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大鳥居と朝日。

2012年01月29日 00:21

朝の一枚。
P1240022.jpg
キーンと冷えた空気の中、大鳥居の向こうから朝日がやってきました。

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日が長くなって参りました。

2012年01月28日 22:11

最近、目を見張るスピードで日が長くなってきたように感じます。

ちょっと前までは17時頃なんてもう漆黒の闇に包まれていたのに
今ではその時間でも結構明るくなりました。
P1070194.jpg
夕方になると「日が長くなったねー」って挨拶が
そこかしこで飛び交います。

気が付けばもうじき立春。(たしか2月4日かな?)
寒波が一段落したら、ぐっと春めいてくるとおもいます。


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トラクターがやってきた。

2012年01月27日 00:23

昨年末のお話ではありますが、
石井農園にトラクターがやってきました。
PC020029_20111203002414.jpg
勿論、中古でございます。
※新品なんざとてもじゃないけど買えません。

新たにやってきたトラクターは既存のトラクターとほぼ同型です。
下記写真は石井農園に前からいるトラクター。
P1110240.jpg
新しくやってきたトラクターは既存のモノに比べて年式はちょっと古いけど
馬力は大体一緒です。 メーカーはともにクボタ。(なのでロータリーとか共有できる)
 


実は自分が年々園芸の規模を拡大してきた事もあって
トラクターの利用頻度が急激に高まってきました。
※同じ面積を耕作する場合、転作田では田んぼより畑の方がはるかに
  トラクターの稼働時間が長くなります。(土を細かくほぐす為)

田んぼ作業も畑作業も忙しくなる春先は、
一台のトラクターを巡って私と父が血で血を洗う争いを繰り広げる事も
珍しくありません。 (言い過ぎましたすいません)


でも、かなり余裕のない状態で機械を共有していたのは事実でして、
トラクターを2台体制にするかどうかずっと議論しておったのです。

そして昨年、馴染みの農機具屋さんから状態の良い中古トラクターが
あるけどどう?的な話が親父に入りまして、整備内容・価格面での擦り合わせ~
商談の末に購入と相成りました。


ちなみに私個人的には現在の農園規模でのトラクター2台体制は
過剰投資だと思っております。ちょっと無理をすれば1台でもやれない事はないから。
なので購入には反対しておりました。

ですが、機械投資を拒む事で夜間作業が増えたり、無理な(長時間の)機械操作に
なるようでは事故や仕事の荒さにも繋がると親父からは叱咤を受けました。

最初はなかなか納得出来ませんでしたが、「これからもっと農業を頑張るつもりなんだろう?」
って一言で・・・・私も首を縦に振りました。


近年は途上国の発展に伴い中古トラクターが海外へ多く流出しているって話もあり、
価格面・状態面で納得できる中古トラクターがあった時は逃さない方が良いってのも
一理あるとは思います。

機械投資に関しては、卵が先か鶏が先かの議論でありますが、買った以上は
トラクター2台体制に見合う経営規模に1日も早く農園を発展させていきたいと思います。

頑張るぞ・・・!


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つららを折りまくった執念を大人になっても忘れない。

2012年01月25日 23:06

雨どいから立派なつららが伸びております。
P1180011.jpg
つららってのは屋根の雪が一旦溶けて、それがまた再凍結する事で出来ます。

なので、日中の天気が良い日など気温の寒暖差があると
セイウチの牙みたいに立派なのが出来たりします。


私はつららが大好きな子供でした。





それはそれはもう、





よく食べていました。

ボリボリ、ボリボリと。 キュウリじゃんねーんだから。
「うめー!」と叫びながら主食の様に貪ってた記憶もあります。
※実際は全然美味しくなんてない。




そして私は「つららを見ると意地でも折りたくなる子供」でもありました。


手の届く範囲のつららは問答無用で水平チョップ。

ちょっと高い所のつららは棒を探してきて水平チョップ。

どうにも届かない高さ、もしくは川の向こうとか離れた所の
つららには、雪玉を握って投げまくりました。



完全に体力と時間の無駄遣いをしていた訳ですが、
大人になった今思うと、あのつらら折りの執念を仕事に活かせたら
とても素晴らしいのではないかと思いました。

目標を達成(つららを粉砕)した爽快感が、
また次の目標(つらら)へと体を突き動かす。

こうありたいと思う訳です。


さて、他愛無いつららの話から無理やり働く気持ちのあり方に
話をこじつけてみた訳ですが、私が本当に言いたい事は・・・・


ちびっこたち。
つららは危ないから近く(真下なんて超危険)で遊んじゃイカン!
そして、あんまり食べるのもお勧めしませんぞ!

以上。



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雨具+長靴が恥ずかしい。

2012年01月22日 22:29

農作業では雨具をきることが少なくありません。

雨天作業時、農薬散布時、朝露舞う早朝作業時、
そして雪の中での収穫作業時など。

雨具を着る必要のある場面では、必ずと言っていいほど
長靴も必要になります。 

雨具と長靴のコンボ、一度身につけてしまえば
かなりの悪条件でも快適に作業出来ます。

しかし一点だけ問題があります。それは、
下半身の雨具(ズボン)と長靴の脱ぎ履きがめんどくさい事・・・!

だから私は、この様に一気に脱ぎます。
P1090228.jpg
このやり方だと次に装着する時も簡単であります。


ただ、この状態の長靴を見られると恥ずかしい気持ちになります。



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150アールのネギ、掘りきった!

2012年01月22日 22:08

ネギやっとこ掘りあげました・・・!
P1200015.jpg
この畑のネギは雪でだいぶ葉が傷んだため、
加工業務用出荷に回します。

これにて150アールのネギ全てを収穫した事になります。
長かった―!  後は剥いて剥いてひたすら出荷です。

ちなみに、じつは営農面積にカウントしていない離れの畑に
もうちょこっと(3アール位)だけネギ(羽緑)が残っております。

それに関しては雪が溶け、春になって気温が上がり、
新葉が生えそろう所まで見守ってから収穫したいと思います。

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雪山トラクター。

2012年01月19日 22:35

少し前までは弥彦も雪が凄くて、(この所の晴天で随分とけました)
一時軽トラックが走れないほどに雪が積もりました。

ネギの残渣を山へ捨てに行こうとしても、軽トラのバンパーが新雪にぶつかって
アップアップしてる感じ。 軽トラが溺れるわ!
※ネギの残渣捨てのお話はこちら


なもんで、トラクターにて雪山へネギ残渣を捨ていく事にしました。
P1110231.jpg
大きなタイヤ、力強い4輪駆動、高い車高・・・etc。
トラクターは雪道にとても強い乗り物であります。


30センチ程度の積雪ならば訳なく走行します。
P1110237.jpg


無事に山を登り切り、ゴミ捨てミッション完了。
P1110240.jpg
その雪山の帰り道・・・

自分が登ってきた坂道には、トラクターのタイヤが作った跡がくっきり。
P1110241.jpg
まるでちょっとしたボブスレー・リュージュのコースの様。

ここをソリで滑ったら楽しいだろうなー。




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雪中ネギ堀り開始。ネギの糖度高っ。

2012年01月18日 22:36

クリスマス寒波とその後の暴風雪に揉まれて
だいぶ葉っぱがへし折られたネギ達ですが、加工・業務用途への
話がまとまりまして、先日より出荷開始となりました。
P1090211.jpg
面積的には20アール。 これが最後の区画です。

現在新潟は寒波が弱まってるので、今がチャンスとばかりに掘りまくります。
例年1月下旬~2月上旬は大雪が降る事が多いのでうかうかできません。

雪をかき分けながらの収穫であります。寒っ。
P1090215.jpg


地上部はかなり傷んでしまったネギですが、
寒さに揉まれて味的にはとても美味しくなっている!
P1090217.jpg
・・・と、言われております。

※私自身はネギがあまり得意でないので、これは
  家族やウチのネギを食べてくれた方々の感想です。


実際にどれどれ・・・と私もネギをかじってみると、確かに甘い。
P1090220.jpg
というか、凄く甘ーい!
※その後でしっかりと独特の辛みが襲ってきまして、「ぶひゃはぇっ!」っとなります。


一体どれだけ甘いのかを数値で調べるべく、
糖度(Brix)計にて測定してみました。
P1090218.jpg

なんと数値は10度ちょい。
P1090226.jpg
トマトの糖度が大体5~7度って言われており、
8度以上でフルーツトマト(一般的には)と呼ばれます。

それを考えれば、糖度10度越えのネギは結構甘いと思われます。

また、ネギも品種によってはもっと糖度が上がるでしょうし、
白菜・キャベツ・ほうれん草・小松菜・大根・人参・カブ・・・などの冬野菜も
この時期は軒並み糖度が上がりまくっているそうです。

皆様、冬野菜は今が食べ時でありますよー!

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薪割り。

2012年01月18日 00:20

昨日の薪ストーブのブログに続きまして、
その薪ストーブの燃料である「薪」について今日はご紹介します。

薪ストーブってやつは結構な大飯ぐらいでして、
わりかし広さのある作業場を温めるとなると沢山の薪が必要になります。
PC300132.jpg
写真は去年うちの裏山で倒れた杉の木を
親父がチェーンソーでぶった切っているところです。
※その他にも銀杏の木や柿の木など、色んな木(主に貰い物)を
  薪木として利用しております。


こうして丸太を適当な長さに切った後は、
この様に台座(大きな木の切り株的なやつ)に立てて斧を構えます。
PC300135.jpg
はーい 来ますよ 来ますよ 
薪割りの見せ場が来ますよー 





あ、せーの






つぉぉぉーーーーーい!!
PC300136.jpg
パカーーーーーーーン!!


と、真っ二つにしてやる訳です。

石井農園では今もこの様に、太古から続く
奥ゆかしい方法で薪を製造しております。
※ホームセンターに行くと電動の薪割り機も沢山売ってます。

しかしこの「ザ・薪割り」って感じの作業は、
やってみるとこれがまた大変でして。

重たい斧を振るのは結構疲れるし、ある程度の力で良いポイントに
斧を振り下ろさないと上手く二つに割れないし。

でも、キレイに丸太が割れた時の気持ち良さはなんとも言えないです。
というか、超楽しい。

ちょっと危険な作業なので簡単には実現できないでしょうが、
「薪割り体験」とかは絶対需要があると思いました。
 

ちなみに、薪割りしてるとストーブを焚かなくても
とても温かくなる事ができます。(むしろ熱い)


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ストーブと焼き芋。

2012年01月16日 23:03

しんしんと雪の降りつもる新潟県弥彦村の農園作業ハウスで、
私は寒さと戦いながら作業をしております。(写真は数日前のハウス)
P1060184.jpg
寒い・・・寒いよう・・・

パトラーッシュ!  

の、ようにじんわりと体を温めてくれるのが薪ストーブであります。
PC160085.jpg
この遠赤外線が何とも言えない。

そのストーブの熱を使って、おやつを作ってみたりします。
PC170096.jpg
※ストーブの上に組んでいるのは湿っている薪です。
  こうやって温め~乾かすことで濡れた薪もよく燃えます。
  (ただし目を離さないようにしましょう!)


そのおやつとは、そう、焼き芋です。
PC170098.jpg
熱々!ホクホク!

体の中からあったまってきますぜ。
こうしてまたひと踏ん張り、寒い作業ハウスで頑張れるわけです。

次回は薪ストーブの「薪」作りの模様を紹介予定。


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農業支援システム「アグリノート(仮称)」体験イベント。

2012年01月15日 00:35

度々このブログでも紹介してきた農業支援システム「アグリノート(仮称)」。
先日出展したアグロ・イノベーションでも参加者から高い評価を頂いたとのこと。

そして昨日の新潟日報のベンチャー企業を特集する記事でも
アグリノートの事が取り上げられていました。
P1140002.jpg
新潟発の、農業効率化を支援するシステム。

是非多くの農業現場で利用して頂いて、効率的な農場経営、
農作業管理に一役買う存在として活躍してほしいと思います。


そもそもアグリノートについて「なんぞや?」という方の為に、
以前システムを紹介した時のブログから概要を抜粋します。

======================================
これはNICO(財団法人にいがた産業創造機構)が
農業者とITベンチャーを支援し、結び合わせて動き出したプロジェクトです。

具体的には、グーグルマップなどの地図上に農地をマッピングし、
作業記録・農薬や肥料の使用履歴・作物の生育状況などを
簡単かつ視覚的に情報管理する事が出来ます。
アグリノート

更に、このシステムはネットでデータ共有するクラウドなので、
田畑で作業した内容をその場で携帯(スマートフォン)から記録したり
消費者に農産物の栽培履歴をリアルタイムで提供する事も可能になります。

その他にも、
アメダスと連動して自分の農場の気象・温度データを自動記録したり、
システム内に農薬・肥料リストを作成したり、蓄積した情報を状況に応じて
抽出(栽培履歴の作成)したりできます。

現在、これらの機能を徐々に備えて行く段階ですが、
今後も農業者の意見を吸い上げながら、農業者とIT技術者が
力を合わせてより良いモノへ作り上げて行きます。
==============================
※アグリノートについて紹介した以前のブログ。
※アグロイノベーションの参加について紹介した以前のブログ


そんなアグリノートですが、一年間の実証期間を経ていよいよ2012年春から
商用版として利用の拡大を目指して行きます。

農場(農地)の情報管理をもっと効率的に行いたい。
日々の作業記録・作物の生育記録を簡単に集積したい。
そしてそれらのデータを必要に応じてスグに取り出したい。

そんな方には是非一度、アグリノートを試しに使ってみて頂きたく思います。

今月末から新潟県内各地(新潟・新発田・長岡・魚沼)で順次、
アグリノートの概要説明やデモ版の体験ができるイベントが開催されます。

各会場の詳細やイベントの参加申請・お問い合わせはこちら。
aguriノート

アグリノート

ご興味のある方は、是非お気軽にご参加くださいませー!


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土ネギ販売終了です。

2012年01月13日 00:40

思いつきで始めた土ネギ販売ですが、
予想以上に多くのお客さんが農園を訪れて買っいってくださりました。

また、同時にメール等で地方発送の希望をして下さった方も沢山おりましたが、
送料(ネギより高くなる。汗)や梱包資材の問題などから対応出来ず
申し訳ありませんでした。

土ネギとして販売出来るネギ(寒波前収穫の保管分)も在庫が底をつきます。
その為、今年度作の土ネギ販売を終了させて頂きます。

お買い上げ頂いた皆さま、本当にありがとうございましたー!

農作物の価格について思う事。

2012年01月12日 22:35

先日ネギの業務用商談に行って参りました。

加工・卸業者の担当さん、仲介してくれる市場の担当さん、そして私の3人で
現在畑にある雪害ネギと、次年度作以降のネギについての商談(こっちがメイン)を
行いました。

双方の希望や条件を提示して、更に搬入時期・ロットや
運送方法のコストなんかを加味しながら擦り合わせをしていきます。

まだ実際に取引を始める迄には調整が必要でありますが
とても親身に対応して頂き、色んな情報を交換する事ができました。
お忙しい中お時間頂き、ありがとうございました!

今後の良い取引に繋がっていけばいいなと思います。



さて、今日はそんな商談場面や、私が常日頃農業をしていて思う
農作物の価格についてのお話を少しブログにしたためたいと思います。
※多少話が脱線して行くと思いますが大目に見て下さいませ。


私は農作物の商談などに臨む時、基本的に3つの情報をまとめていきます。
P1120244.jpg
生産経費、販売状況(市場販売価格・出荷量などの実績)、
栽培スケジュール(作業予定、出荷時期、収量予想など)の3つです。


栽培スケジュールは言わずもがな、いつどれだけの作物が供給出来て
これからどの様にこちらが動いていくかを共有する為の資料。

栽培経費、これはこちらが提示する販売価格の裏付けになる資料。

そして販売状況をまとめた資料は、商談内容と比較する為の
相場情報となります。



基本的に大体の商談場面では、
こちらが提示する価格についてある程度納得して頂けます。

それは自分の生産コストは決して高すぎる訳では無いし(努力もしてるつもりです)、
想定できるリスク(自然災害や資材の高騰)や今後の投資(規模拡大の為の設備・
機械購入)も踏まえた設定価格というちゃんとしたロジックがあるからだと思います。

しかしながら、それがそのままスムーズに通るかと言えば・・・NO。
やっぱりそう簡単ではない訳です。

相手にも仕入れや販売の計画があり、その価格とのすり合わせを
行いながら一緒に落とし所を探っていくことになります。



例えば、出荷時期や調整内容(選別基準、梱包結束の有無など)にもよりますが、
私が試算する安定的な再生産価格はネギ1キログラム当たり250円がラインだと思います。
※市場確定価格としてです。

これは市場の平均と比べれば、ちょこっと高い数字だと思います。
確か市場での全規格、全等級を混ぜたネギの平均額はキロ200円前後だったような。


そう考えると、現在の市場相場の方が安すぎるのではないかと思ったりもます。


勿論、現在の景気状況やデフレの中で、決して買う側も農作物を安いと思って
買っている訳では無い事はわかっているつもりです。

それでも、やっぱり生産現場を維持する事が出来ない(農業が衰退して行く)
現状の価格意識には、農協などの団体始め、流通・小売、さらにはエンドユーザーに置いても
意識の変化が必要なんじゃないかとかも思ったりもする訳です。


というよりも、

今までの価格意識の変化が必要(いつかそうせざるを得ない状況が来る)を言ったら
それは食料(農業)だけでなく「衣食住+エネルギー」全般に言える事でもあるのかな・・・。




・・・さて、話が脱線めいてきたのでこの辺で締めたいと思います。

つらつらとブログを書いてきましたが、実際問題として
「農作物価格が安いよ!」ばっかり言ってても目下の事態は進展しない訳です。
偉そうに弱音を吐いててスイマセンでした。

今自分がやるべき事・目指すべき事は、
求められる落とし所でも十分な利益が出せる生産体制を作る事、
もしくは、自分の求める販売価格で売れる付加価値を付ける事、
これに尽きる訳です。

今のご時世、農業(に限らず)でしっかりとした経営ができている人・法人は
それが出来ているんだと思います。 農業で食って行くにはそうせねばならん訳です。

人の価格意識をどうのこうの言う前に、自分の生産意識を突き破らないと。
目指せ、ブレイクスルー。

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青空と雪原。

2012年01月10日 23:13

先日の3連休中、新潟は雪の予報だったのですが、
雲が切れ、青空と太陽が顔を出しました。
P1080198.jpg
銀世界と青空のコントラストが何とも美しいです。


弥彦山もくっきり。
P1080201.jpg
ちなみに、正面に広がっているのは田んぼです。
まるでまだ何も描かれていないキャンパスの様です。


そのキャンパスに・・・




ワッショーイ!!!
P1080204.jpg
ってな影を1人で写してみたり。
※こーいうとき、後に誰かいたらひと思いに背中を押してほしい。
  雪にぼふっ!ってなって、人型がついて、「やーめーろーよー!」
  とか言いたくなるのは心にまだ少年のワクワクが残っているからだと信じたい。
  


太陽って、あったかいなぁ・・・・。
日差しを浴びるだけで、気持ちが凄く盛り上がります。
P1080207.jpg
ああ、早く春が来ないかな。



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ネギ作業、現在の進捗状況。

2012年01月08日 23:10

前回のネギ作業進捗報告(12月22日)からしばらくたちまして、
現在の作業進捗、出荷状況をご報告。

クリスマス寒波(新潟はそれはそれは激しいホワイトクリスマスでした!)前に
大量に掘り上げたネギ達はと言いますと。
PC220116.jpg
年末年始相場で盛り上がる市場や、飲食店さんから業務注文を頂いていた分の
出荷に明けくれまして、わっせ!わっせ!と皮剥きしまくった結果・・・
※とめ市(年末最後の市場日)には、173箱(5キロ箱)出荷という石井農園レコードも記録。


正月にはハウスがすっからかんになりました。
P1070191.jpg
※張り巡らされている支柱や地面に錯乱している資材(ビニールや破れた紙袋)は
 ネギを曲がりのない状態で保存する為に試行錯誤した痕跡であります。


今は作業場にも保管していたネギを絶賛出荷中であります。
(写真に写っている以外にもまだあります)
P1070188.jpg
現在、寒波の影響で全国的に野菜類の供給が引き締まっていること、
そして雪シーズンに入って地場産野菜自体が少なくなっていることもあり
取引している市場からの引き合いも強いです。

なので年末からペースを落とさずに出荷を続けております。
この分なら寒波前に収穫したネギは今週中に剥きあげる予定です。


そして残るは畑にとどまる20アールのネギ達。
P1060171.jpg

クリスマス寒波(とんでもない地吹雪が舞いました。汗)、
そしてその後の降雪によって結構なダメージ(葉折れ)を受けております。
P1060173.jpg
この区画は「羽緑一本太」という品種のネギで春のとう立ち(蕾が出ること)が
遅い特徴があり、春温かくなって新葉が伸びてから収穫する事も可能であります。
※翌春にずれ込むリスクを考えて最後の区画には羽緑を植えました。


がしかし、冷静になって考えると春ネギ収獲時期(4~5月)は
代かき・田植えといった稲作作業や次年度のネギの植え付け作業に
追われるので、並行して20アールの春ネギを出荷しきれるのかいささか不安です。汗

また、昨年は秋に大きく相場が崩れた事もあるので、
出来れば早くネギを換金して次年度に向けた手元資金を潤沢にしたい希望もあります。

なのでこの残りの20アール分も収穫~出荷する方向で検討に入っております。
問題はネギの雪害がかなりひどいので、どこにどの様に出荷するかという事。

今の所市況は良いので、一気に市場に持ち込むか?
ただし、B品(規格外)率は跳ね上がることを覚悟せねばです。

既に取引のある飲食店さんに向けに業務用として販売するか?
飲食店さんからも購入希望は頂いているのですが、市場ほど多くの量を一度に引き受けては
貰えない点と、長期で供給してほしいという事に応えられない点がネックになっています。
※葉の折れた箇所からは劣化が早まるので、一気に収穫して、なるべく早く出荷しきりたい。


そんな悩みを抱えていた所に、新たにもう一つの選択肢ができました。
昨年、市場の担当さんに紹介して貰った加工・卸業者さんと週明けに打ち合わせを
することになりました。 

当初、2012年度作のネギ契約栽培についての打ち合わせだったのですが、
今回の雪害ネギの引き受けについても商談をさせて頂ける事になりました。

この商談で、価格や供給量、出荷期間などの点でお互いに満足できれば
一気に出荷を進めたいと思っています。



2月に入れば販売・経費集計などの確定申告準備にも追われますし、
次年度の資材購入(種苗・育苗資材の展示会参加など)や種まき・育苗も始まります。
あ・・・そろそろ冬菜の出荷準備も始めて行かねばなりません。汗

販路をしっかり固めて、早く作業に区切りをつけていきたいと思います。

また追って、ネギ出荷作業の進捗状況はブログでご報告致します!
(早く、終わりました報告をしたいっす・・・汗)


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農業共済新聞にて。

2012年01月06日 23:56

先日、農業共済新聞(新潟版)にて
石井農園のお米販売の取り組みを紹介して頂きました。 
P1020144.jpg
※農業共済とは何ぞやって方の為に豆知識を。 
 農業共済・NOSAIというのは、農家が掛金を出し合い共同財産を積み立て、
 災害を受けた農家は、その共同の財産から共済金を受け取るという仕組み。
 台風・洪水・冷害などの自然災害や病虫害などのリスクから、作物・家畜・農業施設を
 安定的な農業経営の為に支える制度で、農家にとって無くてはならい存在です。  
 農業共済新聞は、そのNOSAIさんの新聞です。


新聞の中では就農経緯~就農後の取り組みや、今の農園概要、
販売状況などを記事にして頂きました。

ぶっちゃけ、大きな農家さんや先進的に米直売に取り組まれてきた
方達から見れば、石井農園なんてのはまだまだ米粒のような存在であります。

しかしながら、私が農業を始めたばかりの頃から比べれば、
ウチのお米を買ってくれるお客さんが少しずつ増えてきてくれたおかげで
稲作部門もなんとかやっていけるようになりました。

本当に、お客さん達に感謝の気持ちで一杯です・・・!



そんなお客さん達に、昨年は大変ご迷惑もお掛けしました。
新米を待たずして、早くに米が売り切れてしまったのであります。

震災に端を発した物資のパニックもありましたが、
根本的な問題として、我が家のお米の生産量・農地面積の限界を感じました。

現在ウチの農地(水田)は自らの土地、借地合わせて5.7haです。
※100M×570Mの面積です。


この面積は私が就農したときと変わっておりません。

就農当時、5.7haの水田経営で親子二人が食って行く事は容易でないと思い、
米の直売拡大と、一部の水田を転作(畑化)して野菜栽培を導入することで
農作物販売額と、利益率を増加させて経営を改善・発展させようと親子で頑張りました。

そして今では4.2haでお米を作り、1.5ヘクタールでネギなどの野菜をそだてております。

水田と畑の輪作体系(野菜の病気などの連作障害や畑雑草を軽減する為に
1~2年おきに田んぼと畑を入れ替えるのです)のことも考えると、主力のコシヒカリを
作れる面積は結構限られます。

コシヒカリは草丈が伸びやすく、倒れやすい特徴を持った米の為、
野菜や大豆などを作った後の田んぼでは土が肥え過ぎていて
上手にコシヒカリは作れないのです。(草丈が伸び過ぎて倒れます)


今後、もっとお米を沢山作りたいし、野菜栽培にももっと挑戦したいです。
なので、農地面積を広げる事が石井農園の課題の一つであります。
なんとかやっていける経営から、安定的な経営にせねばなりません。

中山間地では耕作放棄地が増えて問題となっている反面、
ある程度区画の整った平野部ではなかなか農地が流動しない地域も少なくないです。

うちの回りも、空いている田んぼなんてのはありません。
そんな中で私に出来る事は、とにかく農業を頑張って、
地域の中で一目置いて貰える若造を目指す事。

なんかあったとき、「あいつに田んぼを任せてみるか」と
思って貰える農家になる事です。 

信頼して貰える為に、頑張らないとです。



・・・新聞のお話からちょっと脱線してしまいましたが、
そんな意気込みでこれからも石井農園は頑張ります。

記事に取り上げてくれたNOSAI新潟の担当さん、ありがとうございました!

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担い手経営発展推進大会にて、澤浦さんの講演を聞く。

2012年01月04日 23:06

2012年も早4日目、既に今年の約1%が過ぎました。
・・・なんて言われると凄く焦るのは私だけでは無いはず。

今年も月日はあっという間とも言えるスピードで流れて行くでしょう。
一日、一日を大事に生きていきたいと思います。

さて、今年のお話を始める前に昨年体験したお話からご紹介。
PC200107.jpg
先月(昨年)、新潟県担い手経営発展推進大会なるものに参加してきました。

これは新潟県内の認定農業者、農業法人、市町村、農業委員会、
農業協同組合、農業共済組合、土地改良区、県関係機関・団体などが
あつまって、担い手の経営強化・拡充をしていこうぜ!って大会です。

まず最初は優良認定農業者(個人・法人・むらづくりの部)の表彰がありました。

水稲+養豚の経営から、耕畜連携・農産物のブランド化に取り組み
更に食肉販売~加工販売~レストラン経営へと発展させた事例。

大規模な水稲経営を行い、直播・農地の団地化などの効率化に取り組みながら
同時に米直売販路の拡大や、米粉を利用したパンの製造販売に取り組んでいる事例。

むらづくり部門では、12もの集落で地域協定を結び、地区をブロックに分けて
営農組合を設立することで水田の維持、耕作放棄地を活用したそばの採取などの
農業振興を行い、更に除雪などの地域住民への生活支援や都市農村交流の拡大
といった地域発展事例がありました。

受賞者の方々の経営概要や取り組みは、
当然ながらどれも素晴らしい内容でした・・・!


そして表彰式が終わると、
次は群馬県の農業法人「グリンリーフ株式会社」代表の澤浦さんの講演がありました。
P1020141.jpg
実は私、以前より澤浦さんの書籍「農業で利益を出し続ける7つのルール」を
付箋をペタペタ張りながら何度も読み返しておりました。
※とても勉強になる書籍です。農業関係の方にお勧めであります!

なので、実際に澤浦さんのお話が聞けるとあってこの講演を凄く楽しみにしていました。

講演の中では澤浦さんが若かりし頃にこんにゃく相場の大暴落で
農業経営が破綻しかけたこと、そこから加工事業を始めたこと、
その後有志の仲間と価格決定出来る野菜生産を始めたこと、
有機農業をとりいれたことなど、これまでの沿革を紹介してくれました。

また、書籍の中だけでは紹介しきれないちょっとしたエピソードなども
講演で紹介してくれて凄く充実した内容でした。


澤浦さんの講演の中で私が特に印象に残ったのは、
「お金がある時に始める事業には無駄な買い物がでる。
 お金がない時に始める事業には無駄がない。」 という言葉。

そして、「現在の円高と日本農業の置かれている状況」についてのお話。

日本は今、記録的な円高の中にいるにも関わらず
燃料や食料は決して安くなっていない。(むしろ小麦やチーズなどは値上げの傾向)
国際的にそれらの供給がひっ迫している中で、もしまた以前のような円安になったら?

今外国から農作物を仕入れている国内事業者の中には
為替リスクを考えて国内農業を見直し、繋がりを深めたいと思っている人が
少なくないんだそうです。農業者にとっては良い取引先と繋がるチャンスでもあるとのこと。

また、澤浦さんの農場では今、野菜残渣を液肥化・燃料化する取り組みや
太陽光パネルの設置により自社工場のエネルギーをまかなう取り組みなど
為替や金融、食料やエネルギー問題がどの様な状況になっても「食」を生産し続けられる
農場を目指していくというお話でした。
※このお話は澤浦さんのブログでも詳しく紹介されております。



更にその後、澤浦さんをアドバイザーに迎えて
新潟県の新進気鋭の若手農業者とのパネルディスカッションが行われました。

パネリストの農家さんの中にはお世話になっている先輩農家さん達もおり、
物凄く、このパネルトークも聞きたかったのですが・・・・・!!!!!

別件の予定が控えている事もあり、
この日は会場を途中退席させて頂きました・・・。無念。汗

素晴らしい農業者の方達の話が聞けて本当に充実した一日でした。
澤浦さん、そして先輩農業者の皆さま、ありがとうございました!


私も農業で食べて行く(十分な利益を出し続け、家族が幸せに暮らせる)には
もっともっと努力しなければいけないと、改めて感じました。

私はまだまだ農業が思うように行かず、常になにか課題にぶつかっています。
ですが、必ずや立派な農家になるべくコツコツと頑張っていきたいと思います。

2012年、昨年以上に頑張るぞ!!