題名の通りではありますが、私も弱音を吐きたい時がそりゃある訳です。
というよりも、ブログでは努めて前向きに振舞っておりますが
実際の私という人間は結構ネガティブな思考に翻弄されてる事が多いです。
誰も居ない畑で膝から崩れ落ちることだって日常茶飯事。
弱い部分も私であります。
弱っているこの日この時に書いたブログを後で読み返して糧になる事もあろうかと思います。
なので今日は恥を忍んで思いっきりグチったろう!と筆をとった・・・いや、
パソコンを開いた次第であります。
最近は長らくネギの相場が低迷していることから、
正直、心労が溜まっております。
需要と供給のバランス~引いては相場価格の安定を待つべく
10月までは騙し騙し出荷ペースを落としてきたのですが、流石にここは新潟県。
これ以上収穫作業を遅らせると「雪害」でネギがボロボロになるリスクが極めて高くなります。
つー事で、11月からはやむを得ず我武者羅に出荷している訳です。
早朝と夜は市場に出向いてネギの出荷状況を見てまわったり、
市場のネギ担当者や卸さん達に現状や今後の見通しなどを聞いて回り、
日中はネギの収穫と皮剥き~選別などの出荷作業に汗を流します。
ネギに限らず秋冬野菜をやっている農家さん達は皆この時期大忙しであります。
年末~正月の相場が終わる迄「農繁期地獄が続きます」って農家さんも少なくないはず。
にもかかわらず、11月は農業関連の会議や催しが多かったりします。
これひとえに稲作中心の日程調整と思われますが、秋冬野菜(ネギ)農家としては
「会議は雪降ってからやろうぜ!」と心の中で叫んでおります。
が、私は念じる事で会議の予定を変えられる超能力がある訳ではないので、
毎晩粛々と必要書類の制作など準備を行っている次第です。
日中の疲れもあって、まぶたが重い事重い事。
こうなってくると、ブログの更新が後手に回り出してきます。
農繁期はブログを書く時間があったらその分寝たい・・・ってのが農家の本音。
でも、農繁期ほど色んな出来事がある訳で、ここで辞めてたまるかと意地で更新しています。
(コメントやメールフォームからのお問い合わせのご返事も遅れてしまい申し訳ないです。汗)
書きたい事は沢山あります。
ネギの掘り取り機の自作品が完成して作業を助けてくれていること、
先輩農家さんの紹介で石井農園ネギがスーパーのチラシに載ったこと、
冬菜やのらぼう菜などの冬野菜たちが驚異的な成長を見せていること、
弥彦神社が菊祭りで凄く盛り上がっていること、
道の駅にて石井農園銀杏がもりもり出荷中なこと、
土ネギ計画が進行中なこと、
気が付いたらブログを書きはじめて4年目に入っていたこと、
加熱しているTPP議論やそれに伴う農業振興策で思うこと・・・etc。
これらはコツコツ、ブログにしたためていきたいと思いますので
是非今後も覗いて頂けたら嬉しいです。
最後に、ネギの事をもうちょっとだけ。
先にネギの相場が低迷中と書きましたが、その背景は潤沢な供給、
そしてイマイチ盛り上がらないネギ需要(気温が高く鍋食材が不人気とか)によります。
更に、相場が軟調なことから多くのネギ農家さんが出荷を控えており、
未だ畑に沢山のネギを残しているんだとか。 先日行われた農協関連の会議では
本来この時期出荷が終盤戦を迎えるはずの東北産地がまだ4割程度のネギを圃場に
抱えている状況だ・・・って共有があったとか。
そしてそれら産地については、
新潟と同じく雪害リスクの関係上これから一気に市場に流れ込むとか。
今後気温が下がって間違いなく鍋関係の食材は活気が出てくるはずですが、
需要と供給のバランスがどの程度改善されるかはまだまだ不透明です。
そんな状況の中で、「こんな年もあるさ」とか、「来年はきっと良くなるさ」と
割り切った考えをしている農家さんも少なくないです。
でも、今日お話した農家さんは違いました。
その人は兼ねてより何度か情報交換をさせて貰っている方で、
稲作中心の農業法人を営んでいて、去年より複合経営の規模を拡大すべく
ネギ栽培に参入しました。
私とは比べられないほどの規模でネギ栽培を拡大し、
生産に伴う機材・資材・施設なども多分ウン千万単位で投資されています。
私は、きっと今年の相場でさぞ苦しいかじ取りを迫られているだろう・・・と思っていたのですが、
その人はかなり前向きな思考でおりました。
「来年は、更にネギ栽培の規模を拡大して今年の倍はやる」と。
その人曰く、
今年の相場をたまたまと思っていてはいけない。
県(普及所)・JAなどの旗振りでネギを振興している産地は少なくない。
それにタバコの廃作に伴うネギへの参入はまだまだ今後も増えてくる。
相場を待つんじゃなく、この相場でもやっていける経営が出来ないとダメだ。
と。
その人は規模の拡大で単に薄利多売を進めようとしている訳では無く、
スケールメリットによる一層のコスト削減、そしてロックオンしている取引先(某ラーメンチェーン)との契約栽培を行う為に必要な規模を試算して動き出していました。
私も、ただ相場の回復を待つのではなく、どうやったら相場環境が低調な中でも
やっていける経営に出来るか、もっともっと考えねばならんと思い知りました。
市場・市場外とわず自分の経営に見合った取引先を考えることはもちろん、
生産の見直し、販売の見直しももっと考えねばならないです。
突き抜ける迄ネギに特化すべきか、
それとも経営に占める他作物の比率を上げてリスクを下げるか。
こんな相場の時こそ、しっかり考える良い機会にしたいです。
なんか書きたい事を書きたい様に書いてたら幾分か気分もスッキリ。
ブログの内容はめちゃくちゃだろうと思いますが、たまにこんな日も大目にみて下さいませ。
明日からまた、ガッツリ農業頑張ります!
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