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苗屋さんへ見学に。

2012年02月29日 23:42

先日、お世話になってる業者さんの紹介で新潟市の砂丘地域にある
新潟育苗センターさんへ見学に行って参りました。
DSC_0016.jpg
新潟市の西蒲区~西区にかけての砂丘地域は県内最大の野菜産地で、
兼ねてからこの地域の園芸について勉強したいと思っておりました。

そしてこの地域では苗生産業もとても発達しておりまして、
その現場を見学できるとあって、私はとても興奮しておりました・・・!


苗を生産するハウスはとても大きく(広く)、温かいです。
DSC_0023.jpg
育苗エリアだけでも数棟の鉄骨ハウスから成っており、生育ステージや
作目よってハウスが分けられ、それぞれに適した環境で育苗されておりました。


苗のどれもが均一に発芽・生育していて、とにかく美しいです・・・・!
DSC_0021.jpg
徹底した水管理・温度管理などの育苗技術もさることながら、
ハウスの環境やスタッフの作業性を良くする為の設備・アイデアなども
育苗エリアには満載でした。

それによって素晴らしい苗が育てられているのですね。


その後、育苗培土の配合やポット・セルトレイの土詰め作業エリア、
播種作業のエリア、接ぎ木作業のエリア等を見学させて頂きました。

施設や作業はとてもシステマチックになっていて、
発芽(芽出し)・接ぎ木の活着といった難しい作業も高い精度で
行っていました。

接ぎ木(根っこの強い品種と、美味しい実のなる品種をくっつけて「強くて美味しい実のなる苗」を
作る作業)をした苗はくっつくまで非常に不安定で、温度や湿度に敏感です。
なので、接ぎ木をした苗専用の部屋で管理します。
DSC_0026_20120216004457.jpg
※このほかに発芽(芽出し)専用の部屋もあり。

また、育苗センターの方から色々なお話を聞かせて頂きました。
苗産業に関するお話、砂丘地域の農業についてのお話・・・etc。

苗業界では近年、ホームセンターなどで販売される
家庭菜園向けの苗が大きく伸びているそうです。

その一方で、地域の農家・農業情勢に関しては
高齢化やタバコの廃作(新潟市砂丘地域は葉タバコの産地)で
今後ますます農地が空く恐れがあるとの事でした。


今回の見学でも、とても沢山の事を勉強させて頂きました。
作物や栽培面積によっては、苗の購入・苗生産業者さんとの連携は
とても重要になると改めて感じました。

お忙しい中親身に対応して下さった皆様、本当にありがとうございました!

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作付け計画2012(仮)。

2012年02月26日 06:36

2011年の作付け実績は、
=======================
水稲・・・420アール
 ※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち
ネギ(夏~冬どり)・・・150アール
ブロッコリー(春)・・・10アール
キャベツ(冬)・・・・・5アール
冬菜・・・・・・・・・・30アール
ギンナン・キウイ・・・合計5アール
=======================
でありました。
冬菜に関してはこれからが収穫時期となります。


そしていよいよ2012年の作付け計画ですが、
現在この様に予定しております。
2012作付け
水稲・・・・・・・・・・・・・・・430アール
 ※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち
ネギ(夏~冬どり)・・・140アール
キャベツ(冬どり)・・・・・10アール
冬菜・・・・・・・・・・・・・・・・30アール
ギンナン・・・・・・・・・・・・・5アール
 ※キウイはじーちゃん(8代目)が大半を切り倒しました。



春ブロッコリーは早春の強風・低温によりどうにも
生育が不安定だった為、今年は見合わせに。汗

冬菜は今年(23年作)の出来と、収穫~出荷体制が確立出来れば
同面積かそれ以上に拡大して挑戦したいと思っています。
稲作・園芸の1年2作として農地を回転させる作型なので積極的に研究したいです。
(規模拡大の場合、収穫期を長期化する為のトンネルが必須)

キャベツは今年こそ納得出来るレベルの雪下カンランを収穫したい・・・。汗

ネギの作付けも少し面積を減らしましたが、これは連作を回避する為の
田畑ローテーションによる影響です。
もう少し農地に余裕があれば、ネギ部門も2haに広げたい・・・。

水田・畑ともにまだまだ拡大したい気持ちはあるのですが、
近隣にはまだ流動する農地がありません。

今後の人・農地プラン作成を踏まえた近隣農地の集約化の模索、そして、
少し遠方の農地確保(耕作放棄地や流動農地の多いエリア)も視野に入れて
規模拡大を考えていきたいと思います。

ちなみに、作付け計画は途中で多少変更する事があります。
ご了承を(^^ゞ


それと、作業が2012年作に移行してきた事もあり、
ブログTOPも少しいじりました。 「3年目突入~」の一文を撤去。
もう少し暖かくなったら、TOP写真も変更したいと思います。

2012年度も、「10代目、農業に挑戦します。」を
何卒宜しくお願い致します・・・!

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今年は雪解けが遅れそうです。

2012年02月25日 23:56

ここ数日は新潟も気温の高い日が続き、雪解けが順調に進みました。
P2130049.jpg
といっても、まだまだ雪が残っておりますが。汗

去年のブログを読み返すと、ちょうど1年前のこの時期は
既に田んぼの土が顔を出しておりました。
今年はまだ50センチ以上の積雪が残っています。

今年はやっぱり大雪で、新潟県内各地で
平成18年豪雪を超える積雪を並ぶ~もしくはそれ以上の積雪を記録しました。


雪崩や除雪作業に伴う事故など、雪に関係する心配事は多々ありますが、
農業においては「春作業の遅れ」という心配も懸念されます。

今朝の県内新聞でも消雪予想が例年の10~25日ほど遅れそうって
記事が一面に掲載されておりました。

特に積雪の多い中山間地ではゴールデンウィークまで雪が消えない見込みで
田植えが遅れるのではないかと農家さん達も不安な気持ちを抱えています。
※あまり田植えが遅くなると、生育や収穫時期にも影響が出ます。

雪解けが少しでも早く進みますように。


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ネギ種まき2012。

2012年02月22日 22:03

先日の播種板の記事に続きまして、ネギ種まき作業の様子をご紹介。

本日の新潟は久しぶりの晴天となりました。
光が降り注ぐ温かなハウスの中で、ぬくぬく、ちょこちょこと
優雅にネギの種まきを行っておりました。 うふふふ。
P2140052.jpg
ちなみに朝方は放射冷却で極寒でした。
寒さで指が震え、飛び散る種。
※週末からまた雪マークなので憂鬱です。汗


生種(コーティングされてない種)を使った播種作業はこんな感じです。
P2140056_20120215235817.jpg
板を振ってざーらざーらと種を揺する事で播種板に開いた穴に種を落とし込み、
事前に土を詰めて植え穴を開けた育苗箱(写真左)にどばっと落とします。 


ちなみに、拡大するとネギの種はこんな感じです。
P2140054.jpg
「形のいびつなゴマ」って表現が妥当ではないかと思います。

写真のアクリル板は、2枚の板が重なって成っております。
1枚目の穴に種を入れた後、スライドさせて2枚目の板の穴(1枚目の穴より大きい)に
重ね合わせる事で種が落ちます。  (最初に考えた人、神。)

この板を自分で加工する事により、概ね思い通りの粒数で種が穴に入る様に
なったのですが、やっぱり中には「種が入り損ねた穴」というものが出てくる訳です。
そーいう穴にはちょこちょこと手作業で種を足し、補正してやります。


ちょこちょこちょこと・・・


机に座っての細かい作業の連続は、首・肩が凝り、目が疲れます。
疲労が溜まると、人の心に油断が生じ、悲劇が起きます。






・・・・くしゃみ。
やっぱり飛び散る種。

小さな種を播く時は、くしゃみに注意しましょう。
※これからの花粉症シーズンは特に注意。


既に第一陣は種まきを終え、発芽段階に入っております。
収穫時期を考えて、今後も段階的に種まきを行います。
最終的には4月頭頃までネギの種まきを行うかと思われます。

さぁ、播いて、播いて、播きまくります。


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農業法人経営者セミナーにて。

2012年02月19日 22:50

先日、JAバンク新潟県信連主催の農業法人経営者セミナーへ参加してきました。
P2090034.jpg
表題の通り、基本的には法人が対象の勉強会でして
参加者名簿を見ると県内の錚々たる農業法人の社名がずらり。

私は個人農家として参加させて頂いたのですが、
将来的に法人化を目指すという前提で(頑張ります・・・!)
参加させて頂きました。

そうまでして参加したかったのはセミナーの内容(講演)に
とても興味があったからです。
P2090035.jpg
講演は2部から成っておりまして、
最初の講演は農林中金総合研究所の常務取締役である鈴木さんの
「農業の構造改革と平成24年度の具体的施策について」。

続いては長野県の農業法人、株式会社永井農場の永井社長による
「6次産業化に向けた取り組みについて」という講演。



鈴木さんの講演については、まずは現在の農業情勢を把握する為の
様々なデータを紹介して頂きました。

その中から、幾つかをざっくりと抜粋します。
※資料の主なソースは農林業センサスなど。

・農家戸数の推移と見通し。
 自給的農家の数は大きく変化しないが、販売農家数は減少を続け
 2035年には2005年の半分以下まで減る見通し。
 例えば北陸の場合、2005年では21万2千戸あった販売農家数が
 2035年には10万9千戸になる見込み。
 ※販売農家とは、経営耕地面積が30a以上、又は農産物販売金額が
   50万円以上の農家を指します。

・農業経営体の経営規模の動向。 
 2005年から2010年までの増減率として、5ha未満の経営体数は減少し、
 5ha以上の経営体数は増加している。
 特に0.5ha未満の経営体の減少率は22%、対して100ha以上の経営体は
 42.1%も増加した。

・販売規模別での経営体数増の減動向。
 同じく2005年から2010年度の増減率として、
 一億円以上の経営体は9.5%増加しているのに対し、
 一億円以下の経営体は減少傾向。 
 特に販売額が100~500万円クラスの経営体の減少率は20%以上もあり
 もっとも減少している。

つまり、最も増えているのは
「面積で5ha以上、販売額で1億円以上」という農家・生産法人という事。 
 

・農業経営体の2極化について。
 全体の経営体数に占める「販売金額1000万円超」の経営体の割合は7.6%。
 しかし、「販売1000万円超」の経営体が全体の販売金額の中で占める割合は51.8%。 
 7.6%の農家が農業生産額全体の半分以上を占めてるという事。

・地域水田協議会の事務局を担当している組織の動向。
 以前は行政が事務局を行っている事が多かったが、近年は
 JA単体、もしくはJAと行政が共同で事務局を行う場合が増えてきた。
 背景としては市町村の合併による職員の減少が影響していると考えられる。

そのほか稲作を主体とする農業法人の損益状況、
農業政策における助成金体系と推進体制など、色々なデータがありました。


そしてそれら現状のデータをひとしきり見た後で、
今後の農政が向かっていく方向である農林水産省の
「我が国の食と農林漁業の再生の為の基本方針・行動計画」
そしてそれを更に推進する為の「人・農地プラン」について
解説して頂きました。


鈴木さんの説明は非常に丁寧で、さらに所々で施策の背景を
推測した話なんかも聞かせてくれて、もの凄く分かり易く話を聞く事ができました。





そしてセミナーの第二部は株式会社永井農場、永井さんの講演。

永井農場は水稲・酪農による循環型の有畜複合経営で、
ジェラート・餅・あげ餅・ワイン(共同プロジェクト)などの農産加工も
取り組んでいる農場です。

それらの取り組みが評価され、NHK・JA全中などが主催する日本農業賞にて
大賞を受賞、さらに農林水産祭(農林水産省など主催)の最高賞である天皇杯も
受賞されました。(凄い!)


講演の中では永井農場の経営概要、そして永井さんの歩んできた道、
働く人が誇りを持てる農場作り、TPPや日本の農業(人材育成・産業としての自立)に
ついての考え等のお話を聞かせて頂きました。

また、これから目指して行きたい方向のお話では、
規模拡大けでなく経営資源を活かして深化出来る展開をしたい。
自分達の生活している地域を常に意識しながら「ゆたかな地域」のお手伝いを
農業者として考えながら歩みたい・・・etc、といったビジョンを聞かせて頂きました。

講演を聞いて、永井農場やその商品がとても魅力的に感じました。
そしてその農場を育ててきた永井さんは、物凄く素敵な方でした。

自分も、素敵な農園を作っていきたい・・・!


全体で3時間20分のセミナーは、とても充実していて
あっという間に感じました。 とても勉強になった1日でありました。 

講師の皆様、関係者の皆様、ありがとうございましたー!


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ネギ種まきの為の、播種板作り。

2012年02月18日 22:03

現在ネギの種まきに励んでいるのですが、種まき作業を省力化する為に
「播種板」なるものを使います。

これは、枠の底に種の大きさに合わせた穴が空いたアクリル板があって、
一度に沢山の種を撒けるって代物です。  ※播種板の詳しい説明はこちら。
P2120048.jpg
写真には二つの播種板が写っておりますが、
右の木枠の播種板はコート種子用に去年自作した播種板です。
そして左のはメーカー(ニッテン)製の生種用の播種板です。


コート種子(まき易い様にコーティングされた種)はとても扱い易く、
作業も早いし播種精度(きっちり粒数が揃う)も高いのですが「お値段」も高い。

一方、生種(コーティングされてないありのままの種)は
形がいびつで扱いにくいのですが、コストはコート種子の半分以下。
これはコスト削減の為に使わない手は無い訳です。


ただ、懸念点として「発芽率」と「作業性」がありました。

発芽率にかんしては、「生種は発芽率が劣る」という話を聞いた事があり、
実際に展示会で種苗メーカーさんに聞いたところ「生種が悪い訳ではなく、
比較的良い種からコート用に回している」的な回答がありました。

そこで去年は試験的にコート種子と生種の播き比べを行いました。結果、
個人的には発芽率やその後の苗の成長などにおいても違和感はありませんでした。
(生種を使っている先輩農家さん達も、コートと比べて特に問題ないとの方が殆どです)

よって、発芽率の心配は解消。



もう一つの作業性に関しては、生種は形がいびつ故に播種板を使った種まきの際
粒数にムラが出ます。 それを手直しするのですが、時間がすっごくかかる。汗

そこで、この問題に関してはメーカー製の播種板のパーツを
自分に適する仕様にカスタマイズする事で概ね解消しました。
P2130050.jpg
左が自作した播種板(穴径4mm)、右がメーカーの播種板(穴径3・5mm)。

私はLPチェーン・4粒播きで主に取り組んでいるのですが、
メーカー製の板では3粒になる事が多かったのです。
自作の板(厚さ2ミリの板に径4ミリの穴)を作ったことで、
概ね4粒(5粒で落ちる事もあり)播種が出来るようになりました。

格段に手直し時間が減ったことで、作業性も上がりました。

※ちなみに、播種板も色んな所から販売されており、
 希望の粒数に合わせて細かく調整したオーダーメイドの播種板を
 作ってくれるメーカーもあります。



さて、長々播種道具について書き散らしてきましたが、
ネギの種まきをした事がない方には訳の分からない上になんとも
つまらぬ記事だったかと思います。 スイマセンでした。汗

さて、次回は種まき作業の風景をご紹介します。

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ネギ栽培2012、いよいよ始動。

2012年02月16日 22:54

2月頭でネギの出荷が終わりまして、やっと一息!
・・・と思いきや、スグに2012年作のネギの種まきが始まります。

なので作業ハウスも衣替え。

出荷モードから・・・
P2040010.jpg

種まきモードへと配置転換を行います。
P2080027.jpg
出荷作業で活躍してくれた機械達は掃除~メンテナンスを施して
しばらくお休みに入って頂きます。 

そして広くなったスペースでは温床作り。
P2060019.jpg
温床とは電熱線を地面に這わせて作る温かな環境のことです。
この温床を使って冬の低温期に野菜苗を作ることで、野菜生産の
安定化や有利販売(早期出荷)を行う事が出来ます。


はい、温床完成。
P2150060.jpg
この後種まきした育苗箱を並べて、ビニールでトンネル状に被膜します。
※去年の温床作りの様子はこちら。


種まきに使う資材も続々到着致しました。

まず、種、そしてチェーンポット。
P2110045.jpg
種(品種)は今年夏扇4号、次いで光の剣を主体に組もうかと思っております。
その他にも夏扇パワー、夏一心、ホワイトスター、秀逸などの品種も
時期に合わせてちょいちょい組み込んでいきたいと思います。

チェーンポットについては昨年試験を行い、LP10の4粒まきが
なかなか良い結果だったので省力化・コスト削減を進めるべく
今年はLP10・4~5粒まきを主体として作業を進めます。
※ネギCP~LP播種について詳しくはこちら。


そして培土。
P2110044.jpg
ネギ苗を育てる為の専用培土(わかば・ヤッシー)です。

LP10チェーンポットで4粒まき使用をする際には、育苗箱中の苗本数が
とても多くなるので培土に肥料を少し添加してから種まきを行います。

既に今週から種まきを始めていますが、播種作業は収穫時期を考えて
段階的に行います。最終的には4月頭頃までネギの種まきを行うかと思われます。

さぁ! 播いて、播いて、播きまくります!
※種まきの詳しいお話はまた追って。

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西蒲農業を語る会にて。

2012年02月16日 22:23

先日、「平成23年度西蒲原農業を語る会」に参加してきました。
F1020159.jpg
これは年に一回、西蒲原地域(旧西蒲原郡・現新潟市西蒲区)の農業について
指導農業士・青年農業士・4HC・生活アドバイザー、関係機関(市役所・産業観光課、
農業委員会・農協・地域振興局)など様々な人が集まって意見交換するものです。
※去年の語る会の様子はこちら。 主なテーマは「農と観光」でした。


このイベントでは毎回ゲストにお越し頂いて講演して貰うのですが、
今年は長野県の農業法人「トップリバー」の嶋崎社長でした。
P2090031.jpg
嶋崎社長は以前、カンブリア宮殿に農業法人の経営者として出演され、
自社の経営について書かれた書籍も発行しています。

トップリバーについても、徹底した契約栽培や人材育成の実績から
全国的にもとても有名な農業法人であります。

私は嶋崎社長の本をかねてから読ませて頂いていた事もあり、
ご本人の講演を生で聴けるこの日をとても楽しみにしていました・・・!


講演の内容はトップリバーの会社概要から、生産+販売(営業)の重要性、
組織運営、人材育成・・・etc。 そのどれもが凄く濃厚なものでありましたが、
自分の中で特に印象に残った点は仕事のモチベーションについてでした。
※以下は、若干自分の中で噛み砕いているので、直接の表現とは異なります。


若いウチはとにかく働くべし。
具体的には、年間4000時間は働く。

今の日本を若い世代が支えていく意識を持たなければならない。
日本を支えるという事は、税金を納めるという事。
沢山働いて、沢山稼いで、国を支えなければいけない。

また、若い世代は地域を支える意識も持たなければならない。
もっとも効率的に農業で所得を得るには家族経営を追求する事が一番良い。
けれども、それだけでは地域を支える事は出来ない。

組織農業・大規模な農業を行い、雇用を生み出していかねばならない。
それにより、動かすお金は増えるが経営者の所得は思うように伸びないだろう。
それどころか自分の時間は減り、日々のプレッシャーが増える事になるだろう。
その環境の中にやりがいを感じ、これからの時代で戦える農業経営を
目指さなければならない。

とのこと。

もちろん、農業には多様な形があって色んな経営者・経営スタイルが存在し、
必要とされ、これからもそうあり続けると思います。ですが、今回の講演で感じた
「地域を担う責任、組織を担う責任」を持った「農業経営者」が
これからもっと増えていかねばならないという事も改めて考えさせられました。



さらにその後、新潟県の農林水産部長より
「新潟県農業政策の方向について」という講話がありました。

講話のはじめ、農家数の減少、高齢化の進行、農地の動向(耕作放棄地増加)、
農業産出額の動向(米は減少傾向、園芸は近年微増)・・・etc、
新潟県の現状についての説明がありました。

そしてそれに対する新潟県の農業政策の方針として、
県産米のブランド強化、園芸導入による複合化の加速等の
説明がありました。

また、方針のベース部分では地域農業マスタープラン
(これについては先日のブログをご参照くださいませ)に沿うような形で、
経営体への農地集積・規模拡大、担い手の確保などを県としても支援して行くとありました。



県のビジョン、そして国・農水省が描くビジョンを見ていても
今後農業が組織化、大規模化されていく流れは益々早まっていくと思います。

流れにちゃんと乗る為に、自分でかじ取りが出来るようになる為に、
農業で食っていこうと思ったらもっともっと頑張らないと駄目だと
思い知らされる一日でありました。


会を開催・運営して下さった地域振興局・指導農業士会の皆様。
そして嶋崎社長、農林水産部長を始めご参加下さった多くの皆様。
本当に勉強になる一日をありがとうございました・・・!



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魚沼研修にて。

2012年02月14日 23:26

先日、「若手農業者先進経営研修」なるものに参加してきました。
※1~2月は視察・研修会に沢山参加させて頂きました。
  それらのお話については順次お伝えしていきたいと思います。


行き先は南魚沼。
「弥彦程度の積雪で雪かき大変とか言っててスイマセン!」って位の雪がありました。
P1240023.jpg
今回の研修では、魚沼を拠点とする2人の講師にお話を聞かせて頂きました。

まず、雑誌「自遊人」を発行されている株式会社自遊人の代表・岩佐さんから
「新潟の食と農業を考える」というテーマで講義をして頂きました。

そして、元JA南魚沼の役員で魚沼米や八色ブランドといった産地振興を
されてきた指導農業士の上村さんから「南魚沼発、産地戦略と若手農業者の可能性」という
テーマで講義をして頂きました。



岩佐さんからは世界の中での日本米(日本農業)のポジション、
そして日本の中での新潟米のポジションを踏まえて
自分達がどのように動かなければならないか。

農地を集約した大規模化を目指すか、
ほかとは全く違った付加価値を付ける事で戦うか、
どちらかに経営の方向を決めていかなければならない事。
(中途半端な位置ではいけない)

どの様に付加価値を付けるか、ブランディングして行くか、
顧客(もしくは潜在的な顧客)にどの様に情報発信して行くか。
などのお話を、事例を交えながら講義して頂きました。



上村さんからは、南魚沼という産地がどの様にしてブランドを作り、
維持し、発展させてきたかを教えて頂きました。

さらにそういった戦略を練る上で「先を見る力」の重要性もお話してくれました。

これから世の中がどの様に動くか、政治・経済がどうなるかを読む事は
産地戦略、そして個人の経営においてもとても大事だと。

人脈を活かして常に新鮮な情報を得ること、日々流れているニュースを
自分の中で咀嚼して、その裏側や先を読むことを心掛けているとのこと。
(実際、上村さんの人脈、そして先を読むセンスがもの凄いのです。汗)


上記に述べた以外にも、お二人からは勉強になるお話を沢山聞かせて頂きました。
(ブログでは書けないお話も沢山・・・!生でお話を聞けて良かったです)
   

そして研修の道中、お昼ごはんは「上田の郷」にて頂きました。
こちらは食事だけでなく、田植えや稲刈といった農作業や、手打そばづくりなど
様々な体験ができる施設でもあります。
P1240024.jpg
お米は勿論魚沼産コシヒカリ!
上田の郷のスグ隣の田んぼで採れたお米だそうです。
※美味しかった・・・!


研修を企画してくれた普及員さん、お話を聞かせてくれた岩佐さん、上村さん、
そして上田の郷の皆さま、ありがとうございましたー!


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地域農業マスタープラン(人・農地プラン)について。

2012年02月12日 22:21

最近の新聞紙面などで
「地域農業マスタープラン(略称:人・農地プラン)」といった言葉が
目につく様になりました。

今年に入って1~2月は農業関係の研修や勉強会に多く参加させて
貰っているのですが、その中でも随所で人・農地プランに触れた話が聞こえます。

この人・農地プランというのは私も含め、
今農業に関わっている人にとって凄く大事な話です。
※後継者のいない地域、農地集約の進んでいない地域では特に。

これは国が5ヵ年ごとに定める「農林漁業の基本方針・行動計画」を更に
推進する為に24年度予算から本格的に動きだす施策で、
国・農水省が本腰を入れて農業改革を進めようとしている現れだと思います。


以下の画像は農水省のHPより抜粋。
========================================
人・農地マスタープラン
========================================
※人・農地プランの詳しい資料などはググッて頂くと
 農水省のHPや各種資料のPDFが出てきます。


具体的には、
============================
・今後地域(集落単位)の中心となる経営体(個人・法人)はどこか?
・中心となる経営体へどうやって農地を集めるか?
・中心となる経営体とそれ以外の農業者(兼業・自給的農家含む)を
 含めた今後の地域における農業のあり方はどうするか?
 (生産品目・経営の複合化・6次化など)
============================
といった、農地の集約や地域農業の今後を皆で話あいます。

そして計画がまとまった地域には、その内容に沿って
若者の就農支援、農地の集積支援、融資の支援などが行われます。


この計画(人・農地プラン)の策定は今後1~2年を目安として
全国各地の農村集落で話し合いが行われる事になります。

農業改革が待ったなしまで追い込まれた状態で、
今までの政策では流動化させる事が出来なかった農地を
今度の施策でどれだけ動かせるかがとても注目されています。

当然、この話し合いが順調にまとまるかどうかについては
課題山積みで一筋縄ではいかない地域も多いかと思います。


重要なのは市町村・関係機関の行う事前準備(アンケートや地域リーダーとの
話し合いの段取りなど)、そして地域の方が世代・性別を超えて1人でも多く
議論に参加する事だと思います。

個別経営体の代表・経営者(例えば個人経営なら父親)だけでなく、
その配偶者(母)や後継者(子息)など、皆が参加してそれぞれの意見を交わす事が大事です。



ただ、このプランについては未だ私もまだまだ勉強不足ですし、
分かっている情報だけでもネックになると感じる要項がいくつかあります。

たとえば、農地集積を行う例としてある農家さんが離農を選んだ場合、
経営転換支援を受ける代わりにトラクターなどの主要な農業機械を
手放さなす事が求められます。

もし、農業から一線を退くとしても、雪国ではトラクターなどの農機は
除雪に使ったり、農作業以外の場面(生活)で必要だったりします。  
この場合、制度を受ける条件は農家にとって大きなハードルになります。 
※【追記】除雪利用目的のトラクターは対象外との情報も・・・!


制度の詳細についてはこれからどんどん情報も増えると思いますし、
近い将来マスタープランを議論する機会が出てくると思います。

私も積極的に議論に参加したいと思うし、積極的に制度の事、
地域の事を学んで、これからの農業を考えていきたいと思います。

今後も、定期的にマスタープラン(人・農地プラン)の事に
ブログで触れていきたいと思います。



ブログを読んで下さっている皆さんの地域でも、どの様に話あっていくのか、
自分はどんな農業をしていきたいのか、地域の農業をどの様に発展させていくのか、
情報交換出来たら嬉しいです。



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雪かきが大変なわけで。

2012年02月11日 22:46

今年は雪が良く降ります。
もういい、もういいよ。

朝、アパートの雪かきをして出発し、農園についたらハウスや農園周りの雪かきをし、
アパートに帰ってきたらまた駐車場の雪かき・・・。
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いやはや、もう雪まみれの一日であります。


ちょっとでも雪を溶かしてやろうと思いまして、
排溝からモーターポンプで雪解け水をくみ上げ・・・
P2040007.jpg

ホースで散水。 自作の融雪システムであります。
P2040006.jpg
これがまたビックリするほど溶けなくて!

多分、降り積もる前から水を流しておけば融雪効果が期待できるんだろうけど
既に積もった雪を溶かすにはこの方法は力不足という事が分かりました。汗
(水温が低いから?汗)


当然畑もたっぷり雪が積もっておりますから、
自家用の野菜をちょっと収穫するだけでもこの通り。
P2100042.jpg
キャベツ1つ収穫するにも一苦労です。汗

来週は気温が上がる予報なので、
スピィーディーな雪解けに期待です。


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スーパーマーケットインショップに関する研修会。

2012年02月10日 22:55

先日、地域振興局にて開催されたスーパーインショップ研修に参加してきました。
P2030005.jpg
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※ちなみに、スーパーマーケットのインショップってのは量販店の青果コーナーで
 「地場産野菜」などと看板の立っている売り場の事です。
 
 生産者はスーパーに手数料を払う事で、売り場で自分の
 農作物を直接販売(陳列)することが出来ます。
 ざっくり言えば、スーパーの中に農産物直売所がある訳です。
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この研修会では、まず振興局より新潟県内の農産物直売所(スーパーインショップ含む)の
現状を調査したデータについての講義が行われまして、
その後、県内の量販店でインショップを担当するバイヤーさんから
今後のインショップの事業計画や、量販店におけるインショップの現状と課題を聞かせて頂きました。


研修会に参加しての感想は、「いやー、直売所スゲー・・・。」に尽きます。

農業従事者、そして農業産出額が年々減りつづけている中にもかかわらず、
直売所関連の数字は成長著しいのです。
注目すべきは「店舗数」、「出荷者数」の伸びに対して
「年間販売額」の伸びが突出している事。これは凄いと思います。
新潟県の直売所調査資料はこちら。

バイヤーさんのお話を聞いてもインショップの勢いが伝わってきました。
その量販店の青果部門に占めるインショップ売上の比率は私が思っていた以上に大きく、
今後の地場産直野菜の拡大方針も強気(それだけ需要がある)なものでした。

直売所においては、昨今地域によって乱立による店舗の淘汰や
栽培履歴の問題(一部の生産者の問題)などが新聞などで目につく事があります。
しかし、それでもまだまだ直売所の成長トレンドは続くと思われます。


こりゃ私ももっと直売所・インショップの事を勉強して行かねばならないと感じた次第です。

ちなみに、私は直売所に興味は持ちつつも今の園芸における経営スタイルを
変えるつもりはありません。今の経営スタイルとは、市場・業務出荷中心の生産体制です。

農地面積の問題や消費地に近いかどうかとかもありますが、
一定額以上の販売計画を描いた時、少数の作物を大量生産した方がやはり
設備投資、管理技術の習得、作業工程の構築・・・etc、効率的な経営が出来るからです。

直売所で1000万、2000万(それ以上も!)を販売する猛者農業者は
全国に沢山いますが、その方達は本当に凄い農業者だと思います。
他を圧倒するレベルの農作物で直売所マーケットにおいても小品目大量生産を
成立させる方もおりますが、大多数は多品種栽培・農産加工・長期出荷などを 
組み合わせていると思います。 これには他品種を栽培する知識や同時進行で
複数品種の複数作業を行っていく作業センス・管理能力など、多くが求められます。
だから、直売型で高い販売額を上げている農家さんは本当に能力の高い方達だと思います。
(今の私にはとてもまねが出来ない。汗)



なので私が直売所を利用する場合、現時点では基幹作物(稲やネギなど)の
繁忙期とぶつからないシーズンに大きな設備投資の掛からない作物を
出荷する事になるかと思います。


そして、既に長々書いてきましたが余談でもう一つ直売所に期待している事があります。

それは今後農地の集約が進んだ時(この話については近くめっこり書きます)、
例えば小規模水田経営から経営転換する際に、直売型園芸経営は受け皿の一つに
なるのではないかと考えています。

その点からも、もっと私も直売所をよく知り、もっと体験して行きたいと思います。


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確定申告はお早めに。

2012年02月09日 23:58

確定申告に追われております。
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毎月ちゃんとまとめていれば2月にどたばたせずに済むのですが、
気が付けば整理されずに積み上がっている書類の山。

来年こそは、小まめに記帳して行きます。


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つららに次ぐ大好物。

2012年02月09日 23:36

屋根から落ちそうで落ちない雪。
P1270045.jpg

私は、

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これを長い棒で突っついたり、雪玉を投げつけて「ボフーーーン!」と落とす事が
つららを水平チョップで粉砕するのと同じ位大好物でありました。
※つららのお話についてはこちら。


実際、こういった雪は屋根の雨樋(あまどい)を壊す事があるので
気が付いた時に落として上げるのは大事です。

けれど当然ながら屋根の雪落としは大変危険です。
垂れさがっている雪だけでなく屋根の雪が一気に滑り落ちてくる事もあります。

屋根から滑り落ちた雪が思った以上に離れた所まで滑り飛んでくる事もあります。
雪の真下にだけは絶対に近づいてはなりません。

雪落としは、慎重に・・・!


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雪道の神様。

2012年02月09日 23:19

今日もまたハンパない勢いで雪が降り続いております。
こうなってくると、路面の状態も悪く、雪で視界も見えにくくなります。

車の運転には細心の注意が必要になります。

とか言っときながらかくいう私、先週の寒波の際に
車のタイヤを道路脇(新雪)に落としてしまい、身動きが取れなくなってしまいまして。涙



やばい!車動かない!これはやばい!

と、1人スコップで雪を掘ったりあたりをうろついたりとテンパっていましたら、
通りすがりの車の中から出てきたおっちゃんが「車、後ろから押してやるよ」と
救助を手伝ってくれました。

その直後、さらに一台の車が止まり、その運転手のおっちゃんも
「車、牽引してやるよ」と、ロープで車同士をつないで救助を手伝ってくれました。

押してくれるおっちゃん。

引っ張ってくれるおっちゃん。

アクセルを踏む私。


三人の男の息があった時、車は雪から抜けだし、
無事道路に戻る事が出来ました。

この時、助けてくれた二人のおっちゃんは私にとって神様のように見えました・・・!


「ありがとうございましたー!」とお礼を繰り返す私に、
軽く笑顔を見せてさっそうと去って行ったおっちゃん達。 

カッコよすぎる。


私も雪道で困っている車を見つけたら、率先して救助のお手伝いをせねばと思いました。
おっちゃんから頂いた優しさ・感謝の気持ちを他の誰かにも分けていかねばと思います。

この時期、新潟ではとにかく車の運転は慎重にならざるをえません。
それでも雪に伴うアクシデントは起こります。

そんな時は、皆で助け合っていきましょう。


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マサムネ。

2012年02月09日 22:18

ご近所さんちの猫、その名はマサムネ。
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とてもカワイイ猫でして、よく飼い主のおばーちゃんの後ろを
くっつきながら畑で遊んでいる姿を見ます。

がしかし、その心を私には一切開いてくれず。
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なのでいつも一定の距離をとりながら見守っております。


しかしマサムネよ。
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なぜに消雪パイプの上ばかり歩くのか。
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やはり犬と違って、猫は雪がお嫌いなのかな?


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弥彦神社の粥・炭占い2012。

2012年02月05日 23:09

我が弥彦村の弥彦神社では毎年1月に
「粥占(かゆうら)神事、炭置(すみおき)神事」なるものを行います。

これはその年の作物の豊凶や月々の天候を占うものだそうです。

占いの名前から察するに、多分お粥をゆでたり炭を置いたり(そのまんま)して
今年一年を予想しているんだと思います。 なんと非科学的! と、思いきや、
これが結構当たるから甘く見てはいけない訳です。

どれどれ、今年はどんなかな~と見てみますと・・・。
P1220019.jpg
中稲(収穫時期的に、コシヒカリを指します)は今年八分五厘。
七分が標準とされているので、まずまずの収穫になるのではないでしょうか。

2年前の2010年、中稲に「三分五厘」って占いがでて、
こりゃ一体どんな不作になるんだろうと思っていたら、新潟県は記録的な猛暑による
記録的な品質下落・収量の減となりました。汗

昨今は毎年のように「記録的な・・・」って天候が続いてます。
あ、今年も既に1月は記録的な大雪か。汗

今年はこれから、穏やかな気候の年になりますように。

※ちなみに、弥彦神社の今年の占いの詳細はこちらで見れます。


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雪の勢いがハンパない件について。

2012年02月03日 06:27

ここ数日、日本海側の大雪がニュースをにぎわしておりますが、
こちら弥彦村も結構な大雪です。

寒波がピークを迎えた昨日は地吹雪が凄く、視界を遮られた事により
村内の道路で立ち往生する車もありました。私もとても怖い思いをしました。
地吹雪まじこえー。汗

しかし一夜明け、なんとか雪も一段落です。
今朝ハウス等の施設を見回りに行った際、空には所々青空も見えましたよ。


つっても、積もった雪はスグには溶けないので、
除雪機の入らない農道や裏山にはトラクターでなければとても行けません。
ってか、トラクターでも結構しんどくなってきました。
P1250027.jpg
弥彦は割と海にも近く、新潟県内では積雪の少ない地域に分類されます。
それでも弥彦の積雪で現在50㎝以上あるかな。 山沿いの地域では2~3Mは積もっているそうです。汗

本当に、今年の雪は短時間で一気に積もります。

朝、「行ってきまーす!」と元気に家を飛び出したら愛車が尋常でないほど雪まみれに
なっていて、思わず駐車場でずっこけたなんて方もいるのではないでしょうか。
※ふかふかの新雪を利用すれば、いつもよりアグレッシブにずっこける事も可能。


せっせと雪下ろしをしたトラックも、一晩すればこの通り。
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雪見大福のお化けみたいな雪が、こんもりと積もっております。

もうこうなったら、「やれやれ、また雪かきか・・・」なんて思っちゃいけません。
「まぁ!なんだか美味しそう!うふふふ!」位に気持ちを切り替えないとやってられません。


今年の様な大雪は危険だし、正直雪国で生活する上で苦労することは多いです。
それでも、雪国であることを心底嫌いにはならないし、なんだかんだいっても
雪のある風景が私は結構好きだったりします。
P1270036.jpg
例年、1月下旬から2月上旬の今位が雪のピークで
2月中旬~下旬にかけて一気に雪が溶け、春めいていきます。

雪のある暮らしもあと少しだと自分に言い聞かせて、しっかり味わいたいと思います。
※今日も雪かきだ・・・・!汗


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2011年作のネギ、やっとこ終了。

2012年02月01日 23:26

一月中旬より続けてきた加工用ネギの出荷ですが、
P1290049.jpg
(雪害にあって規格品として出荷出来ないネギを加工業者さんへ契約出荷しております)


昨日、ついに、終了しました・・・・! 写真は最後の出荷分。
P1310059.jpg
終わった・・・! 約半年続いたネギ出荷がやっと終わりました・・・!
昨晩なんて真夜中の作業ハウスで1人小躍りしておりましたよ。
わーっしょい!わーっしょい!

今回の加工用ネギは年明け以降、急遽私から商談を持ちこんで
スタートしたかなりイレギュラーな出荷計画でありました。
にも関わらず、全てのネギを買い取って頂きました。

改めて取引先さん、そして仲介してくれた市場の担当者さんに感謝感謝であります。


ちなみに、まとまったロットでの業務加工用途、価格・数量を決めた契約出荷は
今回が初めてで、その中でいろいろ感じた事がありました。


ひとつは、出荷したあとのネギのイメージを持ちながら作業出来た事。

今回私が出荷したネギは、取引先の会社(首都圏の企業)のもとで
一次加工(カット)され、薬味ネギとして都内の駅蕎麦屋さんで使って頂きました。
出荷して終わりではなく、その先、どこでどの様に使われているかを知ることで
日々の作業にもハリが出た様に感じます。


また、契約によって購入者を決める事で作業を大きく効率化できる事も感じました。

通常の市場出荷の場合は不特定多数の購入者を想定して
一般的な規格に合わせて出荷を行っていました。

しかし購入者が決まっていれば、その購入者のニーズだけを把握すればよく
製品のロス率を下げたり、作業の工程を簡素化する事ができました。



そして、契約出荷でもっとも印象に残った点として、
「提案・改善、商談ができる事」がありました。

以前、取引先の社長とお会いしたとき、
「今度ウチの加工施設も見学にくるといいよ。きっと参考になるから。」
とのお話を頂きました。

確かに、中継拠点の市場から加工施設までの流通をみたり、
どんな機械でどの様に加工しているのか、納入先や用途に合わせて
どんな加工方法があるのか、加工した商品はどの様に包装して卸すのか・・・etc。

それらを実際に見学すれば、商談時に色んな話を深く共有できるはずだし、
栽培方針(どの規格を目指すか)、品種、出荷方法(コンテナ、大型ダンボール等)の
提案もよりしやすくなると感じました。

商談によって価格決定権を持てる事や、お互いの背景を把握して
もっと仕事を良くしていこうと改善提案が出来る事は契約出荷(栽培)の
大きなメリットだと思います。



2012年度作の契約については、また今後商談を行う予定です。

まだまだ始めたばかりの契約栽培。いまだ手探り状態でもっともっと
勉強が必要ではありますが、今後安定経営を行う為の礎にすべく
積極的に挑戦して行きたいと思います。


さて、明日からは作業場の掃除、機械の整備に取り掛かりまして、
今月中旬からはネギの種まきを開始します。

確定申告等々も控えておりますのでのんびりしてられません。汗
2012年度作に向けて、スイッチを切り替えていかねばです!

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