稲作勉強会。

2010年07月15日 20:00

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先日、普及所さんの主催する稲作勉強会第二回に参加してきました。
※先月の稲作勉強会の模様はこちら
P7130130.jpg
今回の内容は「穂肥の考え方」と「病害虫の発生・防除」について。


まずは穂肥料についてのお話ですが、稲はこの時期から穂を作り始めます。

そこで穂をしっかりと作る為に必要な栄養を与えてやる訳ですが、
与えるタイミングや与える量がを見極める事が非常に重要なんです。
P7130135.jpg
その為に稲の草丈を測ったり、葉っぱの色を調べて稲の栄養状態、
生育状態を調べる訳です。


ちなみに稲の茎をプチンと取って、茎の皮をどんどん剥いでいくと・・・
P7130127.jpg


もう稲穂の赤ちゃんが出来てました。
P7130126.jpg
写真はこしいぶき(コシヒカリよりも少し早く収穫できるお米です)の幼穂。


今年は春の低温の影響で、土から溶けださなかった養分が今になって効いてきた田んぼが多く、
肥料を与えるタイミングに待ったを掛ける所が多いんだそうです。(肥料過多にならない様に)

穂肥はお米の味・品質に大きな影響を与えるだけでなく、
毎年の環境によって与え方が変わる為、先輩農家の方々も非常に難しい作業だと
言っていました。   うーむ、奥が深い!




続いて病害虫のお話。



写真の中に枯れている茎が混ざっているのが分かりますか?
P7130131.jpg

その茎を取ってみると、なにやら節のあたりに穴が開いています。
P7130123.jpg
※この下の写真は「幼虫」苦手な方は「要注意」 ・・・ダジャレ!  



茎の中から出てきたのは「ニカメイガ」の幼虫。
P7130124.jpg
茎を食害して枯らしてしまう、ザ・害虫です。


こちらはカメムシ(厳密にはアカヒゲホソミドリカスミカメ。通称あかひげ!)。
P7130137.jpg
コイツもザ・ガイチュウ。

これから稲穂が出てくると稲穂の養分を吸い始めます。
カメムシに汁を吸われた穂は茶黒くなりお米の品質を劣化させます。



そしてウンカ。
P7130138.jpg
カメムシと並び、メジャーなGAITYUU。
3~5mm程度のかなり小さい虫でして、よく写真に撮れたもんだと自分に感心。

ウンカは稲の茎から養分を吸いだしてしまいます。しかも、集団で。汗
さらにコイツらの凄いトコロは、下層ジェット気流にのって大陸からやってくる事!!

「国境を越えてくる虫」って知った時は衝撃でした。 
まさに「日本海封鎖出来ません!」状態。



そして最後がこちら、いもち病。
P7130125.jpg
キングオブ・稲病害。 稲の天敵といっても良い病気です。 
被害が広がると稲が枯れます。

葉色が強い(肥料が効いている状態)とより感染しやすく、
更に低温、加湿、日光不足などの条件でも被害が拡大します。

まさに今年はいもち病が大発生しそうな気候条件です。
ウチの田んぼでもいもち病が出始めていました。涙


今後梅雨が明けたらカラッとした暑い夏になってくれればよいのですが・・・。



今回も普及員さん、指導農家さん、先輩農家さん達のお話は大変勉強になりました!
ありがとうございましたー!

次回の勉強会(次はお米の品質検査)も凄く楽しみです。


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お米の量と味。 

2010年07月15日 19:56

先の稲作勉強会の記事と合わせてもう一つお話を。
会の途中で話題となった新潟米の課題について。


先の記事で穂肥のお話をしましたが、
穂肥を大量に与えれば稲は栄養が沢山ある訳ですから穂が大きく育ちます。
穂が大きく育てばそれだけ沢山収穫できるので農家は儲かることになります。



けれどここに問題がありまして。




沢山収獲する為に多量に肥料を与えると、お米のタンパク含有量が上がるのです。


タンパクは水を通さない為、少ない方がお米の吸水が良くふっくら炊きあがります。
つまり、タンパクの少ないお米が美味しいとされているのです。
※お米の食味計でもタンパク量が大きく食味値に影響します。


しかしながら、現在の流通では農家がJAなどに出荷する際に
「お米の等級」は見られるけど「お米の美味しさ」は見られないんです。

お米の等級とは、一定量の玄米にどれだけ整った形の
米つぶが含まれるかの割合で決まります。


だから、市場出荷するお米に対して、農家は「味」より「量」を重視してきました。
それによって起こったのが「新潟米の低迷」。


新潟の農家が「新潟ブランド」にあぐらをかいて
量を重視する栽培を行っているうちに、他県との差が縮まってきました。

他県は新品種のブランド化や味の追求を積極的に行い、新潟を超える為に努力してきたんです。

それにより、値が高い新潟米は他県よりも高いだけの価値(旨さ)を
発揮出来なくなってきたんです。
※勿論、デフレによる低価格志向の追い打ちもあります。





当然、多くの直売を行っている農家は市場出荷と直売用を分けて栽培しています。

石井農園でも、市場出荷用は化学肥料で低コストに栽培し、
直売用の米は有機質肥料を使って丁寧に育てます。
※有機質肥料は肥料分が少なく効きも緩やかなので、低たんぱくに育つと言われます。


けれど今後は、「新潟米」のブランドを守る為に
市場出荷の米の食味水準も厳しくあるべきなのではと思います。
ってか、そうなっていくと思います。

既にJAや普及所の栽培指導でも、
「量」ではなく「質」を求める為の栽培が基本となっています。
(まぁ、減反もやってますし、米が多くてはイカンってのもあります。汗)



果樹産地が出荷場で光センサーを導入して
折り紙つきの糖度のモノだけをブランドとして出荷するように、
お米も食味を調べて一定水準のモノを分けて流通させる様になるでしょう。

産地が産地である為に。




ちなみに、福井県のJAでは食味計を導入して高得点の米だけを
ブランドとして高価格で販売する事業を既に始めています。

新潟も・・・・負けていられない!!