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2022年に向けて。

2021年10月17日 16:11

2021年産新米予約の発送がひと段落しまして、
ようやく今年の稲作に区切りがついた気がします。

改めまして、沢山のご予約ありがとうございましたぁー!

稲刈からしばらく時の過ぎた田んぼでは、私がせっせと籾摺りしている間に
ひこばえが伸びてきて、田んぼが緑に染まってきています。
DSC_0960_20211017161019064.jpg
新潟の短い秋が終わると長い冬が来て、ひこばえや稲わらたちは
来年の稲作に向けてゆっくりと腐熟し、田んぼの地力となっていきます。
(地温も低いので完全な分解には至りませんが)

稲作シーズンが終わると、来年の春に向けて耕作依頼のお声を頂く事があります。
今年もまた、地域の農家さん・地主さんから新たに田んぼを担ってほしいとお声かけを頂きました。

信頼して田んぼを任せて頂けるということは、とても嬉しいです。
一方で、背景には地域の高齢化や米価の下落などもあることを考えると
複雑な気持ちもあったりします。


ひとまず現時点の見込みでは、来年新たに任せて頂ける農地と
稲刈りなど部分的に作業委託をさせて頂く農地を合わせると約10haになります。

私たちの地域では圃場整備が行き届いておらず、農地区画も小さく
用排水路も土溝なので管理に手間がかかります。
農地が広がる分、来年はより一層効率的に作業して行けるように工夫せねば。
(もっと大変な中山間地の農家さんにしてみたら「平地の分際で手間かかるとか、草生える(W)わ!なめんな!」
 って怒られそうですが・・・。汗 すんません。)


1年先の話ですが、来年の稲作に向けてフレコン設備が欲しい。
DSC_0972_202110171610180b1.jpg
現在石井農園ではお米を30㎏ずつの米袋に詰めて、パレットの上に積み上げて
お米屋さんに出荷~を行っております。 まぁまぁの重労働です。

フレコンパック対応の設備があると、1トンの大きな袋にお米を積んで出荷が出来る様になるため
米袋を積み上げる作業負担を省略できます。

多分、令和の現在では規模の大きな農家や農業法人はほとんどがフレコン対応に
切り替わってきているかと思います。 ウラヤマ!(いや皆金払って買ってる)

石井農園もまた、来春に向けてじっくりと計画を練っていきたいと思います。

消費増税の伴う価格変更と、4月からの農園体制について。

2014年03月31日 22:45

先日より農園ホームページにて案内をさせて頂いておりましたが、
この度の消費税8%への移行に伴い、4月1日より、石井農園のお米・送料の価格も
消費税8%への移行分を加えた価格へ変更させて頂きました。

コシヒカリ白米10キロの場合、旧【5500円】 → 新【5660円】。
送料については【旧700円】→【新720円】(一部離島を除く)となります。
何卒、ご了承くださいますよう、お願致します。


また、この春より石井農園の体制が変わります。

既に報道もされている通り、5年後を目処とする減反政策の廃止に伴い
石井農園では私が主担当として転作田で行っていた野菜部門を整理し
今年から耕作を行う全ての田んぼを使って主食用米を生産します。

石井農園では田植え機、トラクター、コンバインなどの稲作に伴う機械設備を
既に保有している事もあり、現在の面積においては効率的に作業できる体制があります。
しかし、まだまだ我が家の経営面積は狭く、親子2代で稲作を行うには小さな農家です。

そこで私はこの4月中旬より勤めに出つつ家業の農業に携わる
兼業農家となる事を選びました。

減反廃止の決定はきっかけの一つで、それ以外にも
近年の雨や排水環境などの諸事情により、転作田での野菜生産がとても不安定になっている事。
農地の集約・規模拡大が予想以上に難航している事など、かねてから幾つかの課題も
抱えておりました。

石井農園(我が家)も、地域の農家でまとまって集落営農組織を設立することや、
既に大規模な生産体制を整えている周辺地域の農業法人への集約(参加・委託)など、
個人経営としての規模拡大以外の選択肢を考える時がくるかもしれません。

まだ今後の地域・農業情勢は先が読めない状況ではありますが、
石井農園として柔軟に対応しながら、出来る限りお米を作り続けたいと思っています。

今後の石井農園についてですが、稲作の栽培管理は父がメインを担います。

私は幸いにも魅力を感じる地元の企業様にご縁を頂く事ができました。
この春からは勤めに出つつ、田植、稲刈、水管理、草刈などに関わっていきます。
農園ブログやホームページなどの管理は今まで通り私が行います。

4月中旬から農園の体制に変化がありますが、
今までと変わらず美味しいお米作りを続けて参ります。

今までも、これからも、石井農園がお米を作り続けていけるのは
お米を買ってくれるお客さんがいてくれるからです。

何卒、今後とも変わらぬご愛顧を頂けたら幸いです。
これからも石井農園を宜しくお願い致します。

台風連続の事態に改めて経営を考える。

2013年10月18日 00:26

先日の台風26号は、「10年に一度の台風」という
報道の通り、日本の広い範囲に被害をもたらしました。

ウチのネギ畑でも強風により幾らかの葉が折れました。
DSC_0487.jpg
しかし想定していた程の被害では無かったので、なんとか台風をしのぐことが
出来たとホッと胸をなでおろしておりました。


が、今日のニュースを見ていたら早くも台風27号が発生し、
来週には日本に向かって北上して来るとか・・・・ちょっ・・・・!

本当に今年はどーなってるの!? 


台風だけに限った話では無いのですが、昨今の気象は
強風(爆弾低気圧)、大雨など露地栽培の野菜にとって
深刻なダメージになりかねない天候が多発しております。

特に畑の殆どが転作田である私にとっては、
ちょっとしたゲリラ雷雨でも根ぐされなどの被害が出る為
しょっちゅう天気予報にハラハラさせられています・・・汗

市場への安定出荷は勿論ですが、去年から始めたスーパーへの
インショップ出荷では周年を通して品物の供給が途切れないように
なるべく計画的かつ安定的に作物を栽培せねばなりません。

天候に大きく左右される転作田での露地栽培に大きく比率をとっている
現在の栽培体系では、今後も計画的な栽培を達成するのが難しいのではないかと
今年の度重なる台風のなかで改めて感じています。


対策としては、作業計画が天候に左右されにくい畑の確保(排水良好地など)、
もしくは天候の影響を受けない施設の建設(ハウス)。

施設(ハウス)については冬季の出荷安定の為にも建設しなければならないと考えています。


その上で、今後は長ネギも含めた露地野菜の経営比率は
もう少し下げる事を考えています。

具体的には、稲作(園芸に比べて天候リスクが少ないので増)、
露地野菜(天候の影響が大きいため転作田は減)、
施設野菜(周年化、安定供給のため新設)
の方向にバランスをとっていくべきなのかなと思っています。


ハウスの建設については投資金額も大きなものになるので
冬の間じっくりと考えて行きたいと思っています。


あー、ドラえもんの「天気決定表」が私の手元にあればなぁ・・・・。


年末までお手伝いをしてくれる、農繁期パートさんを探しています。

2013年09月07日 22:32

※9月13日現在================
お陰様で農繁期の作業スタッフさんが決まりました!
それに伴い、募集は終了となります。 ありがとうございましたー!
========================


稲刈りでひーこらひーこらやってる石井農園ですが、
これから年末にかけて長ネギの出荷作業も同時進行で始まります。

今年の作付けは去年に比べてかなり減らしたとはいえ、
それでも約110アールの栽培です。

ネギの収穫~出荷は雪が降ってくるまでの短期決戦、かつ
ネギの出荷調整(皮むきなど)はなかなか手間のかかる作業でして・・・。汗

と、言う事で石井農園では秋から年末までの農繁期の間、
作業をお手伝いしてくれるパートさんを探しています。

・勤務時間は8:30~18:00の間で8時間程度。
・週5日程度の出勤。

その他、今回は雇用助成事業を活用した募集であるため幾つか応募条件に
制限がありますが、現在ハローワークさんで募集をおこなっておりますので
詳細は募集要項をご確認頂ければと思います。

農作業をしてみたい!ネギの皮剥いてみたい!
なんて方がおりましたら、是非最寄りのハローワークさんにて
お問い合わせくださいませ。

※応募窓口はハローワークさんのみですが、
 作業内容や労働条件などのご質問・お問い合わせはブログの
 お問い合わせフォームからも受け付けております。
 お気軽にどうぞ~。


あ、あと勤務期間中は、はねネギ(規格外ネギ)をお土産として
毎日持ち帰り自由です。 ネギ好きの方も是非・・・!

何卒、宜しくお願い致します。


【新米予約受付中!】=======================
25年産の石井農園コシヒカリ新米予約を受付中です。
今年も新米予約は送料サービス致します!
※もち米「こがねもち」2合パックのオマケもつきます。

ご注文はブログ右上にバナーを張ってある
石井農園HP(石井農園直売所)からお願い致します。

新米のご予約は9月30日迄です。
何卒、宜しくお願い致します!

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2012年の振り返り。

2012年12月31日 23:30

12月31日、スーパーへの野菜出荷(ネギ、大根、カブ)が終わり、
2012年の仕事納めとなりました。

今年も色々な事がありましたが、思い返せばやっぱり
あっという間に過ぎていった一年に感じます。

農業を初めて4年目となった今年は、私の担当する野菜部門では
中々目指す結果を出す事ができず、焦りや悩む事も多かった一年でした。

栽培技術、作業配分、経費の見直しなど、今よりもっともっと
深く勉強していかなければいけない部分がまだまだ沢山あります。

その一方で、販売方法や相場、天候との付き合い方など
今後やり方を変えて行かなければならないと感じる部分も多くありました。

作業的には今年の長ネギ収穫が終盤戦を迎えておりますが、
段取り的にはもう来年度の栽培計画や販売計画を仕上げていかねばなりません。

今年の課題を整理して改善策を盛り込みつつ、
新しいチャレンジをしていきたいと思います。

PC030110.jpg
写真は先週の晴れ間に撮った朝日。
※新潟は元旦も天気は雪。汗


そして、この一年は家族や自分も大きな怪我や病気も無く健康で過ごせた事。
多くのお客様や取引先、農業の先輩や友人などのおかげで農業を続けてこれた事に、
あらためて感謝して新年を迎えたいと思います。

皆様、本当に一年ありがとうございました!
そしてまた2013年も石井農園を宜しくお願い致します。

皆様にとって2013年がより良い一年になりますように。


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ウオロク出荷始めました。

2012年05月13日 22:28

実は今月の頭より、地元スーパーのインショップコーナーへ野菜出荷を開始しました。

場所は新潟県燕市吉田、国道116沿いにある「ウオロク吉田店」です。
P5070180.jpg
2月にスーパーインショップ関連の研修に参加して、
直売コーナーに凄く興味を持ちました。

売上を伸ばす為の販路の一つとして、また今後の農業を取り巻く環境を考えた時に
直売所の事をもっと知って体感しておかないといかんだろうって思いもありました。
直売コーナーにて沢山勉強したいと思います。


しかしながら、出せる商品があまりなくって!

スタートからは試験的に育ててきた春ネギ、
そして竹の子やフキなどの自然採取系の商品を出品しておりましたが
早くも商品が底をつく事となりました。汗

直売コーナーへの出品が決まってから色々と野菜の仕込みを
始めたのですが、それらが収穫出来るのは早くて40~50日程掛かる為
本格的な産直コーナーへの出品は初夏頃からとなるかと思います。

是非、ウオロク吉田店で石井農園の野菜をお見かけした際は
宜しくお願いたします~!


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遠隔地で農業をするという事。

2012年03月15日 22:57

新潟市の西区~西蒲区に広がる砂丘畑地帯。
P3150008.jpg
この地域は県内でも最大の園芸地帯で、
大根・ゴボウ・葱・スイカ・人参・キャベツ・タバコなどの産地です。

特色として、積雪が少ない事、潅水設備が整っている事、排水性が極めて良い事、
砂質土壌ゆえに天候に左右されず作業性がとてもよい事などがあります。

私が野菜を育てている転作田とは大きく環境が異なるので、
気象災害へのリスクヘッジや作型を拡大(例えば砂丘地を組み合わせることでネギの
周年栽培を目指す)する為に、いつかこの地でも農業をしてみたいと思っておりました。
※私の家からは車で30~40分の距離にあります。


すると先日、園芸地帯のある農業法人の方から
「こっちの畑でも農業をやってみないか?」とのお誘いを頂きました。

是非やらせて下さい!・・・と言いたかったのですが、
じっくり考えた末に、ご遠慮をさせていただきました。


辞退した理由として、
実はそのお話が栽培作物や販路などある程度ビジョンの定まったプロジェクトで、
その内容が自分にはどうも合わないと感じたからです。
(栽培品目であったり、栽培方法であったり・・・。)

砂丘地帯での農業を学ぶ、今後この地で園芸をする基盤を作るって意味では
凄く魅力的なお話だったのですが、やはり自分の中でイメージが整理できない以上は
先に勧めませんでした。

今現在の基盤になってる農業経営に負担が掛かり過ぎてもいけないし、
一緒に農業をやってく人達にも迷惑を掛けることは許されません。
※勿論、契約を決めたら販売先にも迷惑を掛ける事はあってはならない。


しかし、これを機に遠隔地で農業をするという事を真剣に考える様になりました。
地図
※弥彦山の麓、赤い円がある所が石井農園の農地。

規模拡大、農地を求めて遠隔地の圃場で農業をするという事は
移動コストが大きく膨らみ、ある程度自分の作業や経営を圧迫する事にもなります。
どこまで(距離)通えるか? どれだけ(頻度)通えるか?


そして、つい先日、そもそも遠隔地に農地を借りる事について
ある大先輩から考え留めるようにアドバイスも頂きました。
「今後数年で必ず君が今農業をしている地域でも農地が流動化する。
 ヘタに遠隔地に手を出すのではなく、自分の地域でしっかり腰を据える事が大事だ」と。

確かに、農地は一度借りたら簡単に放棄は出来ないし、
借りるからにはある程度責任を持って借りねばならないです。
(遠くの農地を借りた後に、近くの農地が増えたからって簡単に還せないということ)


全く性質の違う地域で農業をするってのは、自分が思っている以上に
最初は苦戦するしパワーも使うんだろうな。
P3150009.jpg
周囲の情報にアンテナを張りながら、今後も遠隔地農業については勉強して行きたいと思います。


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作付け計画2012(仮)。

2012年02月26日 06:36

2011年の作付け実績は、
=======================
水稲・・・420アール
 ※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち
ネギ(夏~冬どり)・・・150アール
ブロッコリー(春)・・・10アール
キャベツ(冬)・・・・・5アール
冬菜・・・・・・・・・・30アール
ギンナン・キウイ・・・合計5アール
=======================
でありました。
冬菜に関してはこれからが収穫時期となります。


そしていよいよ2012年の作付け計画ですが、
現在この様に予定しております。
2012作付け
水稲・・・・・・・・・・・・・・・430アール
 ※コシヒカリ、こしいぶき、こがねもち
ネギ(夏~冬どり)・・・140アール
キャベツ(冬どり)・・・・・10アール
冬菜・・・・・・・・・・・・・・・・30アール
ギンナン・・・・・・・・・・・・・5アール
 ※キウイはじーちゃん(8代目)が大半を切り倒しました。



春ブロッコリーは早春の強風・低温によりどうにも
生育が不安定だった為、今年は見合わせに。汗

冬菜は今年(23年作)の出来と、収穫~出荷体制が確立出来れば
同面積かそれ以上に拡大して挑戦したいと思っています。
稲作・園芸の1年2作として農地を回転させる作型なので積極的に研究したいです。
(規模拡大の場合、収穫期を長期化する為のトンネルが必須)

キャベツは今年こそ納得出来るレベルの雪下カンランを収穫したい・・・。汗

ネギの作付けも少し面積を減らしましたが、これは連作を回避する為の
田畑ローテーションによる影響です。
もう少し農地に余裕があれば、ネギ部門も2haに広げたい・・・。

水田・畑ともにまだまだ拡大したい気持ちはあるのですが、
近隣にはまだ流動する農地がありません。

今後の人・農地プラン作成を踏まえた近隣農地の集約化の模索、そして、
少し遠方の農地確保(耕作放棄地や流動農地の多いエリア)も視野に入れて
規模拡大を考えていきたいと思います。

ちなみに、作付け計画は途中で多少変更する事があります。
ご了承を(^^ゞ


それと、作業が2012年作に移行してきた事もあり、
ブログTOPも少しいじりました。 「3年目突入~」の一文を撤去。
もう少し暖かくなったら、TOP写真も変更したいと思います。

2012年度も、「10代目、農業に挑戦します。」を
何卒宜しくお願い致します・・・!

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地域農業マスタープラン(人・農地プラン)について。

2012年02月12日 22:21

最近の新聞紙面などで
「地域農業マスタープラン(略称:人・農地プラン)」といった言葉が
目につく様になりました。

今年に入って1~2月は農業関係の研修や勉強会に多く参加させて
貰っているのですが、その中でも随所で人・農地プランに触れた話が聞こえます。

この人・農地プランというのは私も含め、
今農業に関わっている人にとって凄く大事な話です。
※後継者のいない地域、農地集約の進んでいない地域では特に。

これは国が5ヵ年ごとに定める「農林漁業の基本方針・行動計画」を更に
推進する為に24年度予算から本格的に動きだす施策で、
国・農水省が本腰を入れて農業改革を進めようとしている現れだと思います。


以下の画像は農水省のHPより抜粋。
========================================
人・農地マスタープラン
========================================
※人・農地プランの詳しい資料などはググッて頂くと
 農水省のHPや各種資料のPDFが出てきます。


具体的には、
============================
・今後地域(集落単位)の中心となる経営体(個人・法人)はどこか?
・中心となる経営体へどうやって農地を集めるか?
・中心となる経営体とそれ以外の農業者(兼業・自給的農家含む)を
 含めた今後の地域における農業のあり方はどうするか?
 (生産品目・経営の複合化・6次化など)
============================
といった、農地の集約や地域農業の今後を皆で話あいます。

そして計画がまとまった地域には、その内容に沿って
若者の就農支援、農地の集積支援、融資の支援などが行われます。


この計画(人・農地プラン)の策定は今後1~2年を目安として
全国各地の農村集落で話し合いが行われる事になります。

農業改革が待ったなしまで追い込まれた状態で、
今までの政策では流動化させる事が出来なかった農地を
今度の施策でどれだけ動かせるかがとても注目されています。

当然、この話し合いが順調にまとまるかどうかについては
課題山積みで一筋縄ではいかない地域も多いかと思います。


重要なのは市町村・関係機関の行う事前準備(アンケートや地域リーダーとの
話し合いの段取りなど)、そして地域の方が世代・性別を超えて1人でも多く
議論に参加する事だと思います。

個別経営体の代表・経営者(例えば個人経営なら父親)だけでなく、
その配偶者(母)や後継者(子息)など、皆が参加してそれぞれの意見を交わす事が大事です。



ただ、このプランについては未だ私もまだまだ勉強不足ですし、
分かっている情報だけでもネックになると感じる要項がいくつかあります。

たとえば、農地集積を行う例としてある農家さんが離農を選んだ場合、
経営転換支援を受ける代わりにトラクターなどの主要な農業機械を
手放さなす事が求められます。

もし、農業から一線を退くとしても、雪国ではトラクターなどの農機は
除雪に使ったり、農作業以外の場面(生活)で必要だったりします。  
この場合、制度を受ける条件は農家にとって大きなハードルになります。 
※【追記】除雪利用目的のトラクターは対象外との情報も・・・!


制度の詳細についてはこれからどんどん情報も増えると思いますし、
近い将来マスタープランを議論する機会が出てくると思います。

私も積極的に議論に参加したいと思うし、積極的に制度の事、
地域の事を学んで、これからの農業を考えていきたいと思います。

今後も、定期的にマスタープラン(人・農地プラン)の事に
ブログで触れていきたいと思います。



ブログを読んで下さっている皆さんの地域でも、どの様に話あっていくのか、
自分はどんな農業をしていきたいのか、地域の農業をどの様に発展させていくのか、
情報交換出来たら嬉しいです。



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農作物の価格について思う事。

2012年01月12日 22:35

先日ネギの業務用商談に行って参りました。

加工・卸業者の担当さん、仲介してくれる市場の担当さん、そして私の3人で
現在畑にある雪害ネギと、次年度作以降のネギについての商談(こっちがメイン)を
行いました。

双方の希望や条件を提示して、更に搬入時期・ロットや
運送方法のコストなんかを加味しながら擦り合わせをしていきます。

まだ実際に取引を始める迄には調整が必要でありますが
とても親身に対応して頂き、色んな情報を交換する事ができました。
お忙しい中お時間頂き、ありがとうございました!

今後の良い取引に繋がっていけばいいなと思います。



さて、今日はそんな商談場面や、私が常日頃農業をしていて思う
農作物の価格についてのお話を少しブログにしたためたいと思います。
※多少話が脱線して行くと思いますが大目に見て下さいませ。


私は農作物の商談などに臨む時、基本的に3つの情報をまとめていきます。
P1120244.jpg
生産経費、販売状況(市場販売価格・出荷量などの実績)、
栽培スケジュール(作業予定、出荷時期、収量予想など)の3つです。


栽培スケジュールは言わずもがな、いつどれだけの作物が供給出来て
これからどの様にこちらが動いていくかを共有する為の資料。

栽培経費、これはこちらが提示する販売価格の裏付けになる資料。

そして販売状況をまとめた資料は、商談内容と比較する為の
相場情報となります。



基本的に大体の商談場面では、
こちらが提示する価格についてある程度納得して頂けます。

それは自分の生産コストは決して高すぎる訳では無いし(努力もしてるつもりです)、
想定できるリスク(自然災害や資材の高騰)や今後の投資(規模拡大の為の設備・
機械購入)も踏まえた設定価格というちゃんとしたロジックがあるからだと思います。

しかしながら、それがそのままスムーズに通るかと言えば・・・NO。
やっぱりそう簡単ではない訳です。

相手にも仕入れや販売の計画があり、その価格とのすり合わせを
行いながら一緒に落とし所を探っていくことになります。



例えば、出荷時期や調整内容(選別基準、梱包結束の有無など)にもよりますが、
私が試算する安定的な再生産価格はネギ1キログラム当たり250円がラインだと思います。
※市場確定価格としてです。

これは市場の平均と比べれば、ちょこっと高い数字だと思います。
確か市場での全規格、全等級を混ぜたネギの平均額はキロ200円前後だったような。


そう考えると、現在の市場相場の方が安すぎるのではないかと思ったりもます。


勿論、現在の景気状況やデフレの中で、決して買う側も農作物を安いと思って
買っている訳では無い事はわかっているつもりです。

それでも、やっぱり生産現場を維持する事が出来ない(農業が衰退して行く)
現状の価格意識には、農協などの団体始め、流通・小売、さらにはエンドユーザーに置いても
意識の変化が必要なんじゃないかとかも思ったりもする訳です。


というよりも、

今までの価格意識の変化が必要(いつかそうせざるを得ない状況が来る)を言ったら
それは食料(農業)だけでなく「衣食住+エネルギー」全般に言える事でもあるのかな・・・。




・・・さて、話が脱線めいてきたのでこの辺で締めたいと思います。

つらつらとブログを書いてきましたが、実際問題として
「農作物価格が安いよ!」ばっかり言ってても目下の事態は進展しない訳です。
偉そうに弱音を吐いててスイマセンでした。

今自分がやるべき事・目指すべき事は、
求められる落とし所でも十分な利益が出せる生産体制を作る事、
もしくは、自分の求める販売価格で売れる付加価値を付ける事、
これに尽きる訳です。

今のご時世、農業(に限らず)でしっかりとした経営ができている人・法人は
それが出来ているんだと思います。 農業で食って行くにはそうせねばならん訳です。

人の価格意識をどうのこうの言う前に、自分の生産意識を突き破らないと。
目指せ、ブレイクスルー。

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青果市場という存在について。

2011年12月09日 22:47

私が野菜を取引している県内の青果市場にて。
早朝の競りを見に行くと沢山のネギが並んでおります。
PB140045.jpg
裸の状態で並んでいるこれらのネギは、個人出荷のネギで
主に地場で消費されます。
(関東へ送る個人のネギやJA出荷のネギなどは基本箱に入れて出荷されます)

競りが始まるとこの活気。
PB140051.jpg
市場の競り担当者や買参人が威勢よく値を読みあげます。



今年は一時中国産並の安値までネギの値段が落ち込みましたが、
最近は幾らか値段が持ち直し、相低価格内の安値ラインまで水準を回復しました。

この辺りでは3本のネギをテープで1束にまとめて、それを一箱に15束詰めます。
(地域によってこれがL規格であったり、M規格であったりします。重さは一箱5キロ。)
つまり一箱で45本のネギが入る訳でして、最も値が期待できるL規格一箱の価格は
大体1200~1500円くらいが想定ラインです。
 
しかし今年は全体的に軟調で、一時700~800円の価格が結構続きまして。汗

ネギは特に価格下落幅が大きかった野菜ですが、
大根・白菜などの重量系秋野菜は軒並み価格安に悩まされたようです。

※たまに消費者の方に「市場の価格がそんなに安いのに、なんでスーパーの価格は
  それほど安くならないの?」と聞かれる事があります。
  例えば市場価格でネギが一束(3本)30円の価格が付いたとしても、
  スーパーでの小売価格は98円程度が精いっぱいだと思います。
  それは小売店の場合、極端に価格を安くしてもお客さんの商圏や胃袋の大きさは
  決まっている為、売れる量がたいして増える訳でもないからだとか。
  そして小売業者も様々な経費・固定費が掛かっていますので、極端な
  薄利多売に動くことは出来ないって聞いた事があります。
  
  
  

野菜は天候によって生産量が大きく左右されるために、
需供バランスが崩れやすく価格が暴騰と暴落を頻繁に起こします。

そしてそれらの価格変動は野菜生産・農業経営を行う上でも非常に負担になります。

だから安定的に経営を行う為には、生産する野菜の数割は
再生産できる価格での契約販路を持つ事が大事と考えます。

実は私も春から県内の卸業者さんや小売業者さんらと商談を行い、
契約販売の販路を模索してきました。

がしかし。

夏の大雨による生育不良にて出荷スケジュールが大きく乱れたこと。
秋の価格大暴落によって末端顧客(飲食業など)が固定価格の商品から
離れてしまった事などにより、準備してきた計画は全く実行出来ませんでした。汗

私自身の未熟さが大きな要因でありますが、
やはり出荷数量・出荷期間の安定性や取引先との細やかなフォローなど
個人で全てを行うのは非常に大変なことであるってのも今年痛感致しました。


農業を行う上で生産から販売までの全てを己で管理するのが理想だと私も考えます。

お米などの穀物の場合でいえば、商品が保存性に優れていることから
栽培と販売をそれぞれ分けて、全てに取り組む事が出来ます。
(実際、ウチも稲作部門は個人への直売が販路のメインになりつつあります。
 ウチ程度の規模では直売なくして経営が成り立ちません・・・お客様に感謝です!)

しかし、野菜に関しては作業のピーク(収穫・調整)に並行して
販売や営業業務にもあたらねばならなくなる為に個人経営の規模で
1人が何役もこなす場合、非常にシンドイです。汗 

販売業務が忙しくて、生産に手が回らないなんて事になったら本末転倒。




そんな悩みを抱えていた訳ですが、今年から積極的に
市場と直取引するようになってから、市場の担当者から
今後の取引・農業経営について色々な提案をして貰えるようになりました。

作物の提案から販路、取引先についてまで。

契約栽培においても市場に仲介して貰う事で商品供給の不安定リスクを
調整して貰ったり、顧客のフォローを市場が細かく代理してくれることで
より生産に力を入れる事も出来ます。

これは私の様な小規模な生産者にとっては非常にありがたいこと。



現在、市場外流通の増加などにより
地方市場の多くは経営が厳しい環境にあるといわれております。

そんな中にあって、市場も生き残る為にどんどん変化しているのだと聞きます。
生産者と共に発展して行く為に、事業の幅を広げている市場もあります。


山形のある青果市場では、市場が資材の販売・作物の集荷・作物の選果や
農家の負担を軽減する為に出荷調整を手伝ったり、栽培技術の指導、更には
野菜のカットなどを行うパッケージセンターを有して生産者の利益・市場の利益を
高めているんだとか。

※この地域では農協以上に市場が地域農業をけん引しているとのこと。



私もまだまだ市場の仕組みや存在について勉強不足ですが、
自分からもどんどん積極的に動いて学んでいきたいと思います。

市場はモノを右から左に流すだけでは無いのです。
今後もっと市場と色んな付き合い方をしたいと思います。


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そりゃ弱音を吐きたい時もあるさ。

2011年11月08日 22:34

題名の通りではありますが、私も弱音を吐きたい時がそりゃある訳です。

というよりも、ブログでは努めて前向きに振舞っておりますが
実際の私という人間は結構ネガティブな思考に翻弄されてる事が多いです。
誰も居ない畑で膝から崩れ落ちることだって日常茶飯事。

弱い部分も私であります。

弱っているこの日この時に書いたブログを後で読み返して糧になる事もあろうかと思います。
なので今日は恥を忍んで思いっきりグチったろう!と筆をとった・・・いや、
パソコンを開いた次第であります。





最近は長らくネギの相場が低迷していることから、
正直、心労が溜まっております。

需要と供給のバランス~引いては相場価格の安定を待つべく
10月までは騙し騙し出荷ペースを落としてきたのですが、流石にここは新潟県。
これ以上収穫作業を遅らせると「雪害」でネギがボロボロになるリスクが極めて高くなります。

つー事で、11月からはやむを得ず我武者羅に出荷している訳です。


早朝と夜は市場に出向いてネギの出荷状況を見てまわったり、
市場のネギ担当者や卸さん達に現状や今後の見通しなどを聞いて回り、
日中はネギの収穫と皮剥き~選別などの出荷作業に汗を流します。

ネギに限らず秋冬野菜をやっている農家さん達は皆この時期大忙しであります。
年末~正月の相場が終わる迄「農繁期地獄が続きます」って農家さんも少なくないはず。


にもかかわらず、11月は農業関連の会議や催しが多かったりします。
これひとえに稲作中心の日程調整と思われますが、秋冬野菜(ネギ)農家としては
「会議は雪降ってからやろうぜ!」と心の中で叫んでおります。

が、私は念じる事で会議の予定を変えられる超能力がある訳ではないので、
毎晩粛々と必要書類の制作など準備を行っている次第です。


日中の疲れもあって、まぶたが重い事重い事。

こうなってくると、ブログの更新が後手に回り出してきます。
農繁期はブログを書く時間があったらその分寝たい・・・ってのが農家の本音。
でも、農繁期ほど色んな出来事がある訳で、ここで辞めてたまるかと意地で更新しています。
(コメントやメールフォームからのお問い合わせのご返事も遅れてしまい申し訳ないです。汗)

書きたい事は沢山あります。

ネギの掘り取り機の自作品が完成して作業を助けてくれていること、
先輩農家さんの紹介で石井農園ネギがスーパーのチラシに載ったこと、
冬菜やのらぼう菜などの冬野菜たちが驚異的な成長を見せていること、
弥彦神社が菊祭りで凄く盛り上がっていること、
道の駅にて石井農園銀杏がもりもり出荷中なこと、
土ネギ計画が進行中なこと、
気が付いたらブログを書きはじめて4年目に入っていたこと、
加熱しているTPP議論やそれに伴う農業振興策で思うこと・・・etc。

これらはコツコツ、ブログにしたためていきたいと思いますので
是非今後も覗いて頂けたら嬉しいです。




最後に、ネギの事をもうちょっとだけ。

先にネギの相場が低迷中と書きましたが、その背景は潤沢な供給、
そしてイマイチ盛り上がらないネギ需要(気温が高く鍋食材が不人気とか)によります。

更に、相場が軟調なことから多くのネギ農家さんが出荷を控えており、
未だ畑に沢山のネギを残しているんだとか。 先日行われた農協関連の会議では
本来この時期出荷が終盤戦を迎えるはずの東北産地がまだ4割程度のネギを圃場に
抱えている状況だ・・・って共有があったとか。 

そしてそれら産地については、
新潟と同じく雪害リスクの関係上これから一気に市場に流れ込むとか。

今後気温が下がって間違いなく鍋関係の食材は活気が出てくるはずですが、
需要と供給のバランスがどの程度改善されるかはまだまだ不透明です。


そんな状況の中で、「こんな年もあるさ」とか、「来年はきっと良くなるさ」と
割り切った考えをしている農家さんも少なくないです。

でも、今日お話した農家さんは違いました。

その人は兼ねてより何度か情報交換をさせて貰っている方で、
稲作中心の農業法人を営んでいて、去年より複合経営の規模を拡大すべく
ネギ栽培に参入しました。

私とは比べられないほどの規模でネギ栽培を拡大し、
生産に伴う機材・資材・施設なども多分ウン千万単位で投資されています。

私は、きっと今年の相場でさぞ苦しいかじ取りを迫られているだろう・・・と思っていたのですが、
その人はかなり前向きな思考でおりました。

「来年は、更にネギ栽培の規模を拡大して今年の倍はやる」と。


その人曰く、

今年の相場をたまたまと思っていてはいけない。
県(普及所)・JAなどの旗振りでネギを振興している産地は少なくない。
それにタバコの廃作に伴うネギへの参入はまだまだ今後も増えてくる。

相場を待つんじゃなく、この相場でもやっていける経営が出来ないとダメだ。

と。


その人は規模の拡大で単に薄利多売を進めようとしている訳では無く、
スケールメリットによる一層のコスト削減、そしてロックオンしている取引先(某ラーメンチェーン)との契約栽培を行う為に必要な規模を試算して動き出していました。



私も、ただ相場の回復を待つのではなく、どうやったら相場環境が低調な中でも
やっていける経営に出来るか、もっともっと考えねばならんと思い知りました。

市場・市場外とわず自分の経営に見合った取引先を考えることはもちろん、
生産の見直し、販売の見直しももっと考えねばならないです。

突き抜ける迄ネギに特化すべきか、
それとも経営に占める他作物の比率を上げてリスクを下げるか。
こんな相場の時こそ、しっかり考える良い機会にしたいです。




なんか書きたい事を書きたい様に書いてたら幾分か気分もスッキリ。
ブログの内容はめちゃくちゃだろうと思いますが、たまにこんな日も大目にみて下さいませ。

明日からまた、ガッツリ農業頑張ります!


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石井農園ネギ箱完成。

2011年11月05日 22:24

私は去年まで生産したネギのほぼ全てを
農協さんに出荷しておりました。

いわゆる組織での出荷、共選(共同選果?の略)というやつです。

しかし今年からは農協さん経由の出荷と並行して、
個選(個人選果?の略)での市場出荷も行っております。


新潟の農協さんは「やわ肌ネギ」というブランドで県内外に
ネギを出荷しており、市場での影響力も強いです。

でも、農協さんの枠の中に入ることで得られるメリットもあれば
自分の個性が薄まってしまうというデメリットもあります。

自分の名前で出品したとき、自分のネギが
どのように市場で評価されるか把握したいと思ったのです。
PB020164.jpg


市場へ個選出荷するために、専用の箱も作りました。
PB020162.jpg

PB020167.jpg
当初は自分が必要とする程度のロットで独自箱を作れば
今以上(農協さんで箱を買う)のコストが掛かると覚悟していたのですが、
良い段ボール会社さんを知人の農家さんに紹介してもらい、結果資材費の
コストダウンとなりました。 (その節はありがとうございました!)


現在は出荷に全力を注いでおりまして、調子のいい時は
日量で100箱を超える日も出るようになってきました。
PB030175.jpg
今年は個選出荷の勉強として、新潟県内の各市場に荷物を振り分けています。

直接市場に足を運び、市場担当者や卸さん達からお話を聞かせてもらうのは
非常に勉強になることが多いです。

次回は市場での出荷~競りの様子などをお伝えしたいと思います。


畑においでませ!そして土ネギ買って下さいませ!計画。

2011年10月24日 22:53

本来であればこの時期ネギの収穫~出荷作業に血眼になって
取り組みたい所なのですが・・・・ここ最近は出荷のペースを下げて、代わりに
ネギ畑の土寄せや作業場・機械の整備などその他の仕事を中心にこなしております。

ってゆーのは、最近の市場におけるネギ相場がとっても安いからです。汗
※ネギに限らず、野菜全般がこの秋は安いです。

東北や新潟などの産地から大量にネギが供給されている事も理由ですが、10月下旬の今も
全国的に気温が高く、鍋もの商材の動きが悪いって需要面の理由も大きいようです。
もうちょっと気温もさがって需給バランスが引き締まれば、平年相場に戻ると思うのですが・・・。



やはり市場出荷というものは需給バランスによって価格が大きく変動し、
さらに生産者側に価格決定権がないのが切ない所です。 (勿論市場のメリットも多いですが)

ここ数日、テンションだだ下がりで死んだ魚の様な眼をしておりましたが、
「そんな時こそ前向きに挑戦する心をもとうじゃないか!」と納豆ご飯を食べながら
奮い立った今日のお昼。 納豆の粘りに負けてられるか!・・・と。



具体的には・・・・
2年ぶりに開催しようかとこの企画を検討中。



「石井農園のネギ畑に遊びにおいでよ~
 ついでにネギ抜いて、買って下さい! ネギ狩り2011。」 です。
PA200057-1.jpg
2年前に開催したネギ狩りイベントについてはこちら。


この企画の意図としては、出荷作業(収穫・根葉切り・皮むき・選別・結束・箱詰め)が
めんどくさいネギを消費者の方に直接抜いて頂き、更にそのままお買い上げ頂ければ
こちら的にはすげー楽なんじゃねーかおいおい!ってのが1つ。

更には「ただネギを買う」のではなく、実際にウチの畑に来て、農家と会話を交わし、
畑の風や土を感じて貰いながら自分で選んだネギを抜く・・・ってのは
市場出荷では提供する事が出来ない付加価値であろうと考えるからです。

※ネギの価格や開催日時、その他概要は現在検討・調整中であります。






そして更に、もうちょっと冬が近づいたらやってみようと
目論んでいる事があります。

それは、「冬支度!石井農園の土ネギを大量に買いこみませんか!」企画。

土ネギとは畑から抜いた状態そのままのネギを指します。
土ネギ、つまり外皮に土がこびりつき、根も葉も切りとらない状態のネギは
冬場であれば凄ーく長持ちします。

なので、このへんの農家のかーちゃんたちは冬の訪れが近づくと
雪が降る前に畑のネギをしこたま抜いて米袋に入れ、それを納屋などに
立てて保管し(ネギは上に向かって葉を伸ばす為、横にして置いとくと曲がるのです)、
それを冬の間むしゃむしゃ食べております。

ネギは寒さに強く、乾燥にも強い植物であるからこそ可能な保存方法です。

実際、去年参加した新潟市の「カモねぎ祭り」では、米袋にパンパンにつめられた
土ネギの束におかーちゃんたちが群がり、そりゃもう飛ぶように売れておりました。
※カモねぎ祭りの詳細はこちら。


その光景が脳裡によみがえり、「これはやってみるっきゃない!」と思ったのであります。
PA190044-1.jpg
米袋にパンパンの土ネギ、そして私。


ちなみに、調査したところ米袋にはMAX10キロほどの土ネギを入れる事が出来ます。
PA190042.jpg
10キロの土ネギがどれほどかといいますと、ぶっといネギで30本~40本位。
L規格(スーパーで3本縛りされてる太さ)だと45~50本位入ります。


ウチには直売所なる施設はありませんが、ネギの調整作業をしているハウスが
道路に面している為、ネギの出荷仕事している間だけ「土ネギ販売中」みたいな看板を表に出して
ひょこひょこっとハウスに来てくれた方にそのままネギを計り売りしてはどうかと目論んでいます。

この時期はほぼ毎日私や家族の誰かしらが作業ハウスでネギの皮むきをしているので、
仕事しながら店番もできて一石二鳥ではないかと思うのであります。


理想を言えば、定期的にネギ抜きイベントを行ってファンを増やしつつ、
再度ネギを購入したいと思ってくれたリピーターの方を作業場の土ネギ計り売りで
フォローして行く(もちろん最初から作業場を訪れて頂いてもOK)・・・という流れが出来たら素敵。


「新鮮だし、美味しいし、作っている農家はショボイけどまぁそこそこ頑張ってるみたいだから
 ネギは石井さんちでまとめて買おうかしら。」

なんて言って頂けたらなら、農家冥利に尽き過ぎて
お辞儀した頭が畑にめり込んでしまいそうです。



っとまぁそんな風に1人妄想をしながらハァハァ言っておりますが、
肝心の「買い手側の皆さんの意見」を聞かねば企画の善し悪しが分からない訳で。

そこで是非、皆様のご意見を聞かせては頂けませんでしょうか!





このアンケートの結果を踏まえて、ネギ抜きイベントや土ネギ販売の
身の振り方を考えていきたいと思います。

1人でも多くの方の意見を聞かせて頂けたら嬉しいです。
何卒宜しくお願い致します。


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葉タバコの廃作。そして思う事。

2011年10月19日 22:22

たばこの増税、また近年の禁煙志向の強まりを受けて、タバコの消費が減っています。
すなわち、葉タバコ(タバコの原料になる葉っぱ)の生産量も全国的に激減していってます。
P9290127.jpg
消費サイドの大きな変化は、当然ながら生産サイドにも大きな変化をもたらす訳です。


しかし、今までにタバコの生産の為に設備投資を行ってきた農家さんや、
高齢の為に簡単に他作物へ生産体制をシフトできない農家さん達にとっては死活問題です。
PA030026.jpg
去年、私も知人農家のタバコ畑を見に行った事がありまして、
その際にもタバコ生産農家の厳しい現状、そしてその状況を打破する為に
試みている取り組み等のお話を聞きました。  

※その時のブログはこちら。

葉タバコ生産の現状に触れて、改めて農業という産業も
時代の変化や環境の変化に常に対応する必要がある事を感じました。


何十年も減反政策が続いている稲作。
近年は毎年といっていい位、天候不順などで価格が乱高下する野菜。

今後の需要はどうなる? 今後の生産体制のあるべき姿は? 
今後の生産環境はどうなる? 今までどおりの販売方針でいいのだろうか?

考えると悶々としてしてきます。


自分の目標や経営は、時代や環境に臨機応変に対応出来るだろうか?




・・・・



ってか、対応せねば。




農業生産者として、いち自営業者として生きるって事は結構大変です。
一日クタクタに働いて疲れてるハズなのに、なかなか寝付けない日だってありますよ。

でも、だから、やりがいもあります。 


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ダンボールコストはバカになりません。

2011年09月09日 21:38

今後始まるネギの出荷に向けて、出荷用のダンボールを調達してきました。
P9010051.jpg
写真に見える分(2パレット)で1000枚。
一枚80円だから8万円。

シーズンで10000箱出荷するとしたら?
そう、80万円になります。


ダンボールコストってのはハンパないのですよ。
※しかも近年は値上げり傾向。汗


しかしまだネギは良い方です。
シーズンにもよりますが出荷時の1箱単価で1200円位は期待できるので、
1箱あたりに占めるダンボールコストは7%程度。

大根・キャベツ・白菜などの重量野菜の場合は箱もでかくて丈夫(すなわち高い)な為、
販売単価に占めるダンボールコストの割合がもっと上がったりします。


また、ダンボールについては買う側にも「ゴミが出る」などの問題があります。


そこで昨今ではコンテナでの流通が増えてきています。(主に市場外流通で)
再生利用が出来るコンテナはゴミが出ず、コストも抑える事が出来ます。

コンテナを導入するには「回収」という問題が付きまといますが、それを解消する為に
コンテナ会社が流通の間にはいるレンタルコンテナの取り組みも増えております。

コンテナ会社が農家にコンテナを配達 ⇒ 農家はコンテナで取引先へ出荷 ⇒
その取引先へコンテナ会社が回収に ⇒ 洗浄後、再度農家に配達。 的な。

※ちなみに、レンタルコンテナの価格は大体ダンボールと同じ位です。
 なので購入先はゴミがでないというメリットがありますが、農家にとっては
 そんなにコスト削減にはならないかも。


農家がコスト削減の為に独自でコンテナ出荷を導入するには、
直接搬入できる取引先を確保する事と、回収フローを確立する必要があります。

これが結構大変です。汗


今年のネギについては市場・JA出荷以外にも価格の安定した独自販路を作るべく、
県内量販店との契約や、業務野菜を扱う卸さんとの契約などを模索してきました。
※このお話についてはまたおって。

販路を少しずつ育て、出来る範囲から
梱包資材のコスト削減も行って行きたいと思います。



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新米コシヒカリ予約始めました! 9月末迄の限定で「送料サービス」。
是非石井農園の新米をご賞味下さいませ。ご注文はホームページにて。
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助っ人、求む。

2011年07月26日 23:46

今年はネギの作付けを昨年の倍に増やしたことで、1人畑に突っ立ってると
「これ全部、どうやって出荷すんの?」みたいな心境に襲われる時があります。


だれかー、助けてー!


ってことで先日、ハローワークに生まれて初めて求人を提出してきました。
P7250023.jpg
8月後半から年末までの4ヶ月間、石井農園の作業を手伝ってくれる方、求む。

主にネギの収穫~皮剥き~箱詰め等を手伝って貰う事になりますが、
場合によっては稲刈りに伴う作業の補助や、銀杏の収穫、冬キャベツの植え付け、
冬菜の種まきなど、あれこれちょこちょこ手伝って頂くやも。 

秋は色んな作業がスクラムを組んで押し寄せてきます。汗



ちなみにこの求人は「担い手農業者支援事業」なる、県の制度を利用した求人です。 
春の頃に書類を作って申請し、予算を頂いて今回の求人となりました。 (感謝)

仕事の規模を拡大していこうとすれば、いつかは自分の出来る事の限界に
ぶつかって、誰かの力を貸して頂く必要があります。

自分(もしくは家族)でやりきれる範囲の仕事量を超える事には賛否あるかと思いますが、
とりあえず、人を雇用するということは凄く経営に影響を与える事だと思います。

影響って言うのは、人件費によるコストへの影響とか、作業計画への影響とか様々ですが
一番大きいのは、職場意識への影響だと思います。

具体的には、新しい方を迎え入れた時に互いの力を活かしあって、
伸び伸び働ける職場や連携を作っていく意識を持つことだと思います。

特に、うちみたいな家族経営の農家にとってはその影響がでかいでしょう。

いままで、近所のおかーちゃん(しかも親戚)に作業を手伝って貰う事は多々ありましたが、
ほぼ家族の様な方々だったので、特に職場環境に意識も配慮もする事がなかったわけで。汗



今回、お仕事を手伝ってくれる方とは、4ヶ月間の短い間ではありますが、
こちらも勉強させて頂きながら、良い職場づくりを一緒にやっていきたいと思います。

ネギ栽培2010の振り返り。

2011年02月02日 20:15

消費者やこれから農業を始めたいと思ってる人にも、見て頂きたい数字です。・・・早く胸を張って見せられる数字を叩き出せるようにならないと。汗  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


確定申告関連の整理も終わり、数字の集計も無事終了。
ざっくりと前年のネギ栽培を振り返りたいと思います。

まずは相場動向。
ネギグラフ
こちらの折れ線グラフは市場出荷したネギのサイズ別1箱価格の推移。
ピンクの棒グラフは出荷箱数。

※「○A(マルエー)」ってのは、A品よりちょこっと劣る品質のネギを差します。
※ネギは5キロ箱で出荷します。

こうしてみると改めて価格の乱高下が激しかった事、
そして出荷箱数や作業が価格に振り回された事が分かります。汗

相場に合わせて出荷量を増やす事は大事なんだけど、
作業体制が柔軟に対応できる様に組めておらず、また収穫時点の
ネギの状態もベストとはいえず(特に夏は細モノ中心)、反省点が多い1年でした。



そしてネギの月毎出荷箱数と金額(市場向け)。比較の為に09年の集計も並べています。
※2010年の栽培面積は70a、2009年は30aです。
ネギ集計
ざっくりした金額でいうと、前年は農協~市場出荷で370万、
上記の表以外への販売(直売所・飲食店等の業務販売)で40万円。
合計410万円位。

そこから農協・市場・直売所などの輸送・手数料等を引くと振込は370万ってとこでした。
※ここから更に後述の経費を引きます。

出荷数量は市場のネギで2543箱(1箱5㌔)。
市場外での販売分を合わせても3000箱に届きません。
※本来の予定数量は4200箱でした。汗

出荷量が減少した原因としては、猛暑による収量の低下と、
夏場に高値につられてまだ未熟なネギ(○AやMサイズ)を多く
出荷した事が箱数の伸び悩みに繋がりました。

野菜が高値の年と言うのは、消費者だけでなく
農家にとってもやはり厳しい年です。汗



そしてこちらがネギ栽培に掛かった経費です。
ネギ経費
更にここに水道光熱・燃料費がネギ部門だけで10万位乗っかります。

※光熱費・燃料は稲作と複合的(トラックのガソリンとか)に使ってるので
 金額は結構ざっくりです。

※経費には私の人件費とトラクター等の稲作と共用している機械の
 減価償却分は含んでいません。


栽培経費190万円+流通経費40万=経費230万円
販売額410万円-経費230万=【利益180万円】


まだまだ計画の発展途上段階と言えども、
修正しなければならない課題も多く我ながら情けない数字です。

この数字(最終的な利益)をいかに伸ばすかと言う事が、
野菜部門の基盤をつくり、継続的な農業をする為の重要なポイントです。


ざっと経費の内訳を見ただけでも、
ダンボールやテープなどの出荷資材だけでも30万円のコストです。
業務販売などのコンテナ出荷を増やして資材費のコスト比率の低減を図りたい所です。

予防などの農薬コストに関しても、
去年は夏場の雨が少なく害虫(とくにアザミウマっていう汁を吸う虫)が大発生し、
対応が後手後手に回って手間・コストがかさみました。汗
この点も発生予察(虫・環境の観察)、適期防除を心掛けて工夫をしたいと思います。


基本的に利益を上げる為には、販売量を増やす、単価を上げる、
そしてコストを下げる工夫をするしかありません。

販売単価を伸ばす為に新しい契約先との商談も行いながら、
栽培技術を磨いて面積当たりの収量を増やす。

低価格資材の導入や新しい栽培方法(これについてはまた追って)、販路など、
コストを抑える工夫もどんどん進めたいと思います。


来年度のネギ栽培はいよいよ3年目。
前年(70a)の倍以上となる150aを予定しています。

納得できる収入を確保できるよう、精一杯頑張ります。


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2011栽培計画、スケジュール表。

2011年01月28日 21:37

4~5月(春)と9~11月は、特に踏ん張らねばなりません。骨身を惜しまず馬車馬のように働くべし・・・!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


2011年度の作業スケジュールをざっくり作ってみました。
2011栽培計画
まだ暫定的な部分もあるので、今後ネギの出荷計画や
裏作として組み合わせるアブラナ科の検討などスケジュールを
運用しながら随時修正して組み上げて行こうと思います。

こんな感じの年間スケジュール表は毎年作って手帳に挟めているんですが、
大まかな作業の波や、気温・降水量なんかも一緒にまとめておくだけで
結構重宝する資料になります。


ウチでは作物ごとの主担当を【親父=稲の栽培管理】、【私=野菜の栽培管理】と
分担しているおかげで各作物にそれぞれが集中して取り組めるようにしています。
※なので私のスケジュール表はネギ中心。

いよいよ、種まきも迫って参りましたよ。
しゃー!気合いを入れて行れてこう!


まだまだ作成~提出しなければいけない書類が残っているので、
(今年は国・県などの制度を積極的に勉強・利用するように努めています)
農作業が忙しくなる前に、早くデスクワークにも目処を付けねばです。



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認定農業者になるために。

2011年01月14日 18:39

今日ラジオに、「ノースリーブで除雪作業をしている人」の目撃情報が寄せられていました。 乾布摩擦的な荒行!? 新潟にはまだまだ想像を絶する猛者がいるのだと、なんだか嬉しくなりました。 ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


先日、弥彦村役場へ「農業経営改善計画認定申請書(以降申請書)」と
「家族経営協定書(以降協定書)」を提出して参りました。
P1130126.jpg
この申請書は、今後5年先を見据えた経営規模の拡大、生産方式の合理化、
経営管理の合理化などをまとめたもので、これが自治体の基本構想と照らし合わせて
適切、かつ、計画が達成できると認められると「認定農業者」になる事が出来ます。

認定農業者になると、関係機関(自治体とか)や団体(農協とか)が計画達成の為に
農地利用、資金、税制など多方面から支援してくれるのです。

実は昔、ウチの親父も認定農業者だったのですが、
減反政策に反発して認定を返上してしまい、(減反しないって事は市町村の基本構想
にそぐわないって事なので。汗)以降その恩恵を受けずにきました。

しかしながら、去年農政の転換で減反が義務ではなくなった事、
更に転作田を利用した野菜栽培を一層拡大することでどうやら減反達成できそうな
勢いになってきたので、この機に再申請しようと目論んだ次第であります。


協定書については、休日・給料・役割分担などの就業条件を家族(親父と私)で
取りきめたもので、家族の目線を合わせてよりよい経営を目指しましょうってものです。
この協定書を申請書と合わせて市町村に提出することで、親父と私が同時に
認定農業者になる事が出来ます。(・・・申請が通ればの話ですが。汗)




今回、認定農業者になるべく書類を申請したのは、
今年から家計と農業事業を別々の資金管理下に置く事、そしてネギの作付けを
150aに規模拡大するにあたり野菜部門への運転資金融資が必要になったからです。

認定農業者にならなくても農協などから融資を受ける事はできますが、
年利にして1~2%ほど認定農業者は優遇(利子補給)される為、
是非とも制度を受けたい訳です。



また、そもそもネギの作付け面積を倍以上に拡大する事に関してですが、
野菜部門の成長を目指したいだけではなく、今までウチが未達成だった
「減反制度の達成」することが背景に存在します。

年々米価が下がりつづける中で、市場出荷用の米生産に関しては
多少栽培規模を減らしても、昨今話題の戸別保障政策に参加するほうが
経営的なメリットがあると判断したからです。


さらに、制度的に減反が義務でなくなったとしても、計画書の認定に関わる各委員の方や
減反を続けてきた農家さんの中には非減反農家を快く思われない人もいて、
経営的に減反が達成できるならばやった方が後の為にも良いと思った点もあります。
(減反への考え方は様々ありますが、私が未熟なりにも色々見聞きした中で、
 減反を守ってきた人が非減反農家を快く思わない心情は理解できます。)




とにもかくにも、申請の結果が出るのは今月末。
結果はまたブログで報告したいと思います。


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農業参入の方のお話。

2010年12月18日 23:40

農家の私ももっと頑張らなければ!と、改めて思いました。 本当にありがとうございました!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


今日、農業参入をされた会社の方とお会いしました。

北関東で自動車関連部品の会社を経営されている方なのですが、
昨年末の農地法の改正により農業生産法人以外の法人(株式会社やNPOとか)でも
農地を借りれるようになった事を受け、現在の事業を行いながら新部門として
農業生産に参入したんだそうです。


実はこの方は私のブログを読んでくれていて、
「新たにネギの栽培を始めるのでネギについてお話を聞かせてくれませんか?」
と、いうことで遥々極寒の新潟までやってきてくれました。

ネギ栽培における防除・土寄せなどの栽培管理や排水対策などの
圃場管理といった質問に、私の持てる知識と僅かな経験をもって
全身全霊でお答えさせて頂きました。


ですがぶっちゃけ、この方はもの凄く情報収集を行っていて、
栽培管理だけでなくネギについての市場調査(市場関係者や輸入野菜を扱う商社などへ)も
自分が納得できるまでしっかり行っている方でして、
私の方が教えて貰う事が沢山でございました・・・!(本当にありがとうございました!)

特に、機械製造に関わっている方から見た農業機械の費用対効果のお話や、
経営者としての人・物・資本の考え方、日本における工業と農業のこれから
についてのお話などは感服しっぱなしでした。


凄く印象に残った会話の一部をお話させて頂きますと、
この方が農業参入した背景にはサブプライムを発端をする製造業の不振から
農業参入した経緯がある事を教えて頂きました。
(厳密には新部門として自治体から環境関連の事業を請け負い、
 その副産物で農業資材を作った事から農業への参入に事業が発展します。)

国内の製造業は、白・黒物家電や車関連のマーケットがどんどん縮小し、
今後の成長が見込める原子力なども一部の基幹的製造業に過ぎず
これまで日本の製造業に関わってきた人々の全部を養う事は出来なくなっていると。

その反面、国内の農業は生産物に対する需要があるにも関わらず
高齢化した現場の次世代を担う受け皿が整備されていない。

そのため、今後の農業の新しい受け皿として生産は法人が主役となり、
それによって栽培された野菜は国内の一般消費・業務需要を賄うだけでなく
海外への輸出も今以上に活発になっていく。

そして法の改正における法人の農業参入へのハードルが下がった事については、
トマトのカゴメに代表されるように管理された施設栽培で集約的な生産を行う
作目には今後も大企業が参入してくる可能性は十分ある。

けれど、ネギやそれと同様に「露地」での生産が主流の作物や、
栽培管理がマニュアル化しにくい作物、生産に手作業・人的コストを
多く必要とする作物については大企業の参入は難しく、
代わりに中小企業が主として参入してくるとのこと。

・・・etc。



農業生産法人を設立しなくても会社が農地を借りれるようになったことは、
既存の事業を行いながら農業に参入できるということです。

そうすることで参入が容易になっただけでなく、事業を増やして会社の規模を
拡大したり、多角的な経営にすることでリスクの分散を行う事も出来ます。


今日お会いした方も、将来的には農業分野の成長が軌道に乗れば、
今の会社を農業生産法人にする事もあり得るとお話されていました。

※農業以外の事業を営む企業であっても、農業の売上が事業の過半を占めれば
 農業生産法人と認められます。



私が以前読んだ本では、製造業と同じく、地方の建設業が
農業の受け皿になりえる産業として候補に挙げられていた話を思い出しました。
共に今後本業のマーケットが縮小していく事が予想され、農業界への進出が考えられるからです。
※特に地方の建設業では、人や業務内容において農業との関わりが深い場合も多いです。

そういった今後の情勢を考えた上で、生粋の農家である私達も、
規模の拡大、法人化、コストの削減、付加価値の向上、販路の模索など
それぞれの農家が様々な対策を行いながら、参入してくる企業と競い合い、
そして協力・共存していく事がこれからは一層大事なんだろうな思います。


農業の担い手・受け皿が変わりゆくにつれて、
生産~流通の変化は農協組織や市場のあり方も大きく変えていく事になります。
その波をちゃんと乗り切る為にはブレない意思と確固たるビジョンが必要です。

今日お会いした方は農業参入について、
「一緒に会社を支えてきてくれた、家族同然の社員を守る為に」
とおっしゃっておりました。

農業へ参入してくる会社にも背負ってるものがあって、
ブレない意思と確固たるビジョンを持って参入されてきます。

迎え入れる側である農家の私達も、
負けない様にもっともっと頑張ろうと思いました・・・・!



PS・・・Tさんへ。

今日は遥々新潟まで本当にありがとうございました!
本当に勉強させて貰った一日で、感謝の気持ちでいっぱいです。
いつか、私もそちらへお伺いしたいと思ってます。

これからも色んな情報交換をさせて頂けたら嬉しいです。
今後も、何卒宜しくお願い致します!


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ネギデータ制作中。

2010年12月08日 22:29

統計データの作成は主に奥さんが担当。私の何倍も資料作成が速いです。汗   ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


少しずつ今年の伝票を整理し、ネギの統計資料制作を進めています。
negi.jpg
※この作業は主に奥さんがしてくれてます。奥さんに感謝!

伝票の形で散らばっていた情報をまとめて数字の動向を可視化できる様にし、
一覧性を良くすることで去年と比べたり、日毎・月毎の変化を把握したり。


相場動向なんかは、市場のHPや農業新聞の市況サイトでも確認できますが、
それとは別に、自分の販売額・農作物の等級・出荷数をちゃんと把握しておく事が
大事だと思います。
gurahu.jpg
なんかの本で書いてあったのですが、農業経営を発展・改善させるために大事なことは、
日々の作業や作物の成長、気候、病害虫、相場など、様々な情報をちゃんと記録し、
その情報を次に活かす努力をすることなんだそうです。

凄く当り前な様で、しっかり意識を持ってやらないと出来ない事だと思います。
私もつい、喉元過ぎればなんとやら・・・で経験を活かしきれない事があります。汗


今年はまだネギの出荷が続いてますので
今シーズンのデータの完全な集計が出来るのはもう少し後になりますが、
去年に続き、販売額・経費・栽培の振り返りをブログでも行う予定です。

私の管理する野菜部門に関しては、家計と経営の分離、
自分のモチベーション維持の為にも数字を公開していこうと思っています。

去年より今年、今年より来年へ・・・!


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各作物の関税と輸入状況。

2010年11月30日 19:07

久しぶりの長文です。ダラダラとスイマセン。汗   ・・・あっ! 気が付けばもう明日から師走じゃないですか!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


国際情勢が慌ただしい昨今ですが、
農業界ではTPPに関する報道が続いています。

しかしながら、そもそも当事者である農家が、
報道に翻弄され過ぎている所もあるのではないかと思う時があります。
まず、自分の経営・作物を取り囲む環境を把握せねばと。

例えば、米・野菜・果樹などを栽培している農家さんの中にも、
自分の育てている作物に現在幾らの関税が掛かっているのか?
自分の育てている作物は現在どれ位の量が、どの国から輸入されているのか?
ちゃんと把握できていない農家さんもいるのではと思います。

・・・まぁ、私のことですが! 調子のってスイマセン!


そこで少し調べてみました所、「インターネット時代バンザイ」ってな具合に
最低限の情報はネットで検索できました。


財務省関税局のサイトにて現在の各作物の関税率が分かります。・・・こちら。

主だった野菜は大体基本関税が5~10%くらい(ネギも関税は5パー)。
芋類などは20%前後の関税が多いです。 

コメの関税については、野菜の様にパーセントではなく
もみ・玄米・白米・砕米に関わらず1キロあたり402円がかかります。

コメの場合よく700%以上の関税がかかっているとか報道されますが、
それはコメの国際価格をもとに関税率を逆算した数字でして
実際の関税は1キロ当たりの従量制なんだそうです。


ってことは、関税が%で決まる野菜は輸入する各国の野菜の価格によって国ごとに税額が
変ってくる訳ですから、モノが安い国は関税も安くなります。
つまり、関税額的には物価の安い国が有利。

がしかし、関税がキロ当たりで固定されているコメに関しては、
価格が高い国も安い国も、等しく輸入の際にキロ402円の関税が掛かる事になります。
って事は、物価の高い国には関税額的に有利ってことじゃない?
そもそも何故コメは従量制なんだろう?誰がどんな理由で決めたんだろ?

うーむ、私の勉強不足もありまして、関税の世界は知らない事が沢山です。





さて、次は各作物の輸入状況の把握です。
あれこれやるとキリが無いのでネギを例に調べました。

調べ方は先ほどと同じように財務省関税局のサイトで行います。
各作物の品目コードを打ちこんであーだこーだします。


そこで表示される輸出国ごとのネギの量・価格など、数字を表にまとめてみました。
※価格や流通量の比較対象として、青果取扱量日本一の大田市場のネギデータを
 日本代表として欄にまとめてあります。(日本の平均価格欄は大田市場の1㌔価格です)


2009年のネギ輸入状況。
negi2009.jpg

2010年のネギ輸入状況。
negi 2010
ネギは中国だけでなく、韓国・ベトナムからも入ってるんですね。

どの国から、いくらで、どの時期に、どれだけ輸入されてるかって知るだけでも、
今後の経営を考える上で参考になります。


ちなみに、今年は野菜不足の影響から中国産が盛り返してますが、
ここ数年は中国産野菜の日本への輸入は減り続けています。

その理由は、中国自身の消費の増大と、中国にとって日本よりも
欧州が魅力的な市場になった事が背景にあると言われています。

それらの情勢や現在の課税を考えると、青果物(中でも関税率の低いもの)は
比較的他国との貿易自由化による影響が少ないと思われます。


米に関しては、やはり大幅な価格下落は避けられないでしょう。
今一番気になるのは、TPP締結した後の水田経営はどうなるかと言う事。

悲観的な声が多い中、私自身はTPPに反対しつつも、長い目で見れば
日本の農業が変わる転機にもなるのではないかと期待してる面があります。

国際米価が上がり続ける中で、世界は穀物の増産に全力を上げています。
減反政策なんてやってるのは日本だけです。

国内米価を維持する為の政策も確かに大事だけど、世界の米が入り乱れる時代を
生き残る為に、今こそ日本の稲作を見直す時でもあるのではないかと。

今後数年は稲作農家にとってかなり厳しい過渡期になると思うけど、
その後は必ず日本の水田経営の新しいモデルが出来上がると思います。
近い将来、減反政策も無くなるんじゃねーかって私は思っています。

「今後の米農家はどうなるんだろう?」ってお話については、
農業ペーペーの若造なりに思う所を、また後日書きたいと思います。



ちなみに、農業経営者という雑誌の来月号にてTPPの特集をやります。 
この雑誌は毎月読んでいるのですが、来月の特集は今から凄く楽しみです。
皆さまも、書店で見かけましたら是非手にとって見て下さいませ~。

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TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を考える。

2010年10月26日 23:53

農作業から離れた記事ばっかりが続いてしまい申し訳ないです。汗  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


最近のニュースや新聞でTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の事が
頻繁に取りざたされています。

いち農家としては、当然このTPPの行方を非常に注視しています。

昨日ブログで触れた「コメ王国新潟のいま」は、日本の中での新潟の問題。
このTPPは、世界の中での日本の問題です。


改めてお話すると、このTPPってのは太平洋沿岸国の皆で
「互いに関税を撤廃して、貿易や投資を自由にやろうぜ。」って取り組みです。

当然外国への工業製品の輸出や、資源・製品の輸入など
色んな面で今以上の恩恵を受けることが出来る訳です。

が、しかし。
農業の分野に置いては、他国の安い農作物がなだれ込む事になる為
手放しでは喜べないのです。
※今の日本は自国の農業を守る為に、米を始め色んな作物に
 高い関税を掛けて、外国の農作物の過度な輸入を防いでいます。


農業新聞では、連日TPPへの批判的な記事が文面に踊っています。
「日本の農業、更には資材や流通などの関連産業まで壊滅する」と。

一方、大衆向けの一般的な新聞などでは、
「確かに農業被害は深刻だろう、でもTPPに参加しないともっとやばい。」
的な見解も見受けられます。
======================================
試算によると、日本が参加せず、他国に輸出を奪われるなどした場合、
20年時点で日本の輸出額が8.6兆円、生産額が20.7兆円減り、
GDPを1.53%幅押し下げることになるという。
======================================
※新聞記事より抜粋。


歴史上、自国の農業を軽視した国は先が無いとか、
安全保障上他国に食料を委ねるのはどうなんだという議論も当然のようにある訳ですが、
どうやらTPPは世界的な流れであり、現政権もTPPへの参加、推進をはかる考えを
見せている以上、日本だけが自国の農業を守る為に参加しない事は厳しいでしょう。

机上の数値だけでいえば、TPP参加時の農業損失は4兆円。けれども、
もし日本がTPPに不参加だった場合、国の損失は4兆円の比では無いらしいです。
※これらのデータには各省庁ごとの思惑も絡んでいるらしく、実際の所はよく分かりません。


勿論、私自身はTPPへの参加はしてほしくは無いですが、
冷静に考えればこそ、今は貿易が自由化された後の日本で生き残る農家に
なるにはどうするかを頭をひねって考え抜く時にあるかと思います。

もしTPPが始まれば農業を取り巻く環境は確実に激変します。
行政・流通(JA・民間含む)・食品加工業・産地・農家みな変化を余儀なくされます。
個人農家である私も、今後の農業経営の舵取りを考えなければなりません。


TPPに農業大国である米国、オーストラリアが参加する以上、
単なる規模拡大による低コスト農業の対抗策では日本農業に勝ち目は無いです。

関税の自由化を逆手にとって、オランダの様に
高付加価値農産物生産の力を高めて農産物輸出大国を目指すのか。

北欧の農業国の様に、「消費者が自国の国土保全や産業保全を考えて、
輸入品よりも高い国産品を選ぶ」。そんな意識作りに国を挙げて取り組むのか。

一部の欧米国家の様に、消費者による農作物価格の維持で農業を支えるのではなく、
国による補助金政策で国内農業を維持するのか。


これから訪れる大きな選択は、生産側だけでなく消費側も一緒に考える問題です。
是非、今後の日本農業がどうあるべきか考えながら、一緒にTPPの行く末を
見守って頂けたらと思います。



最後に。

私個人としては、個人需要についても、加工や飲食業などの業務需要に関しても、
安い外国産農作物が入ってくることで買う側に選択の自由が増す事は良い事だと思います。
キレイ事だと言われると思いますが、どの道、選択肢を排除しなければ
買って貰えないものしか生産出来ない日本農業であってはならないと思うからです。


日本が国としてTPPへの考え方を表明するのは、
11月13日、APECでの首相の発言になると言われています。

あと2週間ちょい。

来年以降の営農計画を練り直すのは、
来月のニュースを見てから行いたいと思います。


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いっぽん葱始動。そしてこれからの展望。

2010年10月03日 22:30

いよいよ一本ねぎ出陣。 今シーズンはリサーチ・情報収集ぜよ!  ◎ブログの応援、何卒宜しくお願いしますー! → ブログランキング現在の順位は?


あれこれ練ってきたイメージが、
P9070153.jpg


いよいよ具体的なデザインとなりまして、
P9300126.jpg


「弥彦いっぽん葱」が完成致しました!
PA010127.jpg
アドバイスをくれた方々、資材準備などご協力下さった方々に感謝。


いやしっかし・・・・ネギ達! カッコイイよ! 凛々しいよ!
PA010129.jpg
独自のパッケージ・ブランドで市場にネギを供給することで、
共選出荷の仕様と差別化し、顧客・ニーズの反応を探るのが狙いです。


見た目のインパクト、そして鮮度の維持を目的として
ネギの根っこと葉っぱは切り取らずにそのまま残してあります。
PA010130.jpg
普段は切り落としてしまう葉の先っぽまで美しいネギだけが出荷対象です。
その為、ネギ一本をまるまる痛めない様に収められる特注のロングダンボールで出荷します。


市場で競られ、ついた初値は「1本80円」なり。

実際の評価は仲買人を経由してエンドユーザー(消費者)がどう思うかによって
決まりますし、ネギ高騰の現相場からすればこの初値も不安定な変動の中に
あるので安泰出来ない訳ですが、とりあえずは上々の滑り出しです。



今回の一本ネギは、年内は数千程度のロットによる試作段階なので
手間が掛かる上に資材費が高くてあまり割に合わんのです。

本格的な勝負は来シーズン以降。

今年の買い手の動き・ニーズを踏まえてしっかり資材のブラッシュアップを行い、
ロットを増やしてコストを抑え、出荷体制を整え、それからやっと勝負です。



私は小さな個人農家なので経営資源が限られています。
なので多品目に走らず、米とネギを基幹作物と位置付けて
作目を絞った規模拡大を行うつもりです。


その上で、多品目によるリスク回避が出来ない以上、
それぞれ特性をもった複数販路によるリスクヘッジが不可欠です。


ネギに関しては、

共選ルールに合わせた農協経由の市場出荷。
独自ブランドによる市場出荷(今後小売店契約も目指したい)。
飲食業・食品加工業との業務用野菜契約。
・・・etc。

などの販路を並行して成長させる必要があります。



今年は野菜高ということもあって、色んな所からお話を頂くのですが、
契約を成す為の条件に対応できる体制が出来ておらず、
惜しみながらお断りする事が多いです。涙
(業界によっては、地産地消や商品の付加価値向上どころではなく、
 当面の食材確保に苦労されてる状態も聞きます。汗)


尊敬する先輩農家さんからは、
「野菜が高騰している時こそ、目の前の仕事や取引に捕らわれず、
 先を見据えた信頼関係を作るチャンスだ。」と教わりました。


今こそ精力的に動き回るチャンス。
けれども立ちふさがるはマイキャパサイズ(おちょこの裏)。
目の前の仕事であっぷあっぷ。


ここが踏ん張り時です。



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オータムポエム振り返り!

2010年03月05日 12:47

米は親父主権の為公開出来ませんでした(汗)が、私の野菜部門については今後も公開して行きたいと思います。 家業ではなく、事業として。  何卒、応援をー! → ブログランキング現在の順位は?


今更ながらのお話ですが、昨日ハウスを整理した事に伴い、
オータムポエム(アスパラ菜)栽培の振り返りを行いたいと思います!
PB070003.jpg


今回のオータムポエム栽培は家康~三河衆ハウスを合計3棟使って栽培。

ハウス面積自体は3アール(10M×30M)ですが、
実際に定植した面積は2.5アール程度ってトコでした。


[オータムポエム振り返り!]の続きを読む

栽培計画!

2009年11月27日 21:20

雪なんて降らなきゃいいのに!冬なんてなければいいのに!  なんて思いつつも、冬があるから良い事もある訳で。   いかに地の四季に乗った農業が出来るかが肝です。  何卒、応援を! → ブログランキング現在の順位は?



「景勝さまは雪が好きでのう・・・。
越後の米がうまいのは雪解け水が山から流れ込んで来るからじゃと。
おかげで豊作となり、百姓たちも喜ぶと、雪が降るたびにおっしゃる。」

って、セリフが懐かしい天地人も先日、ついに最終回でした。


綺羅星の如く乱世を駆け抜けた武将達の生き様、実に見事なり。 超、あっぱれ!
400年以上経った現代の人間の心をも打つその志、見習いたいモノです。


さて。
今日は冒頭のセリフにもあります、越後の冬について。


越後の国・新潟や北陸エリアは言わずも知れた豪雪地帯です。
なんでもその豪雪っぷりは世界トップクラスなんだとか。 

そして、それを生み出すのが「西高東低」の気圧配置。
大陸からはるばるやってくる寒気が、南から流れてくる温かい対馬海流の水蒸気を
日本海でたっぷり含み、日本列島にバチコーン!とぶつかって大雪を降らせる訳です。


そんな新潟県といえども、私の住む弥彦村や新潟市など比較的海に近い地域では
積雪は大したことないです。 最近はガッツリ降っても精々30センチくらい。


でも毎日厚い雲が空を覆う為、
冬場の日照時間は5月の3分の1以下まで落ち込みます。 
光りが足りなーーーーーーい!!

※逆に、夏は日照が長く気温も高いので稲作に適していると言われます。



そんな雪や気象のおかげもありまして、
「冬の農業」は非常に限定された活動を余儀なくされます。


オ―――――マイガッ!!



今年は半分学生でもあるので、勉強主体で年間スケジュールを組んでいますが、
来年からはそうはいきません。


冬場ガッツリ休むとか・・・・・無理。
※夏場に「絶対冬休む!もう無理ー!」とか言ってた自分が懐かしいです。


基本的に、雪国で専業農家がブチ当たる壁が
この「冬の収入確保」でしょう。



そこで最近は、稲・ネギを栽培した今年のスケジュール・経験をベースに、
それと組み合わせる「冬計画」を練っています。
PB270145.jpg
普及所の資料や大学の資料、専門書やインターネット、
直接農家さんを伺ってみたり・・・・・。


ウチは大規模なハウス設備が無いので、
ある程度の収入を得る為には路地(外)で栽培出来る作物、技術、簡易設備が
必要になってきます。


それらの候補作物を選んで、
収益性や土地との相性、前作物との相性、作型のローテーションを見て、
トンネルなどの簡易設備の費用や収獲・調整作業をイメージして・・・。


スケジュール表を作っては書き直して、作っては書き直して・・・・です。
最終的には冬作物を1~2作物・作型に絞って、来年試験導入したいと思います。
栽培計画
当初の5カ年計画では、稲・ネギを中心に農繁期だけでプランを組んでいるのですが、
コストが大きく膨らまない範囲で、冬の計画を肉付けしていきたいと思います。


来年からは熱い冬に・・・したい!!

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ネギ栽培結果報告!

2009年11月16日 21:08

ブログを始めて以来、初の二連休をとってしまいましたー!スイマセン。汗  「石井に何かあったのでは!?」 なんて思ってくれた優しい方・・・私は、元気に生きています!  何卒、応援を! → ブログランキング現在の順位は?


以前のアンケートでも多くの投票を頂いた「農業経営の生数字」。
みなさん、大変お待たせ致しました。


09年、就農初年度に行ったネギ栽培。
全ての数字が出揃いましたので、ざっくりと発表したいと思います・・・・!!!

無題

今回のブログは、
【今年の数字発表、振り返り、来年の目標】
といった構成です。 


是非、最後までお付き合いくださいませー!

[ネギ栽培結果報告!]の続きを読む

アグリビジネス起業化支援研修。

2009年11月09日 06:03

またやってしまいました。無駄に長文です。しかも固い。 でも、お時間がある時に是非読んで頂きたい一本です・・・!     何卒、応援を! → ブログランキング現在の順位は?


先日、「アグリビジネス起業化研修」なるモノに参加してきました。
PB050542.jpg
この研修は、農家レストラン・特産加工品開発・直売などの
アグリビジネス分野での事業展開支援を目的としています。


参加者には農家だけでなく、食品産業の方、小売店を営んでいる方、
今後農産物を利用したビジネスで独立を計画してる方など様々でした。
PB050541.jpg
講師は株式会社キ―スタッフ代表の鳥巣さん。
生産者(農家)や食品加工・小売業などの
商品開発・販売支援を手広く行っているコンタントです。

※鳥巣さんの日々の活動ブログはこちら
 全国各地の取り組みがつづられており、私も勉強させて貰ってます。




[アグリビジネス起業化支援研修。]の続きを読む