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田植え前日となりました。

2011年04月29日 23:35

日が傾きはじめるころ、全ての田んぼで代かき完了!
P4290127.jpg
トラクターは泥まみれですが、太陽がキラキラ眩しくて良い気分です。


そしてプール育苗の壁を解放。
P4290121.jpg
溢れだす・・・水!


予定よりちょっと前倒しですが、





明日から






田植え





はーーーじまーーーるよーーーーー!!



頑張ります!

ネギCP・LP育苗、途中経過。

2011年04月29日 22:24

コアな農業技術話なのですが、以前にネギの育苗に用いるチェーンポットを
CP303からLP-10に変更して作業の省力化を目指したるぜっ! ってお話をしました。
過去のブログはこちら。


その途中経過をご報告。

まずこちらが以前どおりのCP303で2粒撒きをしたネギ。 
P4270100.jpg
2月の中旬まきです。 品種は夏扇4号。


太さ3~4mm程あります。十分すぎる太さ。
P4270101.jpg
もうすでに植えたいのですが、晴れが続かず畑が乾かない為
ハウスで待って貰ってます。 


一方こちらがLP4粒撒き。 
P4270102.jpg
同じく2月中旬まきの夏扇4号。


太さは2~3mmほどです。 これも既に植え時。
P4270103.jpg
やはり2粒に比べると4粒は少し細苗です。
LP3粒撒きもやってるのですが、太さは丁度中間くらいですね。

LPが細苗に仕上がるのは試験場のデータ通りです。
今後畑に植えたあとは順量に太り2粒と変わらない収量を得られるはず。


GWが天気予報通りになれば、田植えが終わり次第LPネギ苗の定植に移れそうです。
追ってLP定植の感想や、LPネギとCPネギの生育の様子などもレポートしていきたいと思います。 

もうなんかネギ農家さん以外はついてこれない(興味がわかない)内容に
振り切りだしておりますが、今後もネギ栽培技術について熱く
レポートして行きたいと思います!


ネギ苗の剪葉作業。

2011年04月29日 19:42

先日、チョキチョキとネギ苗の葉っぱを切りました。
この作業を「剪葉」と言います。
P4230076.jpg
この作業を行う事でネギは新たな葉っぱが伸びて太くしっかりした苗になり、
苗の長さを調整することで苗揃えを良くするメリットもあります。

今年でネギの栽培は3年目なのですが、ネギの剪葉は始めて行いました。
というのも、新潟ではあまり剪葉を行わないのです。

新潟県の栽培指針を読んでも載っていないし、
ネギ農家さんを回っても誰も剪葉を行っていない。ある程度伸びたら即定植。
※セル育苗で機械定植をする方は苗が引っかからない様に剪葉してるかも。


しかしながら全国的には至極当たり前の農法で、
ネギの専門書(全国版)にも載ってるし剪葉機っつー機械もあるほど。

なので今年は試験的にやってみたわけです。

悪天候が続いて畑に植えられず苗がかなり大きくなってきたのもありますし、
(苗が育ち過ぎて葉が垂れてくると加湿になり、これまた病気の原因にもなる)
試験の感触が良ければ今後は積極的に剪葉作業を取り入れていこうと思います。

太れ!太れ! ネギ達よ!

田植えに至るまで。

2011年04月26日 23:24

雪解け後、田植えに至るまでの作業をダイジェストでお届け。

まず、田んぼが乾いてきたら稲の初期生育を支える為の肥料を撒きます。
これを元肥(もとごえ)とよびます。
P4140080.jpg
この肥料で稲は葉っぱや茎などの体を作ります。

初夏のころになると今度は花や実(米)を作る為の栄養を与えます。
このお話はまた2カ月半後に。


そしてトラクターで荒く耕します。
P4130074.jpg
この作業で土を耕す深さが、稲にとって大きな影響を与えるんだとか。

新潟県では去年の猛暑・品質低下も踏まえて「深さ15㎝を目標に」と指導があります。
深く耕してしっかり作土層を作ることで植物の根っこがよく伸びるとのこと。
どんな作物でも、基本土を深く耕す事は良いとされており農作業のセオリーです。

しかしその一方で「敢えて土を深く耕さない事が大事」というお話もあります。

稲ワラ等の有機物を土中に埋め込まず、表土で分解させることで根の生育を阻害する
ガスの影響を回避し、さらに固い土に根を張らせることで、植物が強くしっかり育つという理論。


相反する理論ですが、多分どっちも正しいんだと思います。
つまるところ、「中途半端」がよくないのでしょう。



その後田んぼに水を入れて、
P4250087.jpg


土を水と混ぜ合わせながら細かく砕いて泥状にします。
P4250090.jpg
この作業を代かき(しろかき)と言います。


代かきは土を滑らかに、そして田んぼを平らにする事を目的としています。
それによって稲の植え付け精度を高めたり、均一な水管理を行えるようにして
雑草の発生を抑制することができます。
P4260092.jpg
写真は一回目の代かきが終わった所。

この後、田植え直前にもう一回代かきを行い
更に滑らか~に田んぼを整えます。



ちなみに、この一連の田んぼ作業をしているとき、
トラクターの周りは様々な鳥さん達に取り囲まれます。(トリだけに!)
P4250091.jpg
写真はトラクターの鼻先を悠々と歩く鷺。

鳥たちはトラクターに驚いて飛び跳ねる虫やカエル、土の中から出てくるミミズなどを
狙ってトラクターにピッタリと張り付いて歩いてくるのですが、私が機械を止めて
ドアを開けた瞬間・・・・・・・一斉に飛び去ります。


「鳥、超利口」と思いつつ、その瞬間はなんだかとっても寂しいです。  

「大丈夫、怖くないよ!」って伝えたい。

用水路に水がやってきた。

2011年04月26日 21:30

越後山脈の雪解け水がどんぶらこっこと信濃川を下り、
弥彦村の用水路までやって参りました。 今年もよく来たね!
P4250085.jpg
実は農業用水は一年中水路に流れている訳では無く、水利権や用排水路を管理する
設備・機構の理由から決められた農繁期の間だけ流れるのです。

地域によっては、農繁期においても利用時間・曜日を指定して取水制限している
所もあります。水の利用には色んなルールがあって中々大変だったりするのです。

これが皆自由に、好きな時に好きなだけ水が使えれば
直播の普及や、高温期を避けるための早植・遅植など農法の幅も広がり
ぐーんと農業が発展するのになー・・・なんて。


まぁしかし、水は無限なものでなく限られた資源であることを
改めて肝に銘じて大事に使って行きましょう!



水は太い用水路から支流に分かれて行き、
P4250082.jpg


田んぼの一枚一枚を潤します。
P4250087.jpg
田んぼに水が入ったことで、次は「代かき」といって
田植えに向けて土を泥状にする作業を行って行きます。


代かきのお話は、また追って。


越冬春ネギを見学に。

2011年04月25日 20:28

先日、新潟市の西区にある砂丘地域に行ってきました。
P4150089-1.jpg
この地域は水はけの良い地質を活かした新潟県内有数の園芸地帯です。

この時期はスイカ・タバコ・スイートコーンなどの苗を植える為の
マルチやトンネルが張られた畑が一面に広がり、
太陽の光を反射してキラキラ光っておりました。

で、私が何しにやってきたかといいますと・・・


お世話になっている先輩ネギ農家さんの元に春ネギのお話を聞きに参ったのです!
P4150085-1.jpg
※去年に伺った時のブログはこちら。 こちら畑の去年の様子も見れます。


ネギ栽培の規模拡大を行う上で求められてくるのは、
機械の稼働率を上げつつ農繁期(収穫期)を分散させる為の【周年化】であります。

現在石井農園では、8月下旬から12月半ばまでネギの出荷を行っておりますが
そこに越冬ネギの4~5月、初夏取りの7~8月収穫も加えて
シーズンの拡大を図りたいと目論んでおります。


しかしながら・・・・!!!

私の農地では吹雪が舞い、雪が積り、その雪解け水がたまる転作田。
ネギの越冬には結構過酷な条件であります。

去年、試験的に収穫せず畑に残して冬を越させたネギ達は
結構厳しい状態で春を迎えました。汗  ※これについては後日アップ予定。


それに引き換え、先輩農家さんの畑では新潟の冬を越えたとは思えない位
キレイに葉っぱを揃えたネギ達が畑に並んでおりました。
P4150086-1.jpg

太さも見事です。
P4150088-1.jpg
越冬における品種選定や管理の仕方など、改めてご指導して頂きました。
うーむ、奥が深い。


別の畑では既に今年発芽したネギ達が植えられておりました。
P4150083-1.jpg

越冬ネギとは別に、夏~秋収穫ネギの育苗や管理方法などの
情報交換(今回も殆ど教えて貰うばかり。すいません。汗)させて頂きました。 
本当に感謝感謝です。

P4150084-1.jpg
私も今年、「羽緑一本太」という越冬栽培に特化したネギ(翌年つぼみがでにくい)を
導入し改めて越冬ネギの試験を行う予定です。

農業の場合、作物の生育試験が一年に一回しか出来ない場合も多く
もどかしさを感じますが、時間を掛けてリスクを抑えている事を肝に銘じながら
着実に試験を重ねたいと思います。



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プール育苗途中経過。

2011年04月23日 19:41

稲の苗がグングン成長しています。
P4230073.jpg
数日前の苗と比べてもその差はあきらか。


今年は稲の発芽が良くないって話をしましたが、
発芽後の苗の成長もなんだか芳しくなくって冷や冷やしました。汗

温度に細心の注意を払いながらハウスを管理し、
徐々に葉も開いて立派な苗になってきました。
P4230072.jpg


苗の中に潜むアマガエル。
P4230067.jpg
プール育苗をしてるせいもあってか、ハウスの中はカエルがわんさかいます。


葉っぱが伸びてきたことで、カエルも身を隠し易くなったかな。
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田植えまで、後10日です。

菜花とミツバチ、そして緑肥へ。

2011年04月23日 19:40

今年、収穫しきれなかった冬菜(新潟小松菜)の畑では
畑に残された冬菜がグングンと成長を続け・・・


キレイなお花畑に変わり果てていました!
P4220028.jpg
草丈実に80センチ。冬菜の面影は見る由もなし。


菜の花畑では野生のミツバチがブンブン飛びまくっていました。 
P4220041.jpg
近所のおっちゃんには「見事だねー、菜種油とるの?」って言われました。
すいません、狙ってこうなった訳では無いのです。汗

そういえば今国産の菜種油は全体の0.04%(確か)しかないって
話が新聞に載ってたような・・・国産菜種油は希少だから意外とありかも
しれませんね。 広ーい菜の花畑は、きっと観光資源にもなるでしょうし。


とりあえずこの菜の花畑(冬菜)は、
種を落とす前にトラクターで鋤き込みます。

花を鋤き込んでしまうのは勿体ないですが、これだけの有機物を
土に補給すればふっかふかの良い畑になるはず。

冬菜として出荷出来なかったのは残念だけど、今後緑肥として
菜の花を取り入れる上での良い事例になりました。

今年ネギを収穫した畑にも来春の有機物補給のために菜花を撒こう。

ネギの「とう」をカットしてみる。

2011年04月23日 19:39

去年の秋にネギを収穫したとき、
鉛筆位の太さのほっそいネギが何本もありまして。

あまりに細すぎて規格外(Sサイズ以下)のため、
出荷せずになんとなーくハウスの隅っこに植えてみたのです。

そしたら、半年かけてここまで太くなりました。
P4220021.jpg


私の指との対比で太さが分かるでしょうか?
P4220023.jpg
立派なLサイズのネギとなりました!


そしてガッツリ「とう」が立ってきました。
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ネギの分岐部から伸びてきてるタージマハルのてっぺんみたいなのは
「ねぎのつぼみ」なのです。 ほっておくとこの後花が咲き、種が出来ます。
※このネギはF1品種なので種取りは出来ませんが。


花が咲くなんて、素晴らしいじゃない!って思うかもしれませんが、
ネギはつぼみがでてくる(とうがたつ)と固く不味いネギになってしまう為
ネギとしての商品価値が著しく落ちてしまうのです。

ネギ農家としては、花が咲くのは困った事態なのです。

そこでどうするのかと言いますと、この様に蕾をとってしまいます。
P4220026.jpg
こうするとネギはまた新しい葉っぱを伸ばし始め、新しい葉っぱが
生えそろう頃には以前の美味しいネギへと戻っていきます。
※厳密には脇芽(新葉)を伸ばして収獲するってことです。


しかしこんなん書いてる私も、年を越したネギの管理をするのは始めてでして、
ネギの蕾を摘んでその後の経過を見るのも始めてです。

折角なのでこのハウスに植えたネギ達は収穫せずに生育観察ネギとして
末永く世話をしていくつもりです。

今後も生育の様子をブログでお届けできたらと思います。

※花を咲かせないように管理し続けたらネギは一体いつまで生きるんだろう?
 伸び続けるのかな?

溝掘りとザリガニ。

2011年04月23日 19:38

先日、溝掘り機で転作田に排水路を作ったわけですが、
上手に掘れなかった所は土が崩れて排水路を塞いでしまっております。
P4200017.jpg
トラクターの操縦をもっと練習しろって話です! (自分に説教)
しょーがないので、スコップ片手に崩れた水路の土を掘り上げていきます。

ぃやー!なんぎてー!
※新潟弁で「ひゃー!しんどいー!」って意味です。


でまぁそんな感じでヒィヒィ言いながら溝の土を掘りあげていると、
たっくさん出てくる訳ですよ。






ザリガニが。
P4200019.jpg
スコップでばっしゃーと掘り上げると、掘り上げた泥の中でピッチピチ。

よっこいしょー ばっしゃー ぴっちぴち。

よっこいしょー ばっしゃー ぴっちぴち。



超いる。ザリガニが。何で?汗

用水路から私の畑目指してザリガニが大挙として進入してきている。
そんなに畑は居心地がいいんだろうか。汗


とりあえず、陸に上げた以上は捨て置くのも気が引けるので、
ザリガニ達は用水路まで持っていって放してあげました。

もう畑に入ってくんなよー。

ネギ定植開始。

2011年04月22日 20:29

最初のネギ定植は19日に行いました。 もっと植えたいんだけど天気に恵まれず・・・汗。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


ハウスの中でスクスク伸びてきたネギの苗達。
P4180001.jpg


一番最初に種まきをしたネギ苗はここまで大きくなりました。
P4180002.jpg
そろそろ・・・・


定植だぁ――――――!!  ※定植とは苗を畑に植える(本植えする)事。
P4180004.jpg
長ネギは溝を掘ってからその溝の底に植え付けていきます。

ネギの成長に合わせて溝を埋め戻し、どんどん土を掛けて行くことで
白くて長~いネギになっていくのです。


定植作業は「ひっぱりくん」。
P4180005.jpg
シュルシュルと見事に植え付けていきます。
一先ず第一陣のネギ(10a)は植え付け完了。

この後もどんどん植え付けを進めたかったのですが、
いかんせん天気が続かなかった。汗

雨が降ってしまうと土が水を含んで泥状になってしまうので、
トラクターで畑を耕す事も苗を植え付ける事も出来なくなってしまうのです。

新潟はしばらくイマイチの天気が続く様子。
早く太陽が出て土を適度に乾かしてくれないかな。

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苦土石灰の甘い香り。

2011年04月20日 22:24

この匂いかぐと、なんだか祭りの気分になります。 ワッショーーーイ! ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


野菜の植え付け予定地に
苦土石灰(マグネシウムを含む石灰質肥料)を撒いています。
P4120069.jpg
日本の土(特に田んぼとか)は酸性に傾きがちです。

なのでアルカリ性の石灰を撒くことで、土のPHを
植物の生育に適した中性から弱酸性に調整してあげるのです。


せっせかせっせか苦土石灰を撒きながら、私は毎回思う事があります。
P4120070.jpg
「超、ぽっぽ焼の匂い」がする。


新潟県外の方に伝えるならば、「黒糖蒸しパンの匂い」がする。
なんで土壌改良資材のくせにこんなに美味しそうな匂いがするんだろう。

ネットでググったけどその答えは未だ知る事叶わず!
※誰かしってたら教えて下さい(^^ゞ


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ブロッコリー定植。 ひっぱりくん、なかよしくん出陣。

2011年04月19日 20:28

新潟では冷たい雨が降り、冷たい風が吹いております。 ブロッコリー、耐えろ!耐えるんだ! ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


やや徒長気味ながらも、ブロッコリーの苗達が出陣となりました。
P4150099-1.jpg
去年失敗した春ブロッコリー栽培。
なので今年もさぐりながらの試験栽培的位置付けで挑戦です。

苗も色んなパターンで育てました。

こちらは128穴セルトレイへ3月に種まきした苗。
P4150102.jpg
土の部分にしっかりと白い根が回っています。


でもってこっちは大きめのトレイ(5センチ角)へ2月に種まきした苗。
P4150103-1.jpg
かなり大きく育っています。
こちらも根がみっちりで土がしっかり固まっています。


その他にチェーンポット苗も育てました。
P4150100-1.jpg
ついに畑に飛び出す時ぞ。


畑に石灰を撒き、肥料を撒き、トラクターで耕し、管理機で畝を立てます。
P4150097-1_20110417215032.jpg
植え付けの畑が完成したら次は植え付け作業について。


チェーンポットで育苗した苗は、ひっぱりくんで定植をします。
P4160109-1.jpg
※去年ブロッコリーをひっぱりくん定植した時の記事はこちら。

「チェーンポット・ひっぱりくんコンビ」は驚異的に植え付け作業が
早いのですが、その仕上がり精度・作業性は土壌状態に大きく左右されます。

土の粒子が細かくなっていないと(理想は2センチ以下の土粒が80%以上の状態)、
キレイに植え付け出来ず手直しに大きな労力がとられる事になります。

ブロッコリー畑は土の乾きが悪く、トラクターで耕しても土がイマイチ
砕けきれ無かったので、ちょっとチェーンポット植え付けに苦労しました。汗



そしてひっぱりくんに続き、セルトレイ苗の植え付け作業の為に
ちょっとした道具を買いました。 みのる産業の定植機「なかよしくん」。
P4150104-1.jpg
これは取ってを持ってくちばしの様な先っちょを土にぶっさし、
筒状の上部から苗を落とす、そして取っ手のハンドルを握ると
くちばしが開いて苗を植え付ける・・・と言うシロモノです。

たぶんね、私の説明だとイマイチ分かりにくいかと思います。
なので実際に作業中の動画も撮ってみました。

使った感想としては、非常に良いです!
規模の大小を問わず色んな農家さんで導入されているのも納得。

腰カゴに苗を入れて移動しながら植え付けていくのですが、
腰を曲げずに作業出来るのはとてもありがたいです。疲労度が全然違う。

チェーンポットに比べると作業時間は掛かるけど
ある程度土壌状態を選ばずに活躍できる所は凄く魅力的だと思います。
構造的にマルチ後の畝に定植出来るのも魅力でしょう。


ウチの場合もとが重粘土の田なので、畑作化して日の浅い畑では
気温の低い春先や雨の多い時期などは思うように土が耕せない事がままあります。
(なかなかチェーンポットが活躍できる土壌条件を揃える事が難しい)

なので、土条件に対応する為にも複数の育苗方法や定植方法(それに伴う機械とか)を
常に視野に入れながら検討・試験して行くことが大事だと改めて思いました。
勿論、水はけのよい畑作りも同時進行で頑張ります。



そして無事に植え付け完了。
P4170116-1.jpg
植え付けた苗を包むように、防寒のための不識布を掛けてあげました。

去年の失敗(ブロッコリーが寒さに当たって太らなかった。汗)を糧に、
今年はちゃんと保温対策を施しました。私も進化しております。

勿論一部不識布なしの部分も設け、生育差を比べます。
色々データをとりながら来年の糧にしていきます。


今年こそ、見事なブロッコリーを沢山収獲するぞ!


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稲の苗も成長中。

2011年04月18日 20:25

ネギ・春ブロッコリーの植え付けも順調に進んでおります。植えて植えて植えまくる! このお話は、追って。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


先日のすじまきから10日たったときのこと。
P4120068.jpg
保温・遮光の為のシートの下に並べられた育苗箱から・・・


ニョキニョキと稲の芽が伸びてきました!
P4150094-1.jpg
水滴をまとった苗達はなんとも美しいですね。


発芽が揃ったのを確認してからシートを外し、苗を日光に当ててやります。
P4170110-1.jpg
なんでも、今年の種は去年の猛暑の影響で発芽が悪く(休眠が深く)、
苗が揃って伸びてこない事例が多いんだそうです。 

去年の猛暑の中で育った種籾なので、個体差のバラツキが大きいから・・・とか、
光合成によって作られるアブシシン酸(発芽抑制ホルモン)が沢山作られたから・・・とか。
とにかく年をまたいでも影響を与えるほど去年の猛暑は凄かったって事ですね。


ウチはいまのところなんとか揃ってくれました(^^ゞ

その後、ハウスを水で満たします。
こうやって水の中で苗を育てる事を「プール育苗」といいます。
P4170111.jpg
こうすることで水やりの手間を軽減したり、均一に水が与えられることで
苗の生育ムラを防ぐ事ができます。

その他にも色んなメリットがありますが、当然デメリットもございます。
途中でプールを形成しているビニールに穴があいたら・・・とか。汗

プール育苗の詳しい解説は「みんなの農業広場」に載ってます。
※みんなの農業広場は普及支援協会とクボタさんのサイトです。
 かなり参考になる情報が沢山のっております!


これから毎日換気をしながら生育を見守り、
あと2週間後のGWにはいよいよ「田植え」が始まります!

苗がハウスで育っている間、荒ぶち・代かきと
農家は田んぼの準備に大忙しです。 

同時進行で野菜もどんどん植えねば~!
 

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のらぼう菜、うまい!

2011年04月17日 23:24

ちょっと肥料が足りな過ぎた感があります。汗 来年はもっと大きく育てるぞ!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


去年、埼玉県の上原農園さんから頂いた「のらぼう菜」
冬を越えてグングンと成長してきました。
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のらぼう菜は埼玉に伝わる伝統野菜です。


「ゴマ和えにすると絶品」と聞いてから、この日を待ちわびていました。
P4120073.jpg
収穫したのらぼう菜を・・・


早速ゴマ和えに!
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うまーい!


卵・きのこと一緒に炒めものに!(ちょっと焦げましたが。汗)
P4150108-1.jpg
うまーい! アクが無くて、甘い。
色んな料理に使えそうな野菜です。


のらぼう菜は収穫をしながら、花が咲き種ができるまで見守ります。
はじめて野菜の種とり(自家採種)を行う予定です。

アブラナ科野菜では珍しく他種と交配しないので、
周囲の環境を選ばずとも種とりが出来るのだそうです。
※交雑しないってのは凄いことらしいです。

更に、病害虫も特になく育てやすい野菜でありながらとっても美味しい!


上原農園さんに感謝しながら、来年はとう菜と合わせて
しっかり作付けしたいと思います。




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緑肥(アンジェリア)の種まき。

2011年04月14日 22:25

去年、ブロッコリーを鋤きこんだあとの畑で育てたネギはとてもよく成長しました。 有機物補給は土を作る上で非常に大事です。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


ネギ作付け予定地の一部(30a)に、試験的に緑肥を導入する事にしました。
緑肥とは、植物体をそのまま田畑に鋤き込み後から栽培する作物の肥料にする事、
もしくはその用途に使う植物を指します。

使う緑肥はアンジェリア(ハゼリソウ)。
P4080057.jpg
雪印さんは乳製品だけでなく、農業分野でも活躍されているのですね!

緑肥といえばソルゴーや麦類等のイネ科植物や
レンゲやクローバーなどのマメ科植物がメジャーだと思います。

その中でもアンジェリアを選んだのは、有機物補給だけでなく
ネギ栽培で問題となる病気を抑える効果があると聞いたからであります。


アンジェリアの種はこんなに小さいです。
P4080058.jpg
私の指先と比較して貰うと分かりますが、その大きさはゴマ以下!


これを粒粒撒いてると日が暮れ・・・いや、年が明けるので
動力散布機で一気に予定地にまき散らします。
P4080056.jpg
緑肥は均一に散ばせる事が出来れば良いので、なるべく簡単に、
時間と手間を掛けないやり方で作業に取り組む事が大事です。


そしてその後はトラクターで浅く耕して種を土に埋めてあげます。
P4100065.jpg
※ローラーなどで鎮圧出来ればなおベスト。


よっぽど肥料っけの無い場合を除き、
特に肥料などは与えずに大きくなるのを待つのみです。

しばらくすると一面に紫色の花を咲かせます。
いまからアンジェリアの花が楽しみです。


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溝掘り・弾丸暗渠は転作畑の下準備です。

2011年04月13日 06:25

機械はすべて借りモノです。もう、足むけて寝れません。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


今年、野菜栽培(主にネギ)の拡大に伴って
田んぼを畑にする作業を行っております。

簡単にいえば、水をためる性質のある田んぼを
水はけの良い畑に変えていく作業です。


まずはこの溝掘り機を使って、雨や用水路からしみだしてくる水を
素早く排出する為の溝(排水路・めいきょともいいます)を掘ります。
P4080059.jpg

このドリル部分が高速で回り、
わっしょいわっしょい土を掘り上げるのです。
P4080060.jpg


溝掘り機をトラクターに装着して、田んぼの外周をぐるりと溝で囲みます。
P4060050.jpg
そうすることで、隣の田んぼや用水路から漏れてくる水を
畑に入れないようにする事が出来ます。


かなりキッチリとした溝を掘ってくれます。
P4060051.jpg


特に排水の悪い個所は外周だけでなく区画の真ん中にも排水溝を掘っておきます。
P4070055.jpg
これを全てスコップで掘ると思うと、想像しただけで腰が砕けそうです・・・機械に感謝!


排水溝を掘りえたら、次は弾丸暗渠の出番です。
P4080061.jpg


弾丸暗渠も水はけの良い畑を作る為の作業なのですが、
詳しい説明については前回のブログをご参照頂けると幸いです。
P4080062.jpg
弾丸暗渠は田畑の中を斜めに走る事が肝心です。


これでやっと下準備が完了です!

あとは土の乾き具合をみて、石灰・肥料の散布を行い、
それからやっと畑として耕し始める事ができます。

苗の植え付けまで、もうちょいです。


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もみ殻まき。

2011年04月11日 22:49

このもみ殻ってやつは、凄くチクチクします!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


先日の籾摺りによって大量に排出されたもみ殻。
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※去年の秋に籾摺りしたもみ殻も混ざってます。


もみ殻とはお米を守っていた外皮のことです。
P3280007-1.jpg
このもみ殻は家畜ふんとまぜて堆肥の原料にしたり、燃料にしたりと
色んな使い方が出来ますが、毎年毎年米農家では秋に大量に生み出される為
農家さんによっては処分の手間がかかると厄介者扱いされる事もしばしばです。

※長芋などの農作物を保管・発送する際の緩衝材にもみ殻を使うってのも見た事があります。


石井農園ではこのもみ殻を畑にまきます。
P3280008-1.jpg
もみ殻は有機物であり、さらに土に混ぜることで水はけを良くする、
土を柔らかくするなどの土壌改良をする力も持っています。

※念の為補足的に付けたしますと、生の状態のもみ殻を畑に施すと分解に時間がかかり、
 さらに分解の際に作物の成長に必要な窒素を使ってしまい(固定)、窒素飢餓という状態を
 起こす可能性があるので注意せねばです。


今年、田んぼから畑へと転換させる区画に重点的に撒きました。
P3300026-1.jpg
DIYの傑作であるもみ殻撒き太郎を使いたかったのですが、
ちょっと田んぼがまだ湿っていて柔らかかったのでトラクターが入れず
コンバイン運搬機にもみ殻ネットを積んでの散布となりました。

コンバイン運搬機があって良かった。汗
お金があればいつか、パワクロ(クローラーのトラクター)が欲しいです。

この後は溝掘り(めいきょ)、弾丸暗渠を施して耕し、畑へと転換させていきます。
もうじき野菜の植え付け作業が始まります。

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TPPのゆくえ。

2011年04月11日 19:10

ずっと書きかけのまま放置していた記事をやっとアップ。気が付けば、暦は4月に。汗  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


溯る事2月の下旬のお話ですが、農協主催のイベントにて
東大大学院教授である鈴木先生の講演を聞いてきました。
P2260107.jpg
テーマはTPP問題と日本農業の方向性について。

鈴木教授は農業経済学・国際貿易論などに関連する様々な本を執筆されていたり、
新聞のTPP評論記事などで見かけた方もおおいかと思います。

なのでこの講演を聞けるのを凄く楽しみにしていました。


講演の中では各国の食料政策や動向、TPP問題以前から交渉されてきた
FTA(二国間または地域間で行う自由貿易協定)についての事例などをお話してくれました。

結論でいえばTPPに反対の立場での講演だったのですが
講演の中で最も印象に残ったお話として、TPPの議論を考える時には
【国益 VS 農業保護】の考え方ではいけないというお話がありました。

正しくは
【輸出産業(更に言えばその経営陣) VS 製造業の雇用損失、金融・医療・保険・
 法律・建築など労働者(医師や弁護士など)の受入によるサービス分野の損失、
 繊維・皮・銅版・米・乳製品などの重要品目の損失・・・etc】との事。


TPPは人・物・金・サービスが国を越えて自由に行き交う訳だから、
色んな産業で働く人や、その生活に影響を与える問題です。にも関わらず、
以前の報道では農業(特に米)に論点が片寄りすぎていた感があります。

農業以外の産業でも賛否両論に分かれていて、例えば自動車や家電業界は
参加推進、医療などの業界団体はTPPへの参加反対を掲げているそうです。


ざっくりいえば、TPPはグローバルな自由化による恩恵を受ける人と
そうでない人(雇用の損失や医療制度の変化によって被る不利益など)の
問題と言う事なんだと思います。

海外のモノやサービスを得やすくなるという点では多くの人が
恩恵を受けれると思いますが、その反対に何を失うか?は個人の立場によって
だいぶ変わってくると思います。

特に医療なんかは所得によって「医療に格差が生じる」懸念もあるとのこと。
この辺は長くなるので「TPP 医療」でググって頂ければと思います。


今回の講演を聞かせて頂き「農家だけが渦中の人ではない」と
改めて認識する事ができました。




そして、私がこの講演を聞いてから今日までに日本では色んな出来事が起こりました。

最近ではTPP問題の先送りや、食料・物資の安定供給供給の為
そして震災からの復興のためにもTPPを締結すべきだなんて意見も聞きます。

それらの背景もあって論点が広がり、TPPを巡る議論は
まだまだどこに行きつくか分からない状態です。


TPPは各省庁の公表するデータや、立場の違う識者によっても見解が異なります。
そして当然ながらメリットデメリットがあり、賛否両論が今後も続くと思います。

私も考えがコロコロ変わるし、どっちがいいかは分かりませんが、
どっちになってもやっていけるように頑張るしかないってことだけは今後も変わらずです。

またこれからも、TPPについて私が見聞きしたこと、未熟なりにも
感じた事なんかは定期的に書いて行ければなと思います。


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春の籾摺り。

2011年04月09日 19:11

花粉症を患っている春に行う籾摺りは・・・地獄! 目がかゆい。汗  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


先日、裏庭にある梅の花が咲きました。
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そんな春の陽気の中で・・・


石井農園は籾摺りを開始。
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ふんぬっ!っとお米を積み上げているのは私。
あの茶袋1袋に30キロの玄米が入っています。

籾摺りとは籾(もみ)の殻を外して玄米にする作業の事です。

通常は秋の稲刈りの後に行う作業なのですが、今年は試験的に
後半の直売分を籾の状態で乾燥機の中にいれて保管しておりました。

お米の直売を拡大する上で米の保管場所に余裕が無かったこともありますが(汗)、
籾の状態でお米を保管することは玄米以上に状態良く維持出来るメリットもあって
以前から取り組みたいと思っていたのです。

機械と米の状態に注意を払いながら籾摺りする親父(9代目)。
P4020040.jpg
※これはまだギックリ腰をやらかす前の親父。

籾を外されて玄米となったお米は、今後夏に向けて気温も上がってくるので、温度と湿度が
管理されている冷蔵庫の中で保管しながら、都度精米してお客さんに届けてまいります。


お米は秋の稲刈後と変わらずいい状態で保管できたのですが、
籾保管のデメリットとしてはやはり後片付けですね。汗

籾摺りが終わった後に計量機・籾摺り機・作業場を掃除したり、
大量に出てくるもみ殻を掃除~始末したり。

これを秋と春の2回行わねばならないのは結構大変だったりします。汗


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すじまき(稲の種まき)完了!

2011年04月07日 22:23

親父は一週間程度安静との事。大事が無くて良かった良かった。汗  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


親父の突然のぎっくり腰で、親父の腰と共に激震が走った石井農園ですが、
予定通り昨日すじまき(稲の種まき)を結構致しました。
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重いモノがもてない(その前に屈めない)親父の代打として、
近所のおっちゃんに手伝って頂きました。 感謝!

すじまきは播種機と呼ばれるベルトコンベヤーの様な機械で育苗箱を流しながら、
種まき~散水~土掛けまでを一気に行います。

フォーメーションは、
爺(8代目)、育苗箱を流す! 
助っ人おっちゃん、種・土の補給!
母、出来あがった箱の受取!

親父(9代目)・・・・腰をさすりながら指示!
    

そして私はと言いますと、
種をまき終わった育苗箱をパレットに積み上げて・・・
P4060047.jpg


フォークリフトで作業場から育苗ハウスまで運び、
ハウス内に並べて行く担当です。
P4060049.jpg
育苗箱は重く、ハウス内は砂漠の様に熱い!

しかしながら、ラマーズ法的な独自の呼吸と腰痛防止バンドで
なんとか苗箱を運びきりました・・・・しゃっ!


一時は危ぶまれたすじまきも無事におわれてほっと一息。
後は発芽~元気な苗を作る為の日々の管理を徹底しようと思います。

元気に育てよ~!



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晴天の霹靂。

2011年04月05日 19:09

取り合えず、しばらくは安静第一で。 親父が回復に専念できる様にも、田畑の作業を一層頑張らねば。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


新潟も晴天が続いてます。

まだ山頂部分に少し雪を残す弥彦山。
そして、太陽にむかってぐいぐい伸びていくとう菜達。
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私はここ数日、ネギやブロッコリーなどの種まき~苗管理をしつつ、
一心不乱に鎌を振り回してとう菜の収穫~出荷に追われておりました。
去年に比べて野菜の規模を広げた事もあり、野菜部門にべったりの日々です。

一方9代目(親父)は、田んぼの畦塗りや種籾の風呂芽出しなど、
稲作部門の春作業を粛々と進めてきました。


石井農園は既存の水稲栽培と新たな園芸(野菜)栽培を
両軸で発展させるべく頑張っています。

その分春は忙しくなるけど、親子で力を合わせて忙しい春を乗り切っていこうぜ! 
なぁ! 親父殿!







・・・・・・!?
P4050042.jpg
本日、トラクターのアタッチメントの取り換え作業中に、
9代目(親父)がまさかの「ぎっくり腰」をやらかしました。

写真はフラフラと整形外科へ旅立つ親父。

・・・明日はすじまき(稲の種まき)の予定なんだけど。汗
新年度5日目にして、石井農園は大ピンチとなりました。


とりあえず、すじまきは流れ作業の為にどうしても人手が必要なので、
地面におちてる石も拾えない(痛くて腰を曲げられない)親父の代打として
近所のおっちゃんに急遽ジャンピング土下座で助っ人をお願いしました。
(おっちゃん、突然ですいませんでした! 本当に助かります。汗)


そして問題はこれからです。

親父が戦線に復帰するまでの間、水稲と園芸の両部門を
私が管理する必要がある為、時間の使い方で選択と集中が必要となります。

とりあえず、基幹作物である稲とネギの作業を優先して、
補助作物であるとう菜とブロッコリーは後手に回します。

とう菜については、多分そのうちポポポポーンと花が咲くので
まだ収獲出来ていない大方が土に還る事になる可能性大。
※その際は、潔く後に続くネギの肥やしとします。



やる事が急遽山積みとなりましたが、家族経営でやってる以上は
いつ何時起きてもおかしくない「想定される事態」です。

この壁を気合いで乗り越え、今後経営を強くする為のバネとして
経験の蓄積・今後の農園の発展方向を考える機会にしたいと思います。


さて、明日は私も腰バンドを付けてすじまきに臨みたいと思います!
※私までギックリを起こしたら本当に大騒ぎになるので。汗



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弾丸暗渠のやり方を学ぶ。

2011年04月03日 22:49

4月4日・4月22日、NHK教育の高校講座(家庭総合)にて、石井農園がちょこっと登場します。テーマは「自分らしい人生ってなに?」。自分の仕事について、私も少しお話させて頂きました。 お時間ございましたら、是非是非ご覧頂下さいませ。  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


私は一昨年~去年と、水田を畑として利用して野菜を作ってきた訳ですが、
度々畑に水が溜まって痛い目を見てきました。 ※ほんの一例。

田んぼを畑として使う(稲⇒野菜)為には、
「水を溜める為の田んぼ」として成り立っている土壌構造を、
「水はけが良く空気を通す畑」に改良していかなければなりません。

物理性の観点からいえば、「水の存在」が土の状態を左右し、
作業のタイミングや作業に要する手間にも大きく影響を与えてきます。
農業は、水との付き合い方が非常に大事です。


そこで今年、我が畑(転作田)の状態を改善すべく、
「弾丸暗渠(だんがんあんきょ)」なる技術を近所の農業法人さんへ学びに行きました。

弾丸暗渠とは、田畑の土中に下水管の様な穴を作ることで
土中の水を排出し、土を乾きやすくする技術です。


弾丸暗渠にはこの様な機械を使います。
P3300015-1.jpg

トラクターの後ろに付けた大きな爪の様な機械の先には
鎖と、分銅のような円錐形の金属が付いています。
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この爪を土中に突き刺し、分銅をひっぱることで
土の中に排水管の役割を果たす空間を作っていくのです。
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地表部からではただの割れ目ですが、
地下にはずいーーーっと穴が出来ているはず。
P3300019-1.jpg
その穴を水が流れて行く訳です。


この様にトラクターで田畑の中に弾丸暗渠を施して行くのですが、
大事なポイントとして、「田んぼの枠に対して斜めに暗渠を通す」事が大事です。
P3300020-1.jpg


一方向が終わったら、次は対角線に暗渠を走らせます。
P3300025-1.jpg
なぜ、田畑の枠に対して真っすぐでなく斜めに暗渠を掘るのかと言いますと、
真っすぐに弾丸暗渠を施した場合、その後の作業時にトラクターなどの重たい機械が
穴に沿って土上を走ると折角の暗渠が埋まってしまうのです。

なので、暗渠を斜めに引くことで真っすぐ走る機械との
接触個所を極力少なくし、暗渠の効果を長持ちさせる狙いがあります。

※もう一つ弾丸暗渠の大事なポイントで、弾丸暗渠の途中~もしくは出口を
 排水路に直結させる必要があります。でないと、水の逃げ場が無くって
 暗渠の効果が発揮されませんので。



いやー、ネットや本で技術を学んではいたのですが、
やはり実際に説明を聞きながら直に作業を見ると理解度が全然違います。
これで今度自分で作業を行う時も安心です。

作業を見学させていただき、ありがとうございましたー!


※ちなみに、私の田畑に弾丸暗渠を行う機械は、
 農協さんから共有機をレンタルさせて頂きます。 感謝!




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