら育苗箱がスグ乾いちゃうじゃん。」

と。

詳しく話を聞けば、その人は特にその育苗で問題は無いし、
むしろ苗の揃いは良いとおしゃっておりました。
育苗箱の中に防根シートを敷いてれば地面に根が伸びる心配もないし、
地面が不均一なら山砂を撒いて平にすればいいし、
雑草(育苗箱に種を落とす事も)が気になるなら防草シートを敷いてから
苗箱を並べれば良いとの事でした。

実際、見学した苗もキレイに育っていて
今まで何となく先入観でもっていた「ベンチ育苗が当り前っしょ」って
考えが崩れました。


その後、県内外含め色々な方に育苗方法についてお話を聞いた所、
結構「育苗箱は地面にベタ置きしてるよ」って人が多い事を知り
改めてびっくらこきました。 



それを踏まえてですね。
P3040019_20120307215018.jpg
(あ、これ一枚目と同じ写真です)

今年はハウスの左半分に今まで通りの育苗棚を組み、
右半分はシートを広げて苗を直置きにして管理して行こうと思っております。

今後このハウスの中は全てネギの育苗箱で満たされる計算ですが、
3月中旬まではハウスの中が蒸れやすい(外気温が低く換気が少ない為に湿度が高くなる)
ので、前半の苗は育苗棚に並べて後半の苗(3月中旬から発芽予定)を地面に
並べるようにしていこうと思っております。


今後育苗の経過や、直置きにした事での変化などは
追って報告していければと思います。

くどい様ですが、農業は苗半作。
(苗作りでその年の出来の半分が決まるぜ!って意。)

少しでも良い苗が作れる様に、色々模索して行きたいと思います。



※注意
苗箱を浮かせる育苗管理は基本的にはセオリーと
されている場合が多いかと思います。
作目・作型・育苗時期などの環境によっては
浮かせた方が絶対によいものもあるかと思いますので
その点はご了承くださいませ~。


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一気に雪解けが進みました。

2012年03月07日 21:51

前回の記事で、えっちらおっちらと
冬菜畑で雪かきの模様をお伝えしたばかりですが。

その後イイ感じで雨が降り続いたり、
気温がすげー高い夜があったりして。

この数日で驚異的に雪が溶けました。
P3070027.jpg
雪かきした畝も、雪かきをしなかった畝も、
等しく冬菜があらわになっております。

あの雪かきの苦労はなんだったのだ!!

まぁでも遅れていた雪解けが一気に進んだのは嬉しいです。
次は保温用の不織布で被膜をしていきます。


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冬菜の雪かき。

2012年03月04日 23:22

昨年の秋に種をまき、株を育ててきた冬菜(新潟の地場産野菜)。
これからの時期、出荷で忙しくなります。
※23年度冬菜栽培の様子はこちら
※22年度冬菜栽培~出荷の様子はこちら

前シーズンでは試験的栽培として10aを作付けたのですが、
収穫途中で菜花が一気に開花を始め、5アール程度しか出荷出来ませんでした。汗
※前シーズンに菜の花畑になった畑の様子はこちら

春の陽気が高まるにつれて、アブラナ科野菜の成長スピードは
こうも加速度的に早まるのか・・・!って、敗北感の中で思い知りました。

そんな私は、前シーズンで5aしか収穫が間に合わなかったのにも関わらず
今シーズンは30aも種を播きました。 これぞ狂気の沙汰。

予定では今月中旬~末頃からの出荷開始だったんですけれど、
今年は雪どけが遅れていて未だに冬菜畑は雪まみれです。
こりゃいかん。いかんよ。いかんです。 

ただでさえ採りきれるか心配なのに、収穫を遅らす訳にはいかない。
今年は菜の花畑にしてなるものか・・・!


ってことでトラクターに乗り込み雪中行軍。
P3010002.jpg

冬菜畑に到着。
P3010003.jpg
まっしろ、雪しかないです。


冬菜が生えてると思われる場所を掘ります。
P3010005.jpg
わっせ、わっせ。


30センチ程の積雪をのけると、雪でぺッシャンコになった冬菜がおりました。
P3010004.jpg
雪で押しつぶされてはおりますが、なんとか株は無事に越冬してくれました。
※この後雪が無くなると、株に溜めこんだエネルギーを使い、
 春の陽気の中でグングン新葉を伸ばしてきます。それを収穫する訳です。


少しでも早く新葉を伸ばしてくれるようにと、雪かきを行いました。
P3010007.jpg
これがまた、とてつもなくしんどい作業でして。
1畝の長さが50M、往復100メートルを除雪しただけで腰がガクガク。
あうあう・・・。


くそっ!雪解けが遅いせいでこんな苦労を・・・!と、恨み節が炸裂したりもしますけど、
逆の発想をすればこの雪のおかげで冬菜の収穫時期を調整出来るかもしれません。

自然に雪解けを待つ・・・収穫が遅れる。
強制的に雪かき・・・・・・・収穫が早まる。

雪かき畝と雪残し畝を織り交ぜながら、かつ保温を促す被膜資材を使って
段階的な収穫を実現し、30aの完全収穫目指して頑張りたいと思います。

うぉーっしゃー、腰いたーい。汗

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ネギ発芽順調です。

2012年03月03日 00:01

今年一番最初にネギの種を播いたのは2月15日。
雪解け遅延などの心配がありましたので、去年よりも半月遅らせて種を播き始めました。

種を播いた育苗箱は、地面に電熱線を通してある
温床床に入れて、温度を上げる事で発芽を促します。
P2270075_20120302232223.jpg
ハウスの中にトンネルを立てております。
トンネルの中の温度はおよそ15度~20度。
※電熱線は23度設定にしているのですが、今年は気温が低くて
  中々思うように設定温度までトンネルの温度が上がりません。汗

トンネルの中では遮光(ネギは暗い方が芽が良く出る)と
保湿(種を乾かさないように)の目的で、新聞紙が広げられております。
P2270076.jpg
こーゆーときに限って、何故か気になる記事が目に飛び込んできて
うっかり読みこんじゃったりするんですよエヘエヘへ。


・・・なんてのは私だけでは無いはず!


そんな寒さもあってか発芽には例年以上に時間が掛かりました。
P2270079.jpg
電熱を掛けてるのに、およそ10日という・・・。 
芽が土の中で息絶えてはいないかと心配になって、何度ほじくったことか!
※種チェックのほじくりは毎年やってますが。


最初の発芽を確認した後も、育苗箱の位置や向きを変えたりしながら
(外側は温度が低い為に発芽が遅れるので、途中で中央部とひっくり返します)
概ね全体の8割程度まで発芽がそろうのを待ちます。
P2290087.jpg
大体発芽が済みましたら、

育苗箱を温床トンネルから出しまして、ハウス内育苗に切り替えます。
P3020010.jpg
このままおよそ60日かけて、畑に植えられる大きさの苗に育てます。

育苗期間は温度管理と水管理に細心の注意を払いながら、
出来るだけ生育の揃った均一な苗作りを心がけます。

苗の揃い、出来の善し悪しは収穫成果に直結します。
農業には「苗半作(なえはんさく)」という超名言がありまして、
苗の出来でその年の作柄が半分決まっちゃいますよっつーシビアな話です。

本当にそのとおりなので、苗作りには全力で臨まねばなりません。
今年は去年以上に良い苗を作ったる! 
※去年の苗の様子はこちら。


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